福島県の子ども甲状腺ガンについて(岩波月刊誌『科学』の論文 「3.11以後の科学リテラシー NO.36」(牧野淳一郎さん)と、私=田中一郎の「福島県民健康調査検討委員会」への疑問)
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)
(最初にネット署名を2つばかり)
1.キャンペーン · オバマ大統領が病院爆撃の調査へ同意するように、協力してください!/国境なき医師団
· Change.org https://www.change.org/p/%E3%82%AA%E3%83%90%E3%83%9E%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E3%81%8C%E7%97%85%E9%99%A2%E7%88%86%E6%92%83%E3%81%AE%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E3%81%B8%E5%90%8C%E6%84%8F%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB-%E5%8D%94%E5%8A%9B%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84-%E5%9B%BD%E5%A2%83%E3%81%AA%E3%81%8D%E5%8C%BB%E5%B8%AB%E5%9B%A3?utm_source=action_alert&utm_medium=email&utm_campaign=416515&alert_id=bGqPljoBmt_yHxklYN%2FVCgWq347TkCBH1hq9RY9JrElt99%2BZmt%2F9f4%3D
2.(メール転送です)「本日からスタート:~安保特別委の議事録ねつ造への抗議と撤回を求める賛同署名の呼びかけ~」
http://sdaigo.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-fb1b.html
(署名はこちら)「公表された議事録作成の経緯の検証と当該議事録の撤回を求める申し入れ」への賛同署名のお願い=安保関連法案の採決不存在の確認と法案審議の再開を求めます。
http://netsy.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-8d84.html#_ga=1.46246754.416316485.1442830846
私としては、民主党の小西ひろゆき議員をどさくさにまぎれて殴っていた佐藤正久(ヒゲの隊長)の処分も要求していただきたいですね。謝罪させたうえで1年間の議員資格停止、謝罪がなければ議員除名でいいのでは? こんなことが許されるのなら、国会議員はプロレスラーかプロボクサーがふさわしいことになるでしょう。
●佐藤正久議員が強行採決時に殴ったと話題に!画像を見ると、思いっきりパンチが入っているんだが・・・|真実を探すブログ
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-8041.html
(それから、下記は是非ご覧になってみてください)
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(1)(毎日新聞)■注目ニュース■
アベノミクス第2ステージ 「新三本の矢」は中身空っぽ?
政治に分かりやすいキャッチフレーズはつきものだ。ただ、内容が伴っているかの検証を怠るなら、単なる「夢物語」になる。安倍晋三首相の「新三本の矢」には「GDP(国内総生産)600兆円」などと景気の良い目標が並ぶが、世間の盛り上がりは今一つ。そもそも「旧三本」はどうなった? 計6本の「矢」は的を貫けるのか。
● 特集ワイド:アベノミクス第2ステージ 「新三本の矢」は中身空っぽ?
http://newschina.jchere.com/newsdetail-id-7000736.htm#.ViTTrty6Gpo
(関連)【アベノミクス】金子勝「『新三本の矢』は目標!政策じゃない!」.mp3 (30.5 MB) - Download MP3 ELYouTube
(新アホノミクスの前に、旧アホノミクスの検証をしなさいと金子勝先生はおっしゃっています。マスごみは何にもしませんと批判されたので、毎日新聞が上記の記事を出したようです。この「旧アホのミックス」ですが、公的年金基金を巨額に株につぎ込んで大損をし、非正規労働者をますます増やしてTPPだそうです。これで医療も農業も環境も社会保障もさようならで、逆らうやつはマイナンバーで公安警察がキャッチし、あとは貧乏人たちから消費税を巻き上げる。アホからドアホへの飛躍、マスごみと大学単細胞無責任教授らと一緒に頑張ってね:田中一郎)
(2)辺野古の環境監視4委員、業者側から寄付・報酬
http://digital.asahi.com/articles/ASHBK54G2HBKUUPI001.html
(ここから本文)
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岩波月刊誌『科学』に好評連載中の「3.11以後の科学リテラシー」(牧野淳一郎さん)の今月号(2015年10月)に、同氏執筆の注目すべき論文が掲載されました。以下、簡単にご紹介いたします。同氏によれば、(あやしげ、かつ、いいかげん、かつ、無責任な)「専門家の発言は「被曝による被害はない」という結論ありきのものとすればよく理解できる」とのことです。皆様、ぜひ、ご一読を(少し数字をいじくっているところがわかりにくいですが、牧野氏の議論の大筋を見失わないようにして読めば、内容的には平易です。細かいことはあまり気にされなくていいと思います)。
(一部抜粋)
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(中略)そもそも被爆の影響がない時に先行検査の結果から本格検査の結果を予測することは可能なのか,を考えてみます。仮定として,各年齢の人数は概ね同じで,検査をうけている割合も. 17歳以下の範囲では年齢によらないとします。そうすると,以下のように考えると,先行検査の結果から本格検査の結果を予想、できるはずです(この議論は2月号で一度していますが,結果が重大なのでここで論理構成自体を繰り返します)。
まず,先行検査がなかったとして,本格検査の時期に初めて甲状腺検査をしたとしたらどうなっていたはずかを考えます。そうすると,その時に検査時点17歳以下で見つかった悪性例の数は,先行検査で同じ検査時点17歳以下で、見つかった悪性例の数とほぼ同じはずです。つまり,その時の悪性率は1/5473となるはずです。しかし実際には先行検査があったので,そこで既に見つけてしまった分を差し引く必要があります。
先行検査はほぼ2年前にやっているので,本格検査の段階で2~17 歳だった人は先行検査の時には0~15
歳です。なので,先行検査の時点で15歳以下で見つかった悪性例の分が差し引くべき分となります。これは,先行検査で17歳以下で見つかった悪性例49のうちの31なので,割合として31/49が先行検査の段階で見つかっているわけです。これを考慮すると,先行検査の結果から予想される,被曝の影響等がないとしての本格検査での17歳以下の悪性率は1/5473X(49-31)/49= 1/14899ということになります。
これは実際の悪性率1/5911のほぼ4割,言い換えると実際の悪性率は予想より2.5倍高いということになります。つまり本来5~6人程度のはずなのが14人見つかったということです。
(中略)今回のまとめです。
*本格検査での悪性率は,全体でも,また17歳以下に限ってみても,先行調査での悪性率とほぼ同じである。
*17歳以下では,先行検査の結果から被曝の影響がないとして本格検査の結果を予想できる。それに対して実際の結果は2.5倍であり,これは統計的に有意に多い。
*これは,甲状腺検査が意味があることをやっているなら,被曝の影響を否定するのは難しい,ということを意味するように思われる。一方,専門家の発言は,甲状腺検査のやり方のほうに問題がある,というものになってきている。
*専門家の発言は、「被曝による被害はない」という結論ありきのものとすればよく理解できる。
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(田中一郎コメント)
「福島県民健康調査検討委員会」の専門家たちは、上記の牧野氏の問題提起に対して、真摯かつ丁寧に回答する必要がある。そういうことをしないで、自分勝手な押し出し型の乱暴な説明ばかりを繰り返すから、この委員会や委員たちが多くの人々から信頼を失ってしまうのだ。加えて、同専門家たちは、さらに下記の私の疑問に対しても真摯かつ丁寧に、かつ科学的実証的に答える必要がある。さもなければ、「福島県民健康調査検討委員会」とその専門家たちは、牧野氏が言うように「「被曝による被害はない」という結論ありき」の振る舞いを、この委員会が発足した時以来、ずっと変わることなく続けているということになる。それは、簡単に言えば、科学者として恥であり、かつ、社会的に見れば、子どもたちの命と健康をないがしろにするロクでなしの犯罪者ということを意味する。
(1)第1巡目の検査ではA1,A2であった子供たちが、なぜ2~3年しかたたぬうちに、2巡目の検査で甲状腺ガンとされたのか(ほぼ確実の疑いを含む)。甲状腺ガンのうち、大半を占めている乳頭ガンは進行が遅いガンではなかったのか。1巡目の検査結果の評価が間違っていたとでも言うのか(ガンを見逃していた)。それなら、この検査を実施した福島県立医大の医師たちは、みなボンクラばかりだったということになるが、そういうことか? また、検査は全部やり直しということになるが、それでいいのか? 更に、どの子どもの検査結果の評価が間違っていたのか、はっきりさせる必要もある。
(2)甲状腺の摘出手術を受けた子どもたちの臨床診断結果は、他の臓器や組織に浸潤・転移し、あるいは反回神経に近いところまで拡張しているなど、放置できないような深刻な状態のものが多かったとの報告がある。これを「過剰診断」「過剰診療」などとどうして言えるのか。言えるというのであれば。福島県立医大の医師たちが行った診断や手術が間違いだった=おかしなことだった、してはいけないものだった、ということになり、大規模な「医療ミス」が発生していたことになるが、そういうことなのか。ならば、なぜ、福島県立医大の行った診断や診療の本格的な適正性の検証をしないのか。そうしないと、もはやかような医科大学に子ども甲状腺検査を委託するわけにはいかないではないか。
(3)また、「過剰診断」「過剰診療」などではなく適切な手術だったとしたら、子ども甲状腺ガンがそのような深刻な状態になった期間はわずか3~4年ということになり、甲状腺ガンの進行は遅いという説明と矛盾するではないか
(4)子ども甲状腺ガンの多発は専門部会で認めたようなので、それは「福島県民健康調査検討委員会」の本委員会でもオーソライズされたのか。されたのならば、その多発の原因はいったい何なのか? もし福島第1原発事故による放射線被曝(放射性ヨウ素131による初期被ばくだけとは限らない、放射性セシウムや放射性ヨウ素129やトリチウムなどによる被ばく、あるいは、今現在も福島第1原発から放出されている放射能(放射性ヨウ素131を含む)などもありうる話)が原因ではないというのなら、その原因は何なのか。
(5)また、上記において、福島第1原発事故による放射線被曝ではないのであれば、この子ども甲状腺ガンの発生頻度とその悪性度は、他の都道府県においても同じように起きていることが高い可能性として推測されるので、ただちに全国的に子どもの甲状腺検査を実施し、早期発見早期治療に着手しなければならないはずだが、なぜ、国・文部科学省・厚生労働省は何もしないのか。「福島県民健康調査検討委員会」には両省所管組織の人間も参加しているではないか。
「放射線被曝による影響は考えにくい」などと、どっちつかずの妄言を吐き続け、一方で、福島県の子どもたちに対しては、これ以上の放射線被曝を避ける防護対策も健康対策を何もしないのみならず、他方では、放射線被曝と無関係であるならば福島県以外に在住の子どもたちに対してしなければならないはずの検査や健康対策もしようとしない。つまり、何もしない状態を、この3年間、この委員会はずっと続けてきた。ただ調べるだけで、対策を取らない、これはかつて原爆投下後の広島・長崎で「原爆傷害調査委員会(ABCC)」がやったことと、ほぼ同じ非人間的なことではないか。
(6)福島県から遠く離れた道府県で、ただちに大規模な子どもの甲状腺検査を継続的に実施開始せよ。そうすれば、福島県の子どもたちの甲状腺ガンの実数の相対的な評価ができる。また、全国の子どもたちの甲状腺ガンや疾患の早期発見早期治療につながり、一石二鳥である。今のように、言を左右にして何もしないのが最悪であり、無責任であることを自覚せよ。子どもたちの命と健康を、この「福島県民健康調査検討委員会」や国・文部科学省・厚生労働省は、本当に守る気があるのか。
(7)甲状腺ガン検査に加え、甲状腺疾患の診断(橋本病など)、心電図、尿検査やバイオ・アッセイ、血液検査・染色体異常検査などを、福島県を含む東日本の放射能汚染地域で実施し、また、甲状腺ガンとなった人たちについては、7Q11染色体の異常のチェックをあわせて行え。年齢を18歳以下に限定したり、実施する地域を福島県に限定する必然性など全くない。放射能は年齢を問わず人体に害を与えるし(影響度の大きさは違うが)、福島第1原発から放出された放射能が県境で止まったわけではないからだ。東日本一帯に放射能をまき散らした加害者・東京電力や事故責任者・国が、これくらいのことを実施するのは当然中の当然のことである。
(参考)ウィキペディア 反回神経
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8D%E5%9B%9E%E7%A5%9E%E7%B5%8C
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草々
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