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2015年8月12日 (水)

狂気の川内原発再稼働=これで日本全土放射能汚染地獄の釜のフタは空いた:この「自爆テロ」カウントダウンを止めるには自民党・公明党を政界から追放するほかない (その1)

前略,田中一郎です。(新聞を取るなら東京新聞です)

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

みなさまご承知の通り、昨日(2015811日(火曜日))に鹿児島県薩摩川内市にある九州電力川内原発1号機が(再)稼働を開始しはじめました。この稼働は法的に見ると「起動」であって(再)「稼働」ではなく、川内原発1号機は今現在は「起動後検査」の最中であるとの説明が広島の市民団体の方からなされています。その通りだろうと思いますが、しかし、これまで原子炉に火がともる(核分裂連鎖反応とその後の臨界)ことがなかったこの111か月(20139月に大飯原発が定期点検で停止して以降)と対比してみると、やはりこれは日本にとって重大な「運命の岐路」に直面したと言えるでしょう。

 

このメールの表題にも書きましたように、まさに「狂気の川内原発再稼働」であり、これによって日本全土が放射能汚染地獄に突き落とされる可能性はほぼ確実となり、「地獄の釜のフタ」が大きく空いたと言えるでしょう。九州や四国・中国・関西など、西日本一帯は、これからほぼ確実に襲ってくるであろう南海・東南海・東海の各大地震の震源域にあり、それぞれの原発・核燃料施設の敷地直下又はその周辺に、我々人間には見えない形で潜伏している活断層とも連動しながら、未曽有の被害をもたらしそうです。また、こうした地震・地殻変動に連動して、火山活動も活発化しており、いつ何時巨大噴火・カルデラ噴火が発生してもおかしくない状況下にあります。そんな時に、大量の(使用済み核燃料を含む)核燃料を装荷した原発・核燃料施設を稼働させれば、巨大な地震・津波・火山噴火の被害を受けるであろうことは誰が見ても一目瞭然のことです。

 

そして、川内原発を含む今後再稼働が予定されている加圧水型原発が所在する西日本は(北海道・泊原発を除き)、常に西から風が吹き、西から気候が変化していく日本列島にあっては「風上」に位置しており、ここで原発・核燃料施設の大事故が起きれば、ほぼ確実に日本全土が取り返しのつかない放射能汚染に見舞われることになるのです。避難計画など、どのようにつくっても、実効性が担保できるはずもありません。この狭い列島に12千万人がひしめき合って暮らしている日本で、どこに避難する土地があるというのでしょう。西から吹いてくる風が、やがて日本列島全土を放射能プルームで覆ってしまうこと必定です。

 

しかし、そんな危険極まりない原発なのに、今、多くの有権者・国民・市民や地域住民の反対を押し切って(再)稼働(起動)が強行されました。電気は十分に足りていて何の不便もないことは、既に福島第1原発事故後の4年半の間に実証されています。原子力ムラや電力会社の嘘八百の「電力危機説」が事実をもって否定されました。発電のコストについても、原発・核燃料施設は、追加安全対策や、使用済み核燃料処理及び廃炉と放射性廃棄物(死の灰等)の管理などのバックエンドや、過酷事故時のための対応費用(金額無制限の損害保険付保、または福島第1原発事故後の実際の対応費用)などを含めれば、それこそあらゆる発電設備の中でも最もコストの高い、まったく割に合わない発電技術であることが明らかになっています。そもそも、わずか数十年の発電の後には十万年を超える厳重管理が必要な大量の核のゴミが発生することを考慮すれば、原発・核燃料施設が「割に合わない」ということは小学生にでも理解できることです。これが理解できていないのは、原子力ムラの御用学者や、その下請けとなって甘い汁を吸い続けている政治家・官僚、それに一部「マスごみ」幹部の諸君たちだけです。

 

では、そんな不合理・高コストの固まりのような原発が何故再稼働されていくのでしょう。実はこの川内原発再稼働とそれに続く既存原発の再稼働は、一部の人間達(原子力ムラ一族とそこからエサをもらって甘い汁を吸い続けたい哀れな寄生虫ども)による「目先の利益」追及の結果に他なりません。そして、一部の政治家・官僚の思惑の中には、原発=核兵器の潜在的製造能力の維持があるのです。原子力とは、いわゆる「平和利用」と「軍事利用」が表裏一体となっているのです。「平和利用」の「インチキ平和」にだまされてはいけません。

 

そして、更に申し上げておかなければいけないのは、第一に、再稼働される原発・核燃料施設の「安全性」が、屁理屈と猿芝居によってごまかされていることです。間もなく襲ってくるであろう地震と、それに必ずセットでやってくる津波に対する、無謀なばかりの過小評価とゴマカシを行い、火山リスクに至っては専門家たちの「予知不可能」の注告を無視しています。また、原発施設そのものの安全性についても、既に多くのことが言われているように、福島第1原発事故の実態解明も原因究明もしないまま「規制基準」などという「机上の作文」をでっち上げたために、何の安全性も担保しないお粗末極まりない危険施設と化しています。そもそも川内原発を含む原子力規制委員会・規制庁にOKと言われた原発は、福島第1原発事故後に何か厳格・重装・堅固な安全対策設備が追加されたわけでもなく、ただただちょこざいな「間に合わせ」程度の緊急時対策を原発の外側に用意しただけの貧弱極まりない対策がなされただけで、大半の時間は、再稼働のつじつま合わせのための書類作りと会議・ミーティングに費やされただけの話です(しかも、カネと時間がかかる重要な追加施設は設置義務が先送りされました:フィルタ付ベント装置など)。こんなもので原発・核燃料施設の過酷事故が防げるわけがないのです。おまけに、国際原子力機関(IAEA)が提唱している「深層防護」でさえ、避難計画をおざなりにすること等により放棄しており、もうとてもではありませんが、いつ爆発するとも知れない核爆弾を西日本各地に置いて、それに起動タイマーをセットしたような、そんな状態になっています。

 

第二点目は、東京新聞その他の各紙にも記載されていますが、この危険極まりない川内原発を含む原発・核燃料施設の再稼働の責任がいずこにあるのか、全く不明のままであるということです。関係当事者の九州電力他の電力会社は、福島第1原発事故に対する東京電力の対応ぶりを見てお分かりの通り、責任をとれるはずもないことはもはや自明のことになっています。原発過酷事故による賠償・補償はもちろん、原状復帰のための除染や事故原発の廃炉でさえ、体制的・財政的にその負担に耐えられません。対処能力そのものも怪しい限りです。東京電力の体制や財務内容と比較すれば、九州電力などは足元にも及ばない貧弱な企業ですから、なおさらのことなのです。では、その電力会社を管理・規制する政府、あるいは原子力規制委員会・規制庁はどうか、あるいは、原発立地地域で住民を真っ先に最優先して守らなければならない都道府県や市町村などの地元自治体はどうか。新聞記事をご覧になれば、これら関係者4者(電力、国、規制委・規制庁、自治体)は、各自各様に言を左右にして、原発過酷事故時に自分たちに責任追及の手が及ばぬよう、言い逃れの布石を今からしているような始末です。嘘八百の「世界一厳しい安全基準」とやらの日本の原発は,誰一人として事故の責任を取らない「世界一無責任な体制」の下において再稼働されようとしています。冗談ではありません。

 

こうした再稼働原発を巡る多くのことを考慮すると、これは、もはや原子力ムラとその手下たちによる「自爆テロ」行為とでもいうべきおぞましき邪悪の策動であり、私たち日本の有権者・国民・市民は、放射能汚染地獄行の運命突入へ向け「カウントダウン」状態に置かれたと言ってもいいでしょう。もはや生き残るためには、その方法は唯一つしかありません。原子力ムラ一族というのは、その発足時からそうでしたが、他者の注告や改善提言などを聞き入れる耳を持たぬ「馬耳東風」一族=つまり馬並の頭脳しかありません。その彼らと「話し合い」などをしてみたところで、原発・核燃料施設は止まる・廃止になる、などということは絶対にありません。そんなことで脱原発ができるのなら、とうの昔に日本は脱原発をしていたでしょう。(注)

 

(注)1996年に「原子力円卓会議」なるものが京都大学の中途半端な学者だった佐和隆光氏座長の下で数回開催され、ここに原子力を推進するものと反対するものとが会して議論をたたかわせました。当時のマスコミらは「画期的」だなどと、ずいぶんとこの円卓会議を「持ち上げ」ておりましたけれども、しかし、それで原発・原子力をめぐる諸事情や事態はどうなったでしょうか。日本の原子力ムラ連合は、2000年代に突入して、益々ひどく、益々独善的になり、批判や提言には全く耳を貸さずに空疎な原子力・原発安全神話を「折伏」するようになり、やがて福島第1原発事故へと進展していきました。脱原発に「話し合い」など、ありえない話です。時代劇のアナロジーで申し上げれば、悪党ども(原子力ムラ)が極悪権力者(たとえば代官や奉行)と癒着をしてやりたい放題をしているのに対して、必殺仕置人が、「仕置き」に出かけるのではなく、その悪党・極悪権力者たちとの「話し合い」に出かけていくようなものです。これでは「ドラマ」にもなりませんね。脱原発のためには、私たち有権者・国民・市民が「仕置き人」となって、悪党・極悪権力者たちの集団を社会的に「仕置き」しなければいけないのです。(つまり現代版「公職追放」です)

 

(しかし、話し合いの場が公開である限り、脱原発派はいつでもどこでも話し合いには応じる姿勢ですし,それどころか,常に原子力ムラの諸君に対しては,原発や放射能,放射線被曝の問題についての公開討論会の開催を呼び掛けています。が、しかし,原発・原子力の推進勢力はそうではありません。公開の場でまともに議論をすれば,彼らに何の合理性も正当性もないことが衆目の一致するところとなりますから,彼らは自分たちにとってプラスになると判断される時以外は公開の場には出てきません。つまり,御用人間を集めての「ヤラセ」猿芝居や,お仲間会議でのよからぬ陰謀謀議以外のことはしない・できないのです)

 

(参考)原子力政策円卓会議の開催について(平成8年4月16日:科学技術庁原子力局)

 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/entaku/round-table/nc960416.html

 

彼ら原子力ムラとその手下どもが原発・核燃料施設を放棄するのは次の2つの場合だけです。1つは、有権者・国民・市民が、原子力ムラとその手下となって働く政治家や幹部官僚どもをあらゆる選挙や法律制定によって政治の世界・原子力の世界から「公職追放」した場合(社会的に消去するという意味です)=つまり脱原発政権への政権交代か、あるいは、彼らが牛耳る原発・核燃料施設が再びの巨大過酷事故を引き起こし、この日本列島全体が永久の放射能汚染地獄に沈んだときです。私たち有権者・国民・市民が、ただちに前者を選ばなければ、まもなく、大地震・大津波・巨大噴火、あるいは愚かな「自損事故」のいずれかによって後者が現実のものとなり、行き場を失った私たち有権者・国民・市民が汚染列島と化した日本国に住み続けながら、体の外から、あるいは内側から(=内部被曝:食べもの、飲み物、そして呼吸)大量の放射能にじりじりと時間をかけて焼き殺されていくことになるでしょう。その時になって、悲しくも時遅く、深い後悔の念を抱きながら、総ての原発・核燃料施設を放棄することになるでしょう。つまり、バカは死ななきゃ治らない、を自分自身で日本の有権者・国民・市民が「身をもって体験する」ということです。

 

もちろん私は後者を拒否します。後者を拒否するということは、このメールの表題にも書きましたように、福島第1原発事故が起きたにもかかわらず、未だに原発推進を公言し、遂行してはばからぬ、原子力ムラとその手下と化した政治家・幹部官僚たちを政治・行政の世界から「公職追放」するしかないのです。言い換えれば、あらゆる選挙で、自民党と公明党、それに電力労組・原子力企業労組などから支援を受けるなどした民主党の原子力ムラの手下どもを落選させる、二度と当選させない、ということです。国政選挙でそれを実現させ、脱原発政権へと政権交代を実現するしか方法はありません。原発・核燃料施設は、何の合理性も、経済性も、公正性も、正当性も,倫理性も、公開性も、納得性も、科学性もなく、ただただ(ロクでもない)「政治の力」だけで動いている(鎌田慧氏)わけですから、その(ロクでもない)「政治」の息の根を止めることが原発・核燃料施設の即時廃棄=脱原発を実現できる唯一の道です。話し合いや妥協、あるいは廃棄先送りで、脱原発などは実現できるはずもありません。私たち有権者・国民・市民は、地獄へ向かってのカウントダウンを目前にして、いよいよ覚悟が求められています。原子力ムラによって物理的に殺されてしまうのか、それとも私たちが彼ら原子力ムラを(社会的に)葬り去るのか、の二者択一です。これに関して「中道」も「中庸」もありません。中途半端では原発・核燃料施設は廃棄できない=それだけ原子力ムラ勢力は強大なのです。

 

以下、各論については、この間の東京新聞記事を中心にご紹介することで、みなさまに再確認していただくことにいたしましょう。簡単なメモ書きですが、先般、たんぽぽ舎さんのご好意でさせていただいた「第5回ちょぼゼミ=再確認:加圧水型原発(川内、高浜)再稼働のどこが危ないのか ~サルでもわかる原発再稼働の危険性と理不尽~」の際に作成しました資料の一部をPDFファイルにして添付しておきます((その2)のメールに添付)。ご参考にしていただければ幸いです。なお、資料のボリューム(データ量)が大きいので、メールを2つに分けることにいたします。一応、川内原発の再稼働(起動)前と後で分けておきました。

 

 <別添PDFファイル:川内原発の再稼働(起動)前>

(1)川内 30年超運転認可、規制委(東京 2015.8.5

(2)川内原発 迫る再稼働に不安、「保守点検」認可義務なし(東京 2015.8.8

(3)川内原発 迫る再稼働、鹿児島県外から説明会要請続々(東京 2015.8.3

(4)原発事故 賠償備え貧弱、川内再稼働目前「無責任」の声(東京 2015.8.9

(5)福島並の事故 川内「起きない」(田中俊一 日経 2015.8.8

(6)「忘災」の原発列島 本当に再稼働でいいのか(毎日 2015.8.7 夕刊)

 

 <関連サイト>

(1)行政無責任体制のまま再稼働へと突進する日本の原発、なぜ30km圏地元同意が法的要件なのか

 http://www.hiroshima-net.org/yui/pdf/20150808.pdf

 <http://www.hiroshima-net.org/yui/pdf/20150808.pdf>

 

(関連)広島1万人委員会

 http://hiroshima-net.org/yui/1man/index.cgi

 

(2)川内原発あす再稼働へわだかまり消えず「経済麻薬」([2015810932分 紙面から)

 http://www.nikkansports.com/general/news/1520730.html

 

(3)シャッター街の原因は「高齢化」川内原発あす再稼働([2015810932分 紙面から)

 http://www.nikkansports.com/general/news/1520731.html

 

(4)(日本経済新聞)川内原発、再稼働秒読み きょう最終点検で判断

 東京電力福島第1原子力発電所の事故から4年5カ月。全国の原発の先陣を切り、九州電力の川内原発1号機(鹿児島県)がまもなく再稼働する。10日の最終点検で問題がなければ、準備が整い次第、原子炉を起動する。事故の反省を踏まえて導入された原発の新規制基準の下で、安全性はどう高まったのか。日本の原発政策が新たな一歩を踏み出す。

 http://mxt.nikkei.com/?4_38359_1166219_1

 http://www.nikkei.com/article/DGXLASGG07H1S_X00C15A8916M00/

 

(5)キャンペーンについてのお知らせ • 許すな川内原発再稼働!811原子力規制委前アクション • Change.org

https://www.change.org/p/%E5%8E%9F%E7%99%BA%E5%9B%9E%E5%B8%B0%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E8%A8%88%E7%94%BB%E6%A1%88%E3%81%AB%E5%8F%8D%E5%AF%BE%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99-%E6%98%A8%E5%B9%B4%E5%A4%8F%E3%81%AE%E5%9B%BD%E6%B0%91%E7%9A%84%E8%AD%B0%E8%AB%96%E3%81%AE%E7%B5%90%E6%9E%9C%E3%82%92%E5%8F%8D%E6%98%A0%E3%81%97-%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%82%BC%E3%83%AD-%E3%82%92%E6%98%8E%E8%A8%98%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84/u/11685496?tk=g-czghk4qeCwiiPlCQxSSOhz2jDmy18CsSYSmEJDHfU&utm_source=petition_update&utm_medium=email

 

(6)ホントに再稼働していいの?川内原発再稼働抗議にご参加を(グリーンピース)

 http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/blog/53657/

 

1.川内 30年超運転認可、規制委(東京 2015.8.5

 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015080501001222.html

 

(一部抜粋)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(前略)ただ老朽化した機器や設備が想定地震の揺れに耐えられるかの評価が間に合わず、九電は一年間先送りする方針を示し、規制委は容認した。九電は今月十日以降の再稼働を目指しており、規制委の先送り容認は再稼働までに認可を間に合わせようと急いだためではないかと批判の声も上がりそうだ。

 

川内1号機は七月に運転開始から31年を経過。原子炉等規制法は、運転開始から三十年を超える原発に対し、十年ごとに設備や機器の老朽化を考慮した管理方針の策定を義務付けている。

 

規制委は今年三月、機器などの詳細設計をまとめた工事計画を認可。九電はその後、耐震評価を進めたが間に合わなかったという。耐震性の余裕が比較的少ないとみられる機器などを抽出して九電は評価を実施。30年を超えて運転しても安全上問題がないと評価し、規制委も認めた。耐震性の余裕が比較的あるとみられる残りの機器について、九電は来年七月までに評価を実施するとしている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

(田中一郎コメント)

 これが「手抜き審査」「お手盛り審査」「原子力事業者都合優先審査」「ご都合主義審査」「再稼働ありき審査」でなくて一体何なのだ。この「30年経過の老朽化原発」に関する高経年化技術評価と、それに基づく保安規定の改定認可は、福島第1原発事故までは原子力安全保安院の下で曲がりなりにも期限を厳守して実施されてきていたものだ。それが今回、川内原発については、理由もなくあわて急ぐ再稼働に間に合わないから、その多くを先送りしてOKにしておくというのだ。原子力規制委員会・規制庁は、もはや規制当局の体をなしていない。こんな規制当局では原発・核燃料施設の安全など担保できるわけがない。何が「世界一厳しい規制基準」だ。「世界最低のご都合主義規制当局」ではないか。

 

2.川内原発 迫る再稼働に不安、「保守点検」認可義務なし(東京 2015.8.8

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2015080802000132.html

 

(上記1.に関連することがこの記事に詳しく書かれています。この「30年経過の老朽化原発」に対する原子力規制委員会・規制庁のおざなりな審査を大きく取り上げて問題にしたのは東京新聞だけです。新聞として、きちんとなすべきことをしています。素晴らしいと思います:田中一郎)

 

3.川内原発 迫る再稼働、鹿児島県外から説明会要請続々(東京 2015.8.3

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2015080302000117.html

 

(川内原発が稼働して過酷事故を起こせば、九州一円は深刻な放射能汚染に見舞われます。逃げ場などありません。この危険な原発の再稼働に関して、記事にある自治体を含む九州各県の自治体が九州電力や国、あるいは原子力規制委員会・規制庁に対して説明を求めるのは当然の権利であり、その説明を聞いて「これなら安全」と、各自治体の住民の方々がOKを出すまでは、川内原発の再稼働など、認められるものではありません。8月11日の再稼働(起動)は、これらの自治体住民の切実な要求の声を踏みにじる、暴力団的な行為であると言えるでしょう。九州電力という会社は、原発を手掛けることにより、ゴロツキ達の会社に変質してしまったということを意味しています。広告代理店が創り上げた九州電力のPR・宣伝のイメージにだまされてはなりません。九州電力は、今や住民無視・切捨てのゴロツキが牛耳る「自己利益最優先」の会社なのです。:田中一郎)

 

4.原発事故 賠償備え貧弱、川内再稼働目前「無責任」の声(東京 2015.8.9

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015080902000125.html

 

(用意されている賠償準備金は1200億円です。その政府設営の「損害保険会計」も、電力会社にきちんと掛け金を支払わせていないので、巨額の赤字となっています(特別会計)。もともと、原発・原子力を推進する原子力ムラ一族にとっては、原発・核燃料施設の過酷事故による被害者に対して、まともに賠償・補償や再建支援などをしようというつもりは皆無です。彼らが本音で考えていることは、原発・核燃料施設過酷事故で地域住民や原発作業員が放射能で被爆しても、つべこべ言わずに、適当に自己責任で被ばくを軽減するなりして、我慢してやっていけばいい、そのためのいろいろな道具や屁理屈やケアだけは、カネがかかりすぎない限りで準備しておいてやる、というものです。「ALARA原則」や「フクシマ・エートス」、ICRP勧告やUNSCEAR報告、あるいは「食べて応援・買って支援」「安全安心キャンペーン」「心のケア」などがそうです。放射能や被ばくを真剣に心配する人間は「発狂者」扱いされることになっているのです。原子力の出鱈目”てんこ盛り”は原発・原子力の「根源的体質」です。なお、放射能と被ばくの危険性は、それを原理的に考えれば誰にでも容易に理解できます。そのココロは、放射線被曝とは、私たちの体をつくる分子・原子をつないでいるエネルギーの何万倍・何十万倍ものエネルギーで放射能(放射線)が私たちの体とその生命秩序を破壊するということです。ミクロの世界の体の破壊の累積は、最初は人間や動物の五感で感じなくても、やがて時間とともに自覚症状となって表れてきます。被ばくにより、人間の体と健康に対して緩慢な「解体」と「死」がもたらされるのです。:田中一郎)

 

5.福島並の事故 川内「起きない」(田中俊一 日経 2015.8.8

 http://www.asyura2.com/15/genpatu43/msg/582.html

 http://entre.exblog.jp/21531526/

 

(ミステリー作家の横溝正史は「悪魔が来りて笛を吹く」を著作、原子力規制委員長の田中俊一は「悪魔が来りてホラを吹く」=バカぬかせ、このクソ野郎!!:田中一郎)

 

6.「忘災」の原発列島 本当に再稼働でいいのか(毎日 2015.8.7 夕刊)

 http://mainichi.jp/shimen/news/20150807dde012040009000c.html

 

(よくまとまったいい記事です。毎日新聞もこういう記事が書けるのだから、日常的に紙面を改造してほしいですね。どうも毎日新聞も朝日新聞と同様に、編集デスクをはじめ、新聞社の経営・幹部クラスが腐ってしまって、現場のがんばる記者たちに対して害悪行為と妨害を繰り返している様子がうかがえます。何といっても、両新聞社とも、安倍晋三・総理官邸に、頻繁にメシを食わせてもらっているようですから:田中一郎)


 

 

 

(参考)飲み食いさせりゃ、こっちのものよ~

 http://blogs.yahoo.co.jp/kotyannomama/GALLERY/show_image.html?id=17676411&no=0

 

「飲みねえ,食いねえ,寿司食いねえ」、江戸っ子だってねえ、おう、神田の生まれよ、⇒ バカは死ななきゃ治らない の浪花節文句

 草々

 

 

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