(必見)米国・原子力規制委(NRC)が川内原発メーカーの三菱重工を抜き打ち調査=いい加減な安全検査がバレて同社製造の米国原子炉が廃炉へ(広瀬隆×掘潤対談) 他
前略,田中一郎です。
1.(メール転送です)(必見)米国・原子力規制委(NRC)が川内原発メーカーの三菱重工を抜き打ち調査=いい加減な安全検査がバレて同社製造の米国原子炉が廃炉へ(広瀬隆×掘潤対談)
広瀬隆さんからメールをお送りいただきました。拝見して「驚き」の一語です。川内原発をはじめ,これから「よせばいいのに」の再稼働を予定されている伊方や玄海や高浜や大飯や泊など,加圧水型の原子炉を製造してきた三菱重工業に,米国・原子力規制委(NRC)の抜き打ち調査が入り,その安全管理が規則通りに行われていないいい加減なものであることが明らかになりました。
きっかけは,米カリフォルニア州にあるサンオノフレ原発,その原発は川内原発などと同じ加圧水型ですが,その原子炉の心臓部とも言うべき蒸気発生器に異常が相次いで発見され,いろいろと検討がなされる中で,上記の米国・原子力規制委(NRC)の抜き打ち調査となったものです。その結果,三菱重工業の安全検査が出鱈目だったことがわかり,結局,この原発は廃炉となり,原発を使っていた電力会社が三菱重工業に対して損害賠償の訴訟を起こしています。
しかし,日本のマスゴミたちは,サンオノフレ原発の三菱重工業製造の蒸気発生器を巡っての事件の概要は報道しましたが,米国・原子力規制委(NRC)が三菱重工業に抜き打ち調査を行って「×」評価をしたことや,それによってサンオノフレ原発の廃炉が決定的になったことなどは全く報道をしておりません。まるで緒戦の敗北を報道しなかったアジア太平洋戦争中のマスコミのごとき報道ぶりです。それ以外にも,日本の原子力業界やマスゴミの歪んだ報道ぶりなどについて,広瀬隆さんと堀潤さんの対談で論じられています。必見サイトだと思いましたので,至急お送りいたします。
下記にもご紹介申し上げますが,今現在,川内原発1号機は,復水器の異常が発見されているにもかかわらず,いい加減で,その場しのぎの対症療法のようなことをしてフル稼働に猪突猛進中です。しかし,二次冷却系の熱交換機である復水器に比べ,ここで問題とされている蒸気発生器は一次冷却系の熱交換機であり,危険性は復水器の比ではありません。絶対に看過できないことであり,欠陥品の蒸気発生器を抱えた川内原発の再稼働など,認められるはずもないのです。(しかも10月稼働計画中の川内原発2号機に至っては,約30年前の稼働当初以来のボロボロになった蒸気発生器をそのままに,新品と交換することになっていたにもかかわらず交換もしないで,三菱重工業リスクに老朽化ボロボロ・リスクを上乗せして再稼働をしようとしているのです)
以下はメール転送です。
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全国のみなさま 広瀬隆です。
川内原発は大事故直前のまま運転中です。
インターネットのダイヤモンドオンラインで、下記の日程で、私の連載記事「川内原発再稼働阻止」を掲載してきましたが、今日の記事は、再稼働中の川内原発の最大の欠陥を、もとNHKアナウンサーの堀潤さんが教えてくださったきわめて重大な内容です。大事故直前の、大変なことが、鹿児島県で進行中です。
http://diamond.jp/articles/-/77425
すぐに読んでください。その要点を説明します。第一回の対談は下記ですが、今日はその二回目です。
http://diamond.jp/articles/-/77414
堀さんが、アメリカにいた2012年に、三菱重工製の新しい蒸気発生器が破損事故を起こして、サンオノフレ原発の2基が廃炉になって、三菱に1兆円近い賠償を請求したのです。いいですか、廃炉ですよ!その経過が重要です。日本ではまったく報道されていませんが、なんとアメリカのNRC(原子力規制委員会)が三菱重工の製造工場に抜き打ちで立ち入り検査をした結果、三菱がまともな対策をとっていないことが明らかになって、それでアメリカの電力会社が廃炉を決断していたのです。大事件です。
その蒸気発生器は、ほとんど新品でした。その三菱重工製の欠陥製品を使って、8月11日から動かし始めたのが、鹿児島県の川内原発1号機なのです。
意味が分かりますか? 川内原発では、21日に復水器の細管破損が発見されて、一昨日からその破損部分だけ栓をして出力上昇を再開しましたが、この「復水器」は二次系の話です。アメリカの事故で判明した欠陥のある「蒸気発生器」は一次系、つまり原子炉に直結する熱水が流れている巨大装置です。こちらは、1万本以上の細管を使って、熱を二次系に伝えるのです。
川内原発の大事故は、秒読みです。4年以上も動かしていなかった装置です。九州電力は、このような金属材料の欠陥(腐食)についてシロウトです。欠陥を知っているのはメーカーなのです。10月に予定している2号機の再稼働は、もっとおそろしいことになります。腐食だらけの、古い蒸気発生器を使って動かすのですから。日本の報道はゼロです。堀潤さんの重大な警告を聞いてください。川内原発は、即時廃炉にすべき原子力発電所です。
堀さんのあとは、田中三彦さんが、日本の原子力規制委員会が大事故を起こす真犯人だということを、わかりやすく話してくれます。そのあとは、古賀茂明さんに登場していただきます。
全国に、事実を広めてください。事実が、最も重要です。日本のテレビと新聞は、まったく現実を伝えていません。意見より先に、事実を伝えることです。再稼働に賛成する人間をゼロにする力は、事実にあるのです。まだ、再稼働の賛成者は3割もいます。ダイヤモンドオンラインは、読者が激増しています。日本人全体の知識を高めましょう。 このサイトのタイトルの下にある小さな「バックナンバー」をクリックすると、すべての記事が読めます。
◆第1回 7月17日金曜 http://diamond.jp/articles/-/74801
【川内原発の地震対策は、まったくなっていない!】
◆第2回 7月21日火曜 http://diamond.jp/articles/-/74973
【日本を壊滅させる川内原発再稼働と火山の脅威】
◆第3回 7月24日金曜 http://diamond.jp/articles/-/74983
【日本の原発にテロ対策はない】
◆第4回 7月28日火曜 http://diamond.jp/articles/-/75003
【報道されないトリチウムの危険性】
この記事は、1日で45万人の人が見ました!!
◆第5回 7月31日金曜 http://diamond.jp/articles/-/75078
【フクシマ原発事故被害者の賠償を放置したまま再稼働など許されるか】
◆第6回 8月 5日水曜 http://diamond.jp/articles/-/75637
【原子力発電は「大量殺人」ではないのか?】
◆第7回 8月 8日土曜 http://diamond.jp/articles/-/75642
【電気が足りているのに、なぜ原発を動かす必要があるのか?】
◆第8回 8月12日水曜 http://diamond.jp/articles/-/75646
【原発ゼロで、なぜ電気が足りているのか?】
このあとは、ダイヤモンド社論説委員・坪井賢一さんとの対談 もとNHKアナウンサー・堀潤さんとの対談(現在、堀さんの対談2回目までです),もと国会事故調メンバー・田中三彦さんとの対談,
もと通産省官僚・古賀茂明さんとの対談, と続きます。バックナンバーを見てください。
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2.(メール転送です)川内原発のトラブル・続報3
下記に見るように,今般の復水器異常への対応を巡って,市民団体との交渉の場において,規制庁の役人は「復水器は、発電上重要な施設だが、安全上重要な施設ではない」などと信じがたいことを言っています。たとえばスリーマイル島原発事故は,二次冷却系の末端のちょっとしたトラブルから出発して,炉心溶融の大事故に発展して行きました。ましてや,復水器などという,原子炉冷却用の重要機器であり,また,蒸気発生器と並んで原子炉(蒸気発生器は加圧水型だけですが,復水器は沸騰水型と加圧水型の共通の問題です)のアキレスけんとも言われている機器でもあるものが「安全上重要な施設ではない」わけがありません。
私は,こういうセンスの人間が,今の再稼働しようとしている原子炉を規制・監督しているかと思うと,ぞっとする思いがいたします。一刻も早く政権交代を実現し,原子力ムラを原子力行政の世界から追い払うとともに,原子力規制委員会・規制庁を解体いたしましょう(設置根拠法の廃止)。そして,大地震・大津波・火山大噴火が原発・核燃料施設を襲わないうちに,脱原発を実現させましょう。
以下はメール転送です。
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皆さま
川内原発停止の署名に関連して、以下のメールが転送されてきました。重要情報と思います。ぜひ拡散していただければと思います。
このメールの中で、規制庁の担当者が、市民側に対して、「復水器は、発電上重要な施設だが、安全上重要な施設ではない」と言っていますが、これは、原子炉の安全というものを「正常運転」時の状態としてしか考えない、まったく虚偽の主張です。
誰が考えてもわかるとおり、停電や津波などにより海水ポンプが停止してしまう事態が生じれば、冷却・復水が行われなくなります。そうすると、復水器内の圧力は、タービンから流れて来る蒸気によって一気に上昇します。復水器内の圧力は、海水による冷却が行われるという条件の下で、またその条件下でだけ、非常に低く保たれているからです。その条件がなくなれば、加圧ポンプの圧力である最大およそ58気圧に向かって、急速に上昇していくはずです。
九電の説明どおり、ドレン口からの排水によって細管に穴があく程度に細管が劣化し脆弱化しているとすれば、この復水器内の圧力上昇により、チタン製細管が破断することは容易に想像できます。そうすれば、2次冷却水が、細管破断部を通って海水へと漏れ出す事態が生じかねません。このことは、容易に想定されます。
最悪の場合、これによって1次系の加圧154気圧程度が、厚さわずか1ミリプラス程度の蒸気発生器細管にかかることになり、細管が破断され、1次冷却水が2次系に漏れ出す事態を引き起こされる危険性があります。これにより1次冷却水による冷却が不備あるいは不能になり、原子炉が重大な事態に陥りかねないことは、誰が見ても明らかです。
それにもかかわらず、安全を規制する官庁の担当者が、「復水器は安全上重要な施設ではない」と公然と発言するのは、理解に苦しみますし、驚くべき危険な「安全感覚」というほかありません。ここにも政府・原発推進勢力の「事故は起こしてもよい」という「新」発想が原子力安全担当部局をも支配しているのが見て取れます。川内原発の稼働を止めなければ、取り返しの付かない事態になる危険性が大きいと言うほかありません。
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みなさまへ(拡散希望)
昨日行われた川内原発の即時停止を求める緊急署名提出と政府交渉について簡単にご報告します。誤認等あればお知らせください。
阪上 武(原子力規制を監視する市民の会)
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8/26川内原発の即時停止を求めて/緊急署名提出と規制庁交渉
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8月26日(木)午後に、参議院議員会館にて、復水器の配管で海水漏れが見つかった川内原発の即時停止を求めて、緊急の署名提出と原子力規制庁との交渉が行われました。
規制庁側は、原子力規制部安全統括管理官(PWR担当)付総括係長の片野孝幸氏、同管理官補佐の高須洋司氏、同原子力保安検査官の菊川明広氏が対応しました。議員は、菅直人議員、福島みずほ議員が参加されました。
署名は、22日(土)から4日間に3,818筆が寄せられ、一次集約分とした原子力規制委員会宛てとして提出しました。賛同されたみなさんありがとうございました。署名は引き続き31日まで行う予定です。
◆復水器配管んからの海水漏れ
復水器の配管から海水が漏れた件で、規制庁から説明があった事項は以下です。
・復水器はA~Fの6つの水室がある。各室には約13,000本の配管があり、全部で8万本余り。
・今回海水が混入したと九電が特定した5本はいずれもA水室。
・九電は問題の配管がA水室の給水加熱器非常用ドレンの入口近傍であることから、これが影響したと考えている。すなわち、配管内の海水側ではなく、配管の外側から損傷して穴が開いたということ
・5本のうち4本は再外周にあった。九電は、起動前の検査で、A水室の再外周1,353本について、渦電流探傷試験を実施していたが、見つけていなかったよう。この時の検査は直管部分だけを実施していた
・起動後、伝導率や塩分濃度の変化から漏えいが疑われ、A水室にて、フィルムを用いた検査(フィルムを張る気圧の違いから漏えいのある配管が特定される)を行い、漏えいがあることを確認し、改めて、渦電流探傷試験を行い、5本を特定した
・長期の停止時は、復水器はドライ(乾いた状態)であったので、腐食などの劣化は進んでいないと考えている
・復水器は、発電上重要な施設だが、安全上重要な施設ではない。今回の事象も法令上の報告事象ではなく、規制委として停止指示を出すようなことは考えていない。
やりとりでは、原因が特定されているのかが問題になりました。九電が原因と考えている給水加熱器はA水室だけでなく、B~Fにもあります。規制庁は、A水室だけ位置が違うようにも述べていましたが、いずれにしろ九電の推測にしかすぎません。
九電は、次回定検時に、配管を切り出すことも含めて、詳細な原因調査を行う予定でいるということです。市民側は、今定検中であることから、直ちに止めて、調査を行うよう要求しました。また、美浜3号機の二次系配管破断事故で多くの作業員の命が失われたことから、二次系でも安全確保は重要であり、その意味でも直ちにとめるべきだと訴えました。
◆1次系冷却ポンプの軸振動計の異常について
起動前の8月7日に、1次系冷却ポンプの軸振動計が正常な値を示さなくなり、交換した問題について、市民側は、同じ振動系が3台あり、残り2台についても交換などの対応を行うよう求めました。
規制庁は、このポンプの異常が検知できない場合、冷却水喪失による重大事故に至る可能性が否定できないことを認めましたが、残り2台の交換の必要性については否定しました。市民側は、振動計は運転開始いらい30年以上使われており、耐用年数を超えている可能性もあり、引き続き問題にしていくと訴えました。
◆高経年化対策実施ガイドについて
前回8月4日の交渉時に、市民側が、高経年化の認可を受けずに30年を超過したことが、高経年化対策実施ガイド違反ではないかと指摘すると、規制庁の担当者が、必ずしも守らなくてもよいと述べた件について、改めて聞きました。
規制庁は、実施ガイドは遵守すべきだとし、長期保守管理方針の「始期」が規定されている実施ガイドの記述自体も、それは書かれている通りだと認めました。その上で、その「始期」は「長期保守管理方針」の始期であって、それは保安規定とは別であり、昨年の7月3日に九電が既にに実施していると述べました。
九電が勝手に決めて勝手にやれというのでは、保安規定の認可制度に組み込んだ意味がありません。市民側は、従来の規制庁の説明や保安規定に組み込んだ趣旨に反すると指摘しました。それに対して明確な反論はありませんでした。
川内原発については出力の再上昇に取り掛かったと報道されていますが、次回定検で調査するつもりならば、いまやらせるべきです。引き続き即時停止を訴えていきましょう。
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3.(メール転送です)「北茨城市、甲状腺がん3人 昨年度18歳以下検査」続報
以下お知らせします。
■(茨城)北茨城市、甲状腺がん3人 昨年度18歳以下検査
http://apital.asahi.com/article/news/2015082600002.html
原発事故を受け、福島県では国が甲状腺検査をしたが、隣接する北茨城市では実施されなかったため、親から要望を受けた市が独自に検査。13年度は事故当時4歳以下の1184人が受け、甲状腺がんと診断された子どもはいなかった。
14年度の対象は、18歳以下の計6151人(13年度に受けなかった4歳以下を含む)。このうち希望した3593人が受けた。その結果、異常なし1746人、経過観察1773人、要精密検査72人、至急要精密検査2人だった。このうち3人について医師と専門家で構成する「甲状腺超音波検査事業検討協議会」が甲状腺がんと診断。しかし、受けたとみられる放射線量や事故後の経過年数などから福島原発事故による放射線の影響とは考えにくいと判断した。
【北茨城市甲状腺超音波検査事業の実施結果について】
http://www.city.kitaibaraki.lg.jp/docs/2015082500032/files/koujousenn.pdf
27日夜の報道ステーションで報道(ツイキャス動画:津田先生のコメントあり)
http://twitcasting.tv/t2hairo/movie/196174807
OurPlanetTV(UNSCEAR2013リポートの付録 データをもとに作成した事故後1年間の1歳児の平均的な甲状腺吸収線量の資料付き)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1968
きーこさんのブログ(下に関連記事があるので、そちらもご参考に)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-4332.html
草々