もうやめて~ 原発,そして放射能 : 本日(5/31)のいろいろ情報(メール転送を含む)
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)
(最初に私のブログのCMです)
早くも5月は今日でおしまいです。本日(5/31)のいろいろ情報(メール転送を含む)をお送りいたします。5月分をバック・ナンバーにしておきました(それ以前の分のバック・ナンバーもあります)。
●脱原発脱被曝バック・ナンバー(13)(抜粋)(2015年5月) いちろうちゃんのブログ
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/20155-bffb.html
<別添PDFファイル>
(1)ツバメの巣にセシウム
福島事故影響、13都県から(東京 2015.5.27)
(2)旧警戒区域で生きる牛たち、被ばく影響世界に伝える(東京 2015.5.27)
(3)「廃炉」無残な現実(『週刊朝日 2015.5.22』)
(4)東海第二原発の今
(1)(2)(東京 2015.5.23,24)
(5)東海第二原発の今
(3)(4)(東京 2015.5.25,26)
(6)東海第二原発の今
(5)(東京 2015.5.27)
1.5.28経産省前弾圧救援会が結成されました。 福岡市民救援会
http://blog.livedoor.jp/fukukyuen/archives/44234158.html
●5.28経産省前弾圧救援会(@5_28kyuen)さん Twitter
2.伊方原発の再稼働なんぞ,絶対に許さんぞ
●(パブコメ)四国電力株式会社伊方発電所3号炉の発電用原子炉設置変更許可申請書に関する審査書案に対する科学的・技術的意見の募集について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=198272001&Mode=0
(田中一郎コメント)
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<伊方原発3号機について>
福島第1原発事故の教訓を踏まえていない点や、加圧水型原発として川内原発や高浜原発と同様の安全上の大問題があること,更に西日本に位置する原発であるため、過酷事故等による放射能の大量放出は、日本全土を取り返しのつかない放射能汚染地帯に変えてしまうことになることに加え,下記の諸点に注目
(1)伊方原発の立地上の問題(緊急時のアクセスや支援ができない,地域住民の避難ができない)
(2)日本最大の活断層である中央構造線が目の前にある。
(3)近未来に高い確率で南海・東南海大地震が予測されている=650ガル、8m(津波)の想定ではとうてい間に合わない=自殺行為
(4)伊方原発周辺では、瀬戸内海の対岸にある米軍岩国基地に離着陸する米軍機などが頻繁に墜落事故・航空機事故を引き起こしてきた=危険(無防備),昨今は、悪名高いオスプレイまで日本に上陸している。
(5)MOX燃料を使う=MOX無審査は高浜原発と同じで危険極まりないことに加え、使用済みMOX燃料がやっかいだが行き場がなく、加えて伊方原発の場合には置き場もない。
(6)四国電力は地域独占の既存電力会社の中では北陸電力と並んで体制が脆弱であり、役職員や財務状況の現状のレベルでは過酷事故に対して対応できない、などの大問題を抱えている。
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(参考)再稼働した後の伊方原発は震災時8ヶ月以上の長期広域停電に耐えられますか?
(原発さよなら四国ネットワーク)
以下はメール転送です。
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<パブコメの内容例と提出方法>
◆「四国電力(株)伊方発電所の発電用原子炉設置変更 許可申請書に関する審査書(案)」についての意見書(ページ番号:全ページ)
意見:以下のことを審査、実施していないのに、
原子炉設置変更許可審査をし、更に「審査の合格は安全を保証するものではない」と田中委員 長は発言しています。しかし他に再稼働に関わ る審査機関はないのですから、権限がない項目については貴委員会として、国会に審査する権限を求め、実行すべきです。
項目
・福島事故の検証と原因究明
・(南海トラフ巨大地震など複合災害を想定した) 避難計画の策定とその実効性の評価
・航空機テロやミサイル攻撃からの原発の防護策(戦争のできる国作りをしつつあるわけですか ら必須です)
・日本学術会議が、提言「高レベル放射性廃棄物の処分について」(2012年9月)で指摘しているように、高レベル放射性廃棄物の保管・管理の方法と場所を確定してから再稼働審査をするべきである。
・パブコメの結果を反映させるための公開会議
・パブコメ中もその後も地域公聴会を開催
◆「四国電力(株)伊方発電所の発電用原子炉設置変更 許可申請書に関する審査書(案)」についての意見書 ページ番号:108,112,115,375ページ
意見:福島原発事故は全電源喪失によって引き 起こされたのですから、伊方原発が8ヶ月 間の
外部電源喪失に耐えて、メルトダウンを起こさ ない事を確認すべきです。
理由:来る南海トラフ巨大地震の時、四国では
火力発電所の津波被災で8ヶ月間以上の長期広 域停電が警告されているのです。新規制基準の 中で外部電源喪失への対応とては一週間程度 耐えればよい、とする基準がそもそも不適切です。
資料:関西大学社会安全センター紀要4号の論文
「南海トラフ巨大地震における中・長期的な電力需給ギャッ プ推計方法の一試案」
http://www.kansai-u.ac.jp/Fc_ss/common/pdf/bulletin004_15.pdf
原発さよなら四国ネットワークの関連資料
◆「四国電力(株)伊方発電所の発電用原子炉設置変更 許可申請書に関する審査書(案)」についての意見書 ページ番号:15ページ
意見;伊方原発近くの海底を通る中央構造線活断層帯による直下型地震が心配なのに、想定し
た基準地震動は他原発並みの650ガルと低すぎます。「既往最大」よりも大き な地震を想定するためには、入倉式で示される平均値の10倍の値を想定すべきです(正規分布の3σ以上に相 当)。参考:内山成樹著「原発地震動想定の問題点」
理由:最近の観測でも2000~4000ガルという、各地の原発の基準地震動を大幅に超える、想定外に大きな地震動が5回記録されています。高浜原発仮処分福井地裁決定でも「緩い」と評価
されましたが、地震の平均値を示す式を元に、不確かさだけを少々危険側に変えてみる程度で は最悪の地震を想定しきれません。
◆「四国電力(株)伊方発電所の発電用原子炉設置変更 許可申請書に関する審査書(案)」についての意見書(ページ番号:177,184,190,207ページ)
意見:伊方原発では注水した後の汚染水を貯める汚染水タンクを設置する敷地の余裕が全くありませんから、福島で過酷事故対策として使われた「注水冷却」という最も手っ取り早い手段が使えません。再稼働をしてはなりません。不合格とすべきです。
理由:四国電力は過酷事故時収束策として、溶融炉心を格納容器で受け止める直前にだけ注水を行い、その後は自然循環冷却で格納容器内を冷却するので汚染水を系外に取り出すタンクは不要としていますが、自然循環への切り替えがスムーズにできない場合は、注水した汚染水を格納容器外に出さざるを得
なくなります。そもそもIV-4.13 では収束作業のために十分な量の水を準備するよう求めています。しかし瀬戸内海の海水は数年間入れ替わることは
なく汚染が長く留まり続けますから、汚染水をそのまま瀬戸内海に放出すれば瀬戸内海は死の海になります。
◆「四国電力(株)伊方発電所の発電用原子炉設置変更 許可申請書に関する審査書(案)」についての意見書(ページ番号:64,65ページ)
意見:川内原発同様、伊方原発に関する火山の審査が甘すぎます。姶良カルデラと同様に、阿蘇カルデラの破局噴火Aso5を監視しないのが問題ですがむしろ早期廃炉とすべきです。
理由:「既往最大」に耐えればよいとの考えに基づいて、阿蘇カルデラの破局噴火の火砕流到達の実績がないために監視すべきとはしていません。しかし9万年前のAso4の時には火砕流が海上を渡り防府市まで到達した事例を踏まえ、伊方から160km圏内の阿蘇カルデラ破局噴火が大規模化すると仮定すれば火砕流が到達し原発全体が火災に包まれ運転員が焼死するのを防ぎようがなく、立地不適格です。鬼界カルデラの7000年前アカホヤ火山灰が四国各 地へ大量堆積した事例に基づけば、より近い阿蘇カルデラ、姶良カルデラ等からの破局噴火時の火山灰の大量堆積も避けられず、送電線の漏電吸気フィ
ルターの詰まりなどは避けようがありません。
3.(メール転送です)広瀬隆さんより
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全国のみなさま・・・英語や外国語
の得意な方にお願いです・・・広瀬隆
先日、5月24日におこなわれた福島県での「原発被害者団体連絡会」(略称・ひだんれん)の結成集会で、宇宙飛行士の秋山豊寛さんの講演がありました。そこで秋山さんが重要な提言をしました。「ひだんれん、を世界語にしなければならない。ヒバクシャは国際語になっている。同じようにHIDANRENも、世界に知られる必要がある。そして、日本でおこなわれている原発反対デモについても、世界中が知らないのはよくない。みなさんは日本人が知ればよいと思っているが、それでは充分ではない。常にインターネット上で英語のタイトルで検索してもらって、世界中の人たちと結び合って、この運動を強めてゆきたい」という、まことにもっともな指摘でした。
言われてみるとその通りで、2012年6月29日の歴史的な首相官邸前20万人デモさえ、英語では検索 されていないそうです。そこでみなさまに早速お願いです。まず、英語など外国語の得意な方に・・・
6月7日に、博多の上空にヘリコプターが飛び、川内原発再稼働阻止の大集会を、山本太郎さんが解説しながらヘリ空撮します。そ
れを、OurPlanet-TVの白石草さんがコーディネートして、撮影した映像をインターネットでみなさんにお伝えします。白石さんによれば、「その内容を誰かが、すぐに英語に訳してくだされば、それをYouTubeなどにアップする時に、タイトル に英語が入るので、世界中の人が知ることができ、ビデオや写真画像を通じて連帯できます」とのことです。
どなたかEnglish Interpreterとなって、白石さんと連携してくださる有志の方、いらっしゃいませんか? ドイツ語、フランス語、中国語など、色々あってもよいと思いますが、まず、英語でやってみたいと思います。有志の方は、私にご連絡ください。私は、インターネットのことは、よく分りませんので、白石さんへの取り次ぎ係をしますから、ご連絡下されば幸いです。
●Our PlanetーTV HP
3.2015年5月27日 「全道避難計画ができないなら再稼働を認めないで!」署名のお願い 泊原発の廃炉をめざす会
http://tomari816.com/blog/?p=1704
●泊原発の廃炉をめざす会 HP
以下はメール転送です。
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泊原発の廃炉をめざす会
事務局です。
皆様の日頃の泊原発の廃炉をめざす会へのご協力に感謝いたします。
■■■ ハイロニュース14号を発行いたしました。
4月の口頭弁論・「原発避難計画の検証」講演会の記事を中心に掲載しています。
ハイロニュース14号およびバックナンバーは、ホームページ http://tomari816.com に掲載しております。
■■■ 泊原発の廃炉をめざす会は、「全道避難計画ができないなら再稼働を認めないで!」署名運動をスタートします。
高橋北海道知事に対し、少なくとも全道民の安全な避難計画が確立されるまで泊原発の再稼働を認めてはならないことを求めます。
ハイロニュース14号に呼びかけを掲載し、郵送分に署名用紙(A4タテ)を同封しました。
また、ホームページ http://tomari816.com/blog/?p=1704
から、署名用紙(A4ヨコ)がダウンロード・印刷できますので、こちらもご利用拡散願います。一人でも多くの方のご協力をお願いします。
■■■ 6月13日(土)の「活動報告会」終了後に、懇親会を行います。
参加ご希望の方は、なるべく事前に info@tomari816@com まで(このメールの返信で結構です)ご連絡ください。
<活動報告会> 札幌市北4西3「北海道建設会館」13:30~16:30
<懇親会> 札幌市北4西4札幌日興ビルB1「陳さん盛興(セイコウ)飯店」17:00~19:00 3500円 30人くらいで予約しておりますので、多数ご参加ください。
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泊原発の廃炉をめざす会
〒060-0808
札幌市北区北8条西6丁目2-23-806号
TEL:011-594-8454 月、水、金(10時から16時)
FAX:011-594-8455
E-mail: info@tomari816.com
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4.4団体、ニューヨークでプルトニウム問題要請文を政府に
http://kakujoho.net/npt/npt2015.html
5.原子力賛歌アーカイブス
こうした過去の映像を見ると,日本人が如何に愚かであったのかがよくわかります。しかし,今もなお,この映像のレベルにいる人間たちが政治家の世界にはわんさといることを忘れてはいけないと思います。そして,そんな連中が今の日本の原子力政策を牛耳っているのです。放っておいて原発の再稼働が自然に止まる,事態が改善されて行く,などということはないのです。脱原発・脱被曝を実現するためには,日本の政治を変える以外に方法はありません。
(1)▶ 「原子力発電の夜明け」東京シネマ1966年製作 -
YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ryPVHqrqRG4
(2)▶ 「放射線と放射能」日映科学映画製作所1973年製作 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Q60ZwQTlD6g
(放射線照射のじゃがいもには発がん性の物質ができてしまいます。食べない方がいいと思います。日本では北海道の士幌農協だけが,多くの「やめろ」という声を無視して,今でもジャガイモに放射線を照射しています。士幌農協が放射線照射をしている限り,士幌農協の品物を買うのをみんなでやめておきましょう(みんなが士幌農協のものを買わなくなれば,きっとやめると思います。また,映像全体の背後に流れる,のんびりした,ほほえましいBGMも世論操作の一手段だったのでしょう:田中一郎)
(3)▶ 「目でみる福島第一原子力発電所」日映科学映画製作所1991年製作 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=aIPVWO1_mSE
6.ツバメの巣にセシウム
福島事故影響、13都県から(東京 2015.5.27)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015052702000123.html
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-6634.html
(一部抜粋)
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福島県内では、集めた九十二個すべてから放射性セシウムを検出。セシウムの平均濃度は一キログラム当たり七五〇二ベクレルと十三都県の中で最も高く、最大で九万ベクレルだった。次いで高かったのは千葉県で平均三二一〇ベクレル、最大で一万二九〇〇ベクレルだった。平均で最も低かったのは山形県の三六ベクレル。
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(最大9万ベクレル/kgの福島県の次に汚染がひどいのが千葉県で,最大1万29百ベクレル/kgとは,ちょっと驚きです。ともかく,罪もなきツバメたちが無用の被ばくをさせられていて,かわいそうでなりません:田中一郎)
7.旧警戒区域で生きる牛たち、被ばく影響世界に伝える(東京 2015.5.27)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/tohokujisin/fukushima_report/list/CK2015052602000184.html
(なぜ,政府・農林水産省が,牛たちの放射線被曝状況をきちんと観察する態勢もとらずに,出来る限り早く殺処分してしまおうとするのか,全く理解できません。それに,牛たちの体に出ている白い斑点,これは一体何なんでしょう? 確か農林水産省が希望の牧場に調べに行っているはずですが,まだ原因がわからないのでしょうか?:田中一郎)
8.「廃炉」無残な現実(『週刊朝日 2015.5.22』)
(一部抜粋)
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(中略)自然エネルギー財団の大林ミカ事業局長は、欧州の試算に比べて、日本は廃炉費用の試算が甘いと指摘する。「廃炉費用は日本では1基あたり550億1700億円程度と見積もっていますが、廃炉を先に進めたドイツやイギリスでは、炉型にもよりますが2500億13500億円と試算しています。日本はまだ廃炉の経験が浅いので、まだ全体像がわからず、今の見積もりでは資金不足になりかねません」
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9.東海第二原発の今(東京 2015.5.23,24)(1)~(5)
10.キャンペーンについてのお知らせ
· 核拡散防止条約(NPT)再検討会議及び集団的自衛権の嘘 · Change.org
11.(必見)やぶれっ!住基ネット情報ファイル - トップページ
http://www5f.biglobe.ne.jp/~yabure/
(参考)情報提供ネットワークシステム - Wikipedia
12.(メール転送です)
━ No.668 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
有機農業ニュースクリップ 2015.05.19
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≪ 今日の目次 ≫
■厚労省 クロチアニジンなどの残留農薬基準を大幅に緩和
ホウレンソウは13倍に緩和
■ネオニコ系農薬 汚染の測定に特別助成を公募
■ネオニコチノイド農薬関連年表を公開
≪ 農薬 ≫
■厚労省 クロチアニジンなどの残留農薬基準を大幅に緩和 ホウレンソウは13倍に緩和
厚労省は5月19日、ネオニコ系農薬のクロチアニジンとアセタミプリドの残留農薬基準を大幅に緩和した新基準の告示を官報 に掲載した。13年秋の大幅緩和が1600件のパブコメで批判され、一度は取り下げたが、急性参照用量(ARfD)という新たな指標を食品安全委員会に諮問した。しかし、食品安全委員会の健康影響評価は、急性参照用量が加わっただけで、一日摂取許容量(AID)を見直さなかった。これを受けた厚労省は昨年秋、残留基準値をさらに緩和した焼け太りした基準を提案していた。
・官報, 2015-5-19 号外
https://kanpou.npb.go.jp/20150519/20150519g00110/20150519g001100001f.html
・厚労省, 2015-5-19 食品衛生法施行規則の一部を改正する省令及び食品、添加物等の規格 基準の一部を改正する件について http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000086038.pdf
反農薬東京グループのまとめでは、前回問題となった3ppmから40ppmに緩和されたホウレンソウがそのまま据え置きとなったばかりか、新たに16品目の基準値がさらに緩和された。厚労省は15年1月、この大幅に緩和された「見直し」案で意見募集を実施していた。今回のクロチアニジンとアセタミプリドの残留基準値の改定は、一部を除き、基準の緩和であったため即日発効した。
・反農薬東京グループ クロチアニジンの残留基準案見直し要求への厚労省の回答は更なる緩和だった
http://home.e06.itscom.net/chemiweb/ladybugs/kiji/t28101.htm
この大幅緩和にグリーンピースは19日、EUなどが規制強化に動いている国際的な流れに逆行し、「農薬メーカーの利益を優先していると言わざるを得ない」とする声明を出した。グリーンピースはまた、政府が「市民の正当な懸念を無視し続けている」ことから「国会議員に向けて「子ども・ミツバチ保護法(仮称)」制定を働きかける署名運動を展開するとしている。農薬メーカーべったりの農薬行政からの脱却には、グリーンピースの言うように、市民や環境に配慮した新たな法律の制定しかないのかもしれない。
・グリーンピース・ジャパン, 2015-5-19 グリーンピース声明: 厚生労働省の判断は「子どもや妊婦への脅威」
--ネオニコチノイド系農薬クロチアニジンおよびアセタミプリドの食品残留基準の大幅緩和を受けて
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/press/2015/pr20150519/
署名サイト:『ミツバチ・子ども保護法』を求める署名に今すぐご参加を!
http://www.greenpeace.org/japan/ja/Action/NoBees/
※急性参照用量:ARfD。24時間以内に摂取した食品や水に含まれる物質が、現時点での知見からなんらかの健康リスクを示さない量。
・食品安全委員会, 2014-2-14 農薬の急性参照用量設定における基本的考え方
http://www.fsc.go.jp/senmon/nouyaku/kettei_tou/07_nouyaku_arfd.pdf
【関連記事】
No.656 規制強化の流れに逆行する農薬行政
http://organic-newsclip.info/log/2015/15040656-2.html
No.656 米国EPA ネオニコ系4農薬の新規登録を凍結
http://organic-newsclip.info/log/2015/15040656-1.html
No.624 米国はネオニコ禁止に動くか?
特別委員会を設置し180日の評価期限を切る
http://organic-newsclip.info/log/2014/14060624-1.html
No.580 ネオニコ系農薬:欧米は規制の方向 日本は使用を推奨
http://organic-newsclip.info/log/2013/13090580-1.html
No.628 日本はネオニコ系農薬アセタミプリドの基準値を見直さず
http://organic-newsclip.info/log/2014/14090628-2.html
■ネオニコ系農薬 汚染の測定に特別助成を公募
アクト・ビヨンド・トラストは5月18日、ネオニコ系農薬の汚染状況の検証のための測定費用の助成を発表した。「田んぼ」と「果樹その他」の2部門があり、蜂蜜や花粉、周囲の水質などの測定に助成を希望する個人・団体を公募している。締め切りは5月31日。この助成による測定結果は、アクト・ビヨンド・トラストで取りまとめ、2016年2月末までの適当な時期に公表を予定しているとしている。
・アクト・ビヨンド・トラスト, 2015-5-18 2015年度特別公募「ネオニコチノイド系農薬によるミツバチの生活環境汚染調査―検証用サンプルの測定費用を助成!
http://www.actbeyondtrust.org/info/1949/
■ネオニコチノイド農薬関連年表を公開
EUはもとより米国なども、ネオニコチノイド系農薬の規制強化に動いている。1990年代以降のネオニコチノイド系農薬に関連した事項を6つに分類し、年表形式でまとめ、公開した。随時、更新予定。
分類項目 開発・登録、日本の動き、欧州の動き、米国などの動き、市民運動など、研究論文など
ネオニコチノイド農薬関連年表
http://organic-newsclip.info/nouyaku/neonico-table.html
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