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2014年10月16日 (木)

(報告)シンポジウム 全文公開 /「吉田調書」 から見えてきたもの(2014.10.15)

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

昨日(20/15)、衆議院議員会館多目的ホールにて、田中三彦氏の司会で「シンポジウム 全文公開/「吉田調書」 から見えてきたもの」が開催されました。別添PDFファイルは、その際の会場参加者への資料です。ご承知の通り、朝日新聞が今年5月に「吉田調書」をスクープして以降、この「吉田調書」が福島第1原発事故の実態解明や事故原因の究明のための新たな第一線資料になるのではないかと注目されてきましたが、はたして「吉田調書」は、そうした期待に応えられるものだったのかどうか、これまでの巷の議論とは違う角度より、多方面でご活躍の5人のパネラーにより、この問題が論じられ、その後、会場参加者も交えた討論集会となりました。非常に内容の充実した2時間のシンポジウムだったと思います、当日は、福島第1原発事故時の責任者でもあった菅直人元首相も短時間ではありますが顔を見せ、簡単な挨拶というよりは原発の危機管理に関する問題提起を行っていました。以下、簡単にご報告します。

 

(昨今の巷の議論では、主として反原発・脱原発=左翼運動とみなす不勉強で軽率なチンピラ右翼を中心に、「吉田調書」を朝日新聞に対するバッシングの手段としたり、原発事故時に福島第1原発現場にあって事故対処に悪戦苦闘した吉田昌郎所長他の現場作業員を「英雄」として持ち上げ、挙句は原発の過酷事故も、そうした現場の「英雄的」行動で奮闘努力すれば何とかなるかのごとき謬論が徘徊している様子である。まるでアジア太平洋戦争前の「白虹事件」や、第一次上海事変時における「肉弾三勇士」、あるいは大日本帝国軍の「玉砕突撃」「神風特攻隊」などを連想させるような、愚か極まる評論も散見されるようで、議論のレベルの低迷に目を覆うばかりである。こうしたことは、原発の危険きわまる根本的な特性を歪曲し、更には、福島第1原発事故後の政府や東京電力や原子力ムラの対応・対処の出鱈目・お粗末に対する告発の矛先を鈍らせ、今後のこうした原発過酷事故の再発と出鱈目・お粗末な事故対応の再現を防止するための議論や検討を歪めてしまう、おそろしくバカバカしくも有害な言論であることを申し上げておきたい。みなさまも、くれぐれもこうした愚かで軽率な議論に巻き込まれることのなきよう、今回の田中三彦氏以下のシンポジウムをはじめ、本物の原発論・福島第1原発事故議論に傾注していただきますようお願い申し上げます)

 

● ウィキペディア:「白虹事件」

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E8%99%B9%E4%BA%8B%E4%BB%B6

 

● ウィキペディア:「肉弾三勇士」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%88%86%E5%BC%BE%E4%B8%89%E5%8B%87%E5%A3%AB

 

 <シンポジウム案内>

10-15 シンポジウム 全文公開-「吉田調書」から見えてきたもの(東京) 原子力資料情報室(CNIC

 http://www.cnic.jp/6058


(当日の資料はこのサイトにもあります。こちらの方が別添PDFファイルよりもカラーできれいで、かつ詳細です)

 

 <別添PDFファイル>

 私が当日、鉛筆書きでメモを書き込んでいますが無視してください。なお、レジメはコピー&ペーストできるようにしておきました。


(1)シンポ 全文公開 「吉田調書」 から見えてきたもの(表紙)(20141015日)

(2)吉田調書の読み方:伊東良徳氏(2014.10.15

(3)「現場」との「距離」(事故時の対応をめぐって):上澤千尋氏(2014.10.15

「kamisawa_siryou.pdf」をダウンロード
(4)ひとたび勃発した原子炉事故に対し、人は何をできるのか:佐藤暁氏(2014.10.15

(5)津波想定を三度つぶした男:添田孝史氏(20141015日)

(6)過酷事故における階層的構造の緊急対策本部の限界:田中三彦氏(2014.10.15

 

 <当日の録画>

20141015 UPLAN もっかい事故調「吉田調書解読シンポジウム「全文公開-『吉田調書』から見えてきたもの」 - YouTube

http://www.youtube.com/watch?v=zgVAkgbOZmw&list=UUhjEbWVGnGHhghoHLfaQOtA


(三輪さん、いつも重要なイベント等の録画を採録し、タイムリーに素早くネットに掲載していただき感謝しています。たいへん助かっております。引き続きよろしくお願い申し上げます)

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 今回のシンポジウムは、技術的な観点から見た福島第1原発事故の実態把握や事故原因の究明と言ったものではなく、そもそも「吉田調書」とはどういう性格のもので、それをどのように読み込めばいいのかを、パネラー各人それぞれの視点から論じたもので、概して総論的なものでした。以下、パネラーごとに、ごく簡単に田中一郎のコメントを付してご紹介いたします。

 

1.吉田調書の読み方:伊東良徳氏(2014.10.15

 伊東良徳氏は弁護士さんで、いわゆる「調書」と言うものを読み解くプロ的存在。特に伊東弁護士の目は鋭く、福島第1原発の事故原因に関して、国会事故調の協力員として作業をした際には、東京電力がランダムに公表した膨大な量の事故関連資料を読み抜いて、少なくとも1号機においては、津波が襲いかかる前に非常用電源はアウトになっていたことを明らかにされている(下記参照)。

 

 今回のシンポでは、伊東氏の「吉田所長はどこにいたか=緊急時対策室、現場は見ていない、事故時の原子炉等の状況については資料価値なし、運転状況や建屋の状況等を把握できていない」という指摘は極めて重要である。更に、吉田昌郎所長が地震の揺れによる福島第1原発の諸設備や機器類の損壊は否定できない・なかったことを確認できていないと証言しているにもかかわらず、ヒヤリングの聞き手側=霞が関官僚(法務省官僚や検察他)が、「津波が来る前は地震の揺れ等による施設損壊はなかったのだ」という、東京電力が書いたと思われる事故シナリオに沿って、いわゆる「事実認識」にあたる部分までもを聞き手側がヒヤリング内容に入れ込んだ上で、まるで誘導尋問(津波前は異常なし)をするかのごとく吉田昌郎所長に聞いていることも大問題であるとの指摘があった。そして、それは、時期を離して実施された(2011年7~8月と11月)2つのヒヤリング結果で、吉田昌郎所長の証言の雰囲気が様変わりしていることにも影響があるように思われるという指摘も、また、的を得ているように思えた。

 

(私は、政府事故調が、霞が関官僚たちの人間集団を事務局とし、関係者証言のヒヤリングを非公開=秘密裏に行い、その内容を公表せず、また、上記にあるような誘導尋問的なことをしていたことなどから、その報告書の信頼性については疑問を抱いている。少なくとも、そうしたことがなかった国会事故調の報告書よりは信頼性が落ちると思われる)

 

● 再論「福島第一原発1 号機の全交流電源喪失は津波によるものではない」(伊東良徳)

https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&ved=0CB0QFjAA&url=https%3A%2F%2Fwww.iwanami.co.jp%2Fkagaku%2FeKagaku_201403_Ito.pdf&ei=8kE_VMjgNuTvmAWI7YL4Dw&usg=AFQjCNFYSWuGA_tLd-IThpKowZ1ikOcy6Q&bvm=bv.77648437,d.dGY

 

● 福島原発全交流電源喪失は津波が原因か(その5) | 庶民の弁護士 伊東良徳

 (2)~(4)のURLは省略します。(全体:原発裁判)に(1)~(5)まであります。

(1)http://www.shomin-law.com/essayFukushimaSBO.html

(5)http://www.shomin-law.com/essayFukushimaSBO5.html

(全体:原発裁判)http://www.shomin-law.com/katudougenpatu.html

 

2.「現場」との「距離」(事故時の対応をめぐって):上澤千尋氏(2014.10.15

 上澤千尋氏は原子力資料情報室(今回のシンポの主催者)のスタッフで、原発の施設や工学に詳しい。今回は市民の目で「吉田調書」を点検した結果の報告。

 

 「現場把握の困難さ」の説明として、免震重要棟から1号炉の中央制御室までの直線距離は400m足らずだが,電気がないため通信機器が使えず,炉内パラメータの伝達の1回のやりとりに1時間を要することもあったこと、原子炉水位計をはじめとする計測装置の信頼性に疑問が出ていたのだが、それは今も他の原発・核燃料施設に共通して未解決のままであることなどが指摘された。

 

 また、今回の福島第1原発事故で見られたように、原発のシビア・アクシデントへの対応は困難を極めるにもかかわらず、現在、原子力「寄生」委員会によって、原子炉規制の事実上の緩和により原発再稼働が猪突猛進的に行われようとしていることに対して、おかしいとの指摘もあった。情報公開が重要である旨の指摘(特に、東京電力関係者の証言や国会事故調の資料類など)も、まさにその通り。

 

 パネラーの佐藤暁氏からは、上澤氏のふれた「免震重要棟から1号炉の中央制御室までの直線距離は400m足らず」については、アメリカの規制基準では違反であること(=情報共有化を優先し、徒歩2分以内の場所になければならない)が指摘された。また、東京電力TV会議のやり取りの中では、東京の本部から現場での通信用にと、トランシーバー約50台の差し入れを受けたが、それらの使用周波数が全部同じだったため、一斉に使うと混線してわけがわからなくなり使えなかった、とのやりとりもある(バカバカしいが)。危機管理対応能力がゼロ状態をティピカルに表す話である。

 

3.ひとたび勃発した原子炉事故に対し、人は何をできるのか:佐藤暁氏(2014.10.15

 佐藤暁氏は元GEの技術者で、現在は原子力関連の技術系コンサルタントを職業としている原発のプロ。福島第1原発事故以降、さまざまな場面で活躍中である。特に原発のリスク・マネジメントやクライシス・マネジメントに詳しい。田中三彦氏と並んで、岩波書店月刊誌『科学』にも佐藤氏執筆の論文の連載が始まっている。

 

 佐藤氏のレジメでは、別添PDFファイルの1枚目の右側上の「最近の憂慮される兆し」を熟読願いたい。まさにここに書かれているような愚かな原子力ムラ連合による「猿芝居」に、マスごみが真っ先に飲み込まれているような気がする。マスごみの「物まね」をする人間では、原子力破滅時代には生きていけない。また、佐藤氏は、福島第1原発の現場では、吉田昌郎所長以下、現場作業員が非常によく頑張ったけれども、その結果を技術的な観点から厳しくレビューすると、事故による事態の悪化を防ぐという観点からは、ほとんど何もできなかったに等しいと、クールな判断を示されていたことが印象に強く残る(レジメで言えば4枚目の左上「放射性物質の大気中への放出」)。話が高度なので容易にはまとめにくいので、上記の当日録画をご覧いただきたい。

 

●「発電用軽水型原子炉施設に係る新安全基準骨子案」の問題点(佐藤暁:20133月)

http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=7&cad=rja&uact=8&ved=0CDcQFjAG&url=http%3A%2F%2Fwww.city.osaka.lg.jp%2Fkankyo%2Fcmsfiles%2Fcontents%2F0000159%2F159434%2F26.mondai.pdf&ei=8EY_VOC7AcTDmQW07YLAAg&usg=AFQjCNF6zkUPZYxZz5wtdCyAzDlqO5A73g

 

佐藤暁:無責任なメルトダウン隠蔽 - YouTube

 http://www.youtube.com/watch?v=3gI3YYIEEJ8

 

4.津波想定を三度つぶした男:添田孝史氏(20141015日)

 添田孝史氏は関西在の元朝日新聞記者。近々、岩波新書で地震と津波に関する著作が出るとの案内が田中三彦氏よりあった。乞うご期待である。

 

 今回の説明では「津波想定を三度つぶした男」という表題で、主として吉田昌郎所長と電事連に着目し、1990年代にまで遡って、福島第1原発をめぐる津波想定の過去の状況を振り返る内容の話があった。私が常々申し上げているように、福島第1原発事故は吉田昌郎所長にとっては、まさに「自業自得」であり、従ってまた、吉田昌郎所長は原発事故の被害者にとっては重大なる刑事責任者であるということを1990年代の過去にまで遡って確認できた。吉田昌郎所長が「英雄だ」などということは、過去の事実関係を知らぬ阿呆の言うことである。

 

5.過酷事故における階層的構造の緊急対策本部の限界:田中三彦氏(2014.10.15

 今回のシンポジウムを総括する全般的な話で、1秒1刻を争う、かつ総合的な専門的知識が要求される原発過酷事故対応においては、ピラミッド形式でヒエラルキー組織型(階層型・トップダウン的)の「緊急対策本部」ではうまく機能しないこと、形式にこだわるのではなく、複数の技術専門家による集団トロイカ体制でないとうまく機能しないのではないかとの問題提起がなされた。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 (私の発言)

 私は「吉田調書」と東電TV会議を、事故現場の福島第1原発と、それを支援・補給・サポートする東京本部(東京電力本社)とのやり取りを主眼に見た。そこに描かれているのは、まるでアジア太平洋戦争時に、ガダルカナル島で補給も支援もなく孤立して玉砕した現地の大日本帝国軍のごとくに孤軍奮闘する、福島第1原発の吉田昌郎所長以下の現場の姿だった。吉田昌郎所長の方から、いくらいろいろと本部に請求をしても、ちっとも理解してもらえず、補給もサポートも受けられないという当時の事態は、本部と現場のクライシス・マネジメントとしては、つくずく不十分かつ欠陥のあるもので、これを今回の「吉田調書」を資料にして、抜本的に見直し立て直す必要があるように思えた、旨の発言をしました。

 

(たとえば、東電TV会議には、3/13~14に「車搭載用のバッテリー電源を、福島第1原発から作業員が、わざわざ近隣のいわき市まで購入に出かける」話まで出ていたように(バッテリー補給くらいなら、ヘリコプターを使って、大量に福島第1原発に運び込めるはず)、本部も、そしておそらくは福島第1原発現場も、危機対応の仕方をほとんど心得ていなかったのではないか)

 

(終了後の私の2人の技術者への質問)

 今回は福島第1原発事故に関する技術的な問題の話はなかったので、シンポジウム終了後に、田中三彦氏と佐藤暁氏の2人に次の4つの技術的な質問をぶつけてみた。回答は次のようなことだった(田中三彦氏へは(質問1)だけをお聞きした)。

 

(質問1)福島第1原発1号機の非常用復水器(IC)は、全電源喪失と同時に自動的にシャットダウンしたのか

 政府事故調報告書や、それを担った人たち(特にノンフィクション作家の柳田邦男氏)が、しきりに「1号機の非常用復水器(IC)は全電源喪失とともに自動的に「閉」となり稼働を停止したが、そのことを吉田昌郎所長以下、1号機関係の作業員が知らなかった=ICは動いているのだとばかり思っていた」と発言し、それを原発事故後の深刻化の一つの要因として説明している。これについて、どう考えるかと佐藤暁氏と田中三彦氏に聞いた。

 

 お二人とも、非常用復水器(IC)が全電源喪失とともに、いわゆる「フール・プルーフ」機能によって自動的に機能を停止し「閉」となったかどうかは怪しいとのこと。佐藤氏は、①自動停止=「閉」となるといっても、瞬時になるものではなく時間がかかる、②電源喪失状態でも自動機能が働くかどうかは疑問、③原子力「寄生」委員会で出てきた資料では、その機能は働いていない、ようなことが書かれていた、として否定的。田中三彦氏も、非常用復水器(IC)には4つの弁があり(1弁~4弁)、そのうち1弁と4弁は格納容器の内側にあって交流電源で動き、2弁と3弁は格納容器のすぐ外側にあって直流電源で動くような構造になっている、それが電源喪失後に想定通りに動くと言うのは考えにくい、ということで、やはり否定的だった。

 

 田中三彦氏に対して私からは、連載の始まっている岩波書店月刊誌『科学』にでも、このことについて書いてほしいとお願いをしました。田中三彦氏は、すでにいろいろな所に書いています、国会事故調の報告書にも書いています、とのことで、自分の不勉強を恥じ入るばかりだった。(お願いした理由は、大手新聞や多くの雑誌が、柳田邦男氏の1号機非常用復水器(IC)の自動停止説に立脚して記事を書いていて、このままではこれが「既成事実化」しそうだから)

 

(質問2)福島第1原発2号機に3/15早朝には何が起きたのか、「ドライベント成功説」をどう思うか

 佐藤氏は、2号機の「ドライベント成功説」は根拠が薄いとして否定(地域住民に事前告知せずにドライベントを実施、ドライベントの威力はすさまじく、3/15の東日本一帯の放射能汚染=住民大量被ばくを生み出してしまった、それを隠蔽するために、東京電力が2号機爆発説をでっちあげているという説)。2号機は、どこかが破損しているだろうと推測。

 

(質問3)福島第1原発の3号機は3/13に手動で停止され、その後原子炉の具合が悪化した。これについてどう思うか

 佐藤氏もよくわからないとのこと。ただ、この高圧注水系(HPCI)の手動停止が、高圧注水系(HPCI)配管の地震破損による漏水防止が目的だという説については否定的。

 

(質問4)福島第1原発4号機は3/15の午前9時過ぎと11時頃に2度の火災が起きているが、それは何か。米軍が消化したというのは真実か

 佐藤氏によると、定期点検中だった4号機の建屋は、いたるところにビニールシートが敷いてあり、また、低階層の建屋内には、オイル類など燃えやすいものもあったので、それらが燃えたのだろうとのこと(つまり、ジルコニウム被覆管の燃焼説は否定)、また、米軍が消火活動のために4号機にやってきたというのは否定。米軍は来ていないとのこと。

 

(次回以降、技術的な疑問点の説明にも注目をしたいと考えている。依然として、福島第1原発事故の実態はよくわからず、従って、原因究明も全く不十分なままである。原子力「寄生」委員会が先般公表した事故原因究明のための検討会の「中間報告」は、原子力ムラ御用学者が集まって作製した、ただただ国会事故調報告を否定するためだけの、実に歪んだ発想に基づくものと推測)

 

 <最後に>

 当日は、私以外にも、会場から興味深い発言が複数ありました(崎山比早子氏、後藤正志氏、堀江氏(東京電力株主訴訟)他)ので、当日不参加の方は上記URLの録画をご覧いただくといいと思います:原子力資料情報室のHP(上記)にも録画あり)。また、田中三彦氏をはじめ、パネラー各位、それにこのシンポを企画された原子力資料情報室に感謝申し上げます。引き続き、この「第2弾」に期待いたします。

草々

 

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