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2014年10月15日 (水)

(報告)南相馬市 特定避難勧奨地点 解除! 汚染地への居住の強要に抗議する集会

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)

 

先週末(10/10)に、参議院議員会館にて、南相馬市の方々が上京しての「南相馬市 特定避難勧奨地点解除! 汚染地への居住の強要に抗議する集会 & 政府交渉」が行われました。放射能にひどく汚染された南相馬市では、多くの地域で除染が進まず、線量が高いままであるにもかかわらず、特定避難勧奨地点解除による賠償・補償の打ち切り=経済的な強制による、被害者住民に対する、汚染地域での居住と放射線被曝の押し付けが始まろうとしています。

 

福島第1原発事故前までは、法律に基づき、一般人については1ミリシーベルトの年間被ばく限度、職業従事者については年間5.2ミリシーベルトを限度に放射線管理区域にするなどの被ばく防護措置が取られておりましたが、原子力ムラ・放射線ムラ代理店政府は、事故後においては、これらをご都合主義的にご破算とし、何の科学的・実証的・医学的・法的根拠もないまま、年間20ミリシーベルトの被ばく限度を被害者住民に押し付け「100ミリシーベルトまでは大丈夫、ただ、不安になる気持ちは理解できる」などと暴言を吐いています。(仮にそうだとしても、毎年20ミリシーベルトも被ばくすれば、5年もたてば100ミリシーベルトに達してしまいます)

 

集会での説明では、そもそも南相馬市での政府による線量計測が出鱈目で、まるで利益相反行為丸出しの電事連の職員(おそらくはどこかの電力会社の出向職員)がやってきて、自分達が定めた線量測定マニュアルに違反するようなずさんなやり方で線量計測を繰り返し、実際の汚染状況よりもはるかに低い線量をもって「除染が進み線量が下がっている」などと虚偽の報告書をでっちあげ、これをおかしいとする地域住民の異議申し立てや疑問に対しても、まったく返答もしないという、理不尽きわまる対応を行っていることなどが報告されていました。詳細は別添PDFファイル、及び下記URLの当日の録画をご覧ください。

 

集会では、南相馬から来られた方々はもちろん、それを支援するために駆けつけた多くの市民が、政府交渉に出てきた役人たちに対して、厳しい質問や抗議をしていました。しかし、原子力ムラ・放射線ムラのいつもの「馬耳東風」の「習性」のごとく、これらの悲痛とも言える声は彼らの耳には入らず、政府は「特定避難勧奨地点解除」を今月末にも強行しそうな気配です。その狙いは、はっきり言って、賠償・補償の打ち切り=被害者の切り捨てと、放射能の危険性を住民に押し付けた上での「(虚偽の)復興」の「かたちづくり」にあると言えそうです。ほんとうに許しがたいものがあります。

 

全国のみなさま、南相馬市で闘う地域住民の方々に暖かい支援をお願い申し上げます。最後まで、やれる限りのことをしていきましょう。そして、放射能に感受性の高い子どもたちは、放射能汚染の中で暮らす日々から一刻も早く解放し、避難・疎開・移住の上で、新たな生活をスタートできるよう、支援を強めましょう。

 

なお、当日、質疑応答した政府への質問内容は、下記の(2)「特定避難勧奨地点に関する政府の対応について(FoE Japan 満田夏花:20141010日)」に入っています。ご参考にしてください。

 

 <別添PDFファイル>

(1)南相馬市 特定避難勧奨地点 解除! 汚染地への居住の強要に抗議する集会(20141010日)

(2)特定避難勧奨地点に関する政府の対応について(FoE Japan 満田夏花:20141010日)
「rejime_1.pdf」をダウンロード
(3)南相罵市 特定避難勧奨地点の実態(前半)(小澤洋一:20141010日)

「rejime_3.pdf」をダウンロード
(4)南相罵市 特定避難勧奨地点の実態(後半)(小澤洋一:20141010日)

(5)避難勧奨指定月末解除ヘ、南相馬、住民「線量まだ高い」(朝日 2014.10.12

「rejime_2.pdf」をダウンロード
(6)リネン吸着法による大気中の粉塵の放射能調査(青木一政:20141010日)

「rejime_5.pdf」をダウンロード
(7)ふくいち周辺環境放射線モニタリング報告書第1報(表紙のみ)(2014101日)

「rejime_6.pdf」をダウンロード
(8)避難勧奨指定月末解除ヘ、南相馬、住民「線量まだ高い」(朝日 2014.10.12

 http://www.asahi.com/articles/DA3S11398849.html

 http://www.asahi.com/articles/ASGBC4TS9GBCUGTB002.html

 

 <当日の録画>

(1) 20141010 UPLAN【院内集会・議員会館前抗議行動】南相馬市特定避難勧奨地点解除!汚染地への居住の強要に抗議する集会 - YouTube

http://www.youtube.com/watch?v=vXp28rCA7AM&list=UUhjEbWVGnGHhghoHLfaQOtA

 

(2) 20141010 UPLAN【無意味なくらい酷い政府交渉】南相馬市特定避難勧奨地点解除!汚染地への居住の強要に抗議する集会 - YouTube

http://www.youtube.com/watch?v=c5Jiqoux75s&list=UUhjEbWVGnGHhghoHLfaQOtA

 

 <(必見)会場で紹介された画像>

(1)測定の模様・・測定マニュアルを知らない測定員

 http://www.youtube.com/watch?v=__o1RFgjD7w

 

(2)南相馬市の放射線管理区域・・南相馬市長とICRP委員が現地を訪れた

 http://www.youtube.com/watch?v=mtfO2AdSnR0

 

 <参考サイト>

(1)【10・10行動】南相馬市の住民が避難指定解除に反対して国会にやって来ます 福島老朽原発を考える会 (フクロウの会・その他)

 http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/2014/10/post-a726.html

http://blog.goo.ne.jp/senkawakazuko/e/b06bd2f58d0a2f9d80bdea725ee9393e

 

(2)夕方からの参議院議員会館前での抗議行動

http://sayonaragenpatsu.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/20141010-95a9.html

 

(3)ふくしま集団疎開裁判(第二次集団疎開裁判が始まっています)

 http://fukusima-sokai.blogspot.jp/

 

(4)「住人vs原子力ムラ YouTube

 http://www.youtube.com/watch?v=4G-yP1bLO6Y

 

<避難指示区域の概念図(経産省HP)>

http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/141001/20141001kawauchi_gainenzu.pdf

草々

 

 

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