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2014年9月14日 (日)

(報告)福島原発事故後の健康管理のあり方めぐり、厚労省・環境省と交渉~省庁横断の取り組みもとめ

前略,田中一郎です。

 

下記、及び別添PDFファイルは、さる9/11(木)に、参議院会館内にて開催されました「福島原発事故後の健康管理のあり方」に関する院内集会・及び政府交渉の詳細です。福島第1原発事故後の被ばく防護や健康管理を考える上で非常に重要な内容です。ぜひ、ご一読くださいますようお願い申し上げます。(下記には当日の録画もあります。ご参考までに)

 

● 福島原発事故後の健康管理のあり方めぐり、厚労省・環境省と交渉~省庁横断の取り組みもとめ  「避難の権利」ブログ

 http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/140911_report.html

 

20140911 UPLAN【お笑い政府交渉】原発事故による住民の健康管理のあり方に関する環境省・厚労省交渉 - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=tAxz-O7BZ8Q&list=UUhjEbWVGnGHhghoHLfaQOtA

 

●(関連重要情報)【プレスリリース】環境省「専門家会議」に要請書~恣意的な議論・運営を改め、省庁横断的な取組を 「避難の権利」ブログ

 http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-8ce9.html

 

(上記は吉田由布子さんのご尽力により作成され提出された要請書です)

 

(参考)環境省_放射線健康管理 東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議

 http://www.env.go.jp/chemi/rhm/conf/conf01.html

 

(参考)「避難の権利」ブログ

 http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/

 

(参考)放射線被ばくと健康管理のあり方に関する市民・専門家委員会」を設立しました

 http://www.foejapan.org/energy/news/130130_2.html

 

 <別添PDFファイル>

(1)集会レジメ(1)(吉田由布子さん:2014.9.11

「rejime_1_yoshida.pdf」をダウンロード

(2)集会資料2(2014.9.11

「rejime_2.pdf」をダウンロード

(3)集会資料3(2014.9.11

「rejime_3.pdf」をダウンロード

(4)集会資料4 「放射線ブルームの拡散状況」(2014.9.11

「rejime_4.pdf」をダウンロード

 

 当日、交渉相手となった厚生労働省、環境省の両省役人達は、当事者能力に乏しく、ほとんどの質問や要請に対して、形だけの答弁しかできませんでした。いつものこととはいえ、この霞が関各省の説明責任感の欠如や住民の被ばく防護に対する無責任な姿勢を、改めて見せつけられる思いでした。

 

 特に、そもそも、この環境省の「放射線健康管理 東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議」は、福島県以外の放射能汚染地域での健康管理の現状があまりにお粗末で、何もしない状態だから、これをどうするのか・どう改善するのか、という主旨で開催されたにもかかわらず、参集した委員達は、座長の長瀧重信に会議を牛耳られ、これまで大半の時間を「福島第1原発事故に伴う住民の被ばく線量の推定」にばかり時間を費やしてきています。それも、「被ばく量は大したことはない」という出鱈目を合理化するための「風が吹けば桶屋が儲かる」式の屁理屈発掘論議を繰り返しているのですから、あいた口がふさがらないとはこのことです。

 

 また、今般、復興庁や環境省以下、4つの役所名で出された、中川恵一他の「放射線安全神話」のための政府広報について、環境省の役人が「知らない」と答弁したことには、あきれるばかりです。このインチキ広報の問題については、改めて市民側から公開質問することになりました。

 

 私からは、次の2点を、集会時の議論の際に申し上げています。

 

(1)福島第1原発事故以降、政府や福島県、原子力ムラ・放射線ムラの御用人間や御用組織は、意図的・作為的に住民の被ばく線量把握のための計測や検査をサボタージュし、実証的な把握ができないよう、あれやこれやと裏工作をしていた様子がうかがえます。2011年の11月ごろになって、政府では細野民主党議員(原発担当)の下に低線量被曝検討会(長瀧重信委員会)が置かれ、また、福島県でも、先送りされ続けていた甲状腺検査が始まると言った具合です。その頃には、大量の初期被ばくをもたらした放射性ヨウ素や放射性セシウムなどは消えてしまっていて(セシウムは体外に出てしまっていて)、累積被曝量は正確にはつかめない状態になっていました。政府や福島県は、それを見極めてから動き出した様子です。まさに住民の被ばく隠蔽のための国家犯罪的行為といえるでしょう。

 

(2)吉田さんのレジメにあるチェルノブイリ原発事故後の説明で、私は「循環器系=血液疾患を含む」が抜けているような気がすると申し上げました。原発事故後の健康被害は、甲状腺ガンを含む甲状腺疾患が、比較的早く現れることに加え、血液のがんである白血病や、放射性セシウムが心臓にたまることによる心筋梗塞等による突然死(セシウム心筋症)が出ていたように思うからです。日本でも、この循環器系=血液の疾患への警戒が必要です。

 

(また、放射線被曝によるガンの発症の場合には、7q11という染色体に異常が出ることが多いので、この7q11を含む染色体検査や血液検査は欠かせないでしょう)

 

(参考)放射性物質汚染対策 - 内閣官房 「低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ」

 http://www.cas.go.jp/jp/genpatsujiko/info/news_111110.html

 

(参考)低線量被ばくリスクWG主査長瀧重信氏の科学論を批判する 島薗進・宗教学とその周辺

 http://mys1.sakura.ne.jp/shimazono/?p=263

 

 以上です。このままでは、日本の被ばく防護・福島第1原発事故後の健康管理はメチャクチャになりそうです。許しがたい話です。

 

(参考)少し前にお送りしたメールから()「いちろうちゃんのブログ」より)

 

●(政府の「放射線安全神話」広報を批判します) 中川恵一(東大准教授)さん、「放射線についての正しい知識を」とは、あなたに向けられるべき言葉です  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-adcf.html

 

●(政府の「放射線安全神話」広報を批判します) IAEAのレティ・キース・チェムさん、IAEAは原子力を推進する国際組織であり、被ばく管理に口をはさむ資格はありません(利益相反です)  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-843c.html

 

●「放射能・放射線は心配するほどのことではない」(放射線安全神話)にだまされないために  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-7987.html

 

(関連)

●ついに 「ホット・パーティクル」 が表面化 : 茨城の「ちり」にウラン 東京理科大と気象研究所 溶融燃料が拡散  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-8621.html

 

●「福島県で急増する「死の病」の正体を追う! ~ セシウム汚染と「急性心筋梗塞」多発地帯の因果関係(第1回)

 http://tkj.jp/takarajima/contents/blog/p/898/

草々

 

 

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