滋賀県知事選挙結果をどう受け止めるか(その他、いろいろ情報)
前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは添付できませんでした)
みなさまよりいただいた情報、その他です。
1.滋賀県知事選挙結果をどう受け止めるか
● 選挙:滋賀県知事選 自公敗れる 嘉田氏後継、三日月氏初当選
若狭湾の関西電力原発(及び高速増殖炉「もんじゅ」)が今後次々と再稼働に向かう可能性が高い中で、投票率50%と低迷した選挙だったが、かろうじて原発(再)推進や原発輸出、あるいは武器輸出などを含む「アベノミクス」を礼賛する自公推薦の候補者が退けられ、真偽のほどは怪しい限りながら、曲がりなりにも原発推進に反対する候補が当選したことは喜ばしいこととしていいだろう。
しかし、問題は「ここから始まる」。当選した元民主党国会議員の三日月大造(たいぞう)は、2009年の政権交代以降も、脱原発・脱被ばくに関して大きな尽力をしていたという話は聞かないし、それどころか、3.11福島第1原発事故以降の民主党政権のロクでもない「事故後対策・政策」(簡単に言えば、加害者・東京電力を救済し、福島県民をはじめ東日本全域に広がるたくさんの被害者を切り捨て、更には、我々を含むそうした人々を無用の被ばくに追いやる反国民的な政策)に加担してきた張本人の一人である。
その一つの証拠が、先般、多くの反対を無視して採決された「原発輸出推進のための原子力協定」への党を挙げての賛成だった。近藤昭一議員をはじめ、若干名の民主党議員が採決に反対ないしは棄権の「造反」の姿勢を見せる中で、この三日月大造(たいぞう)は何の躊躇もなく、この原子力協定批准に賛成票を投じている。かような人間が、自然態で、今後の原発再稼働・原子力再推進の「猛烈な嵐」「権力攻勢」に対して、敢然と阻止の政治姿勢を示せるかどうかは極めて疑問である。腰抜けの政治家は所詮は腰抜けでしかなく、転落していく歴史を転換できたためしはない。
(原発輸出に反対したまともな議員! 自民党の秋本真利、民主党の菅直人、辻元清美、近藤昭一、生方幸夫、篠原孝、福田昭夫、馬淵澄夫、古川元久:ネットサイトより・・・・・・・・・・・・もちろん三日月大造(たいぞう)の名前は見当たらない)
思い起こせば、今回の三日月大造(たいぞう)を全面的にバックアップした嘉田由紀子滋賀県知事も、若狭湾の原発が滋賀県に及ぼす危険性から県民を守り切れず、「卒原発」などという言葉遊びに終始し、最も重要な政治決断が求められたその瞬間に「大飯原発再稼働容認」の態度を示すなど、その中途半端ぶり・腰抜けぶりを我々に見せてくれた政治家でもある。昨今は、自身が当選したレゾン・デートルでもある「もったいない」もかなぐり捨て、新幹線新駅建設の再検討や、「ダムはムダ」の県内大型ダム建設を容認するなど、なんのために知事になったのかを忘れ去ったがごとき、公約違反の政治姿勢を見せ始めている。今から数年前は私も期待をし、また多くの県民・有権者・国民の期待を集めた嘉田由紀子氏は、もはや民主党と同じ「口先やるやる詐欺」として、日本の地方政治から消えていこうとしている。2012年の衆議院選挙で小沢一郎に手玉に取られ、大敗してしまったのも、さもありなん、だったのかもしれない。いずれにせよ、最重要の公約を守れぬ政治家は、我々には不要である。
それにしても、(知事選投票に行かなかった約半数、及び自公推薦候補に投票した)滋賀県民はいったい何をしているのか。危険きわまりない原発・核燃料施設再稼働を目前にして、投票率50%とは、いったいどういうことか。また、原発再稼働・戦争する国への道・TPPなど市場原理主義への更なる傾斜などなど、反有権者・国民的政策に強引に邁進している安倍晋三政権をこのまま容認していていいのか。何故に、この県知事選挙が「接戦」になってしまっているのか。民主主義や基本的人権、あるいは平和主義は、誰が守ってくれるのでもない、自分達が守らなくてどうするのか。安倍晋三政権を追認し、あるいは投票に行かず、結果として、自分達の未来はどうなってもいいというのか、自分達の子どもや孫のことはどうでもいいのか。投票に行かなかった有権者・県民や、自公推薦候補に投票をした滋賀県民に対しては、早く目を覚ませ、よく考えろ、と申し上げなければならない。あまりにもノーテンキで、軽率、かつ「お気楽」過ぎる。
若狭湾原発銀座の原発・核燃料施設がひとたび火を噴けば、滋賀県は間違いなく放射能汚染地獄に沈むだろう。その時は、おそらくは福島第1原発事故の比ではない、とてつもない状態に陥ることになるだろう。琵琶湖もまた、高濃度の汚染地帯となるだろう。そして、その原発過酷事故の悪夢は、このままいけば、ほぼ間違いなく実現してしまうことになる。何故なら、若狭湾の原発・核燃料施設は、極めて危険な状態で再稼働されようとしているからだ。原子力「寄生」委員会・「寄生」庁の安全審査など、茶番劇にすぎないのだ(嘘だと思うのなら、その内容を詳細に見てみればいい、3.11福島第1原発事故の教訓も生かされず、ちょこざいな付焼刃的「安全対策」を申し訳程度に(金のかからない範囲内で)表面的に施したに過ぎず、実際の原発・核燃料施設そのものは、3.11以前と大差ないのである)
福井県の原発が過酷事故を起こした場合に最も深刻なダメージを受ける県として、滋賀県は何故に関西電力に対して、まずは立地自治体と同レベルの「安全協定」締結を強く要請しないのか。およそ滋賀県がOKと言わない限りは、原発・核燃料施設は再稼働させない、そういう状態を一刻も早く創らなければならないのではないのか。また、要請しても関西電力がすんなりと受け入れるとは思えないので、その場合には、函館市と同様、「安全協定」締結と安全確保(さもなくば原発は再稼働させない)をもとめて、原発再稼働差止訴訟を提訴すべきだろう。それでこそ、県民の命と健康、財産と生活が守りきれるのではないのか。
私は、こうした原発・核燃料施設の過酷事故から県民を守る基本的なことを、当選した三日月大造(たいぞう)が、すんなりと実践するだろうとは思ってはいない。そのいわば腰抜けの政治家を、再稼働阻止・脱原発の力強い歩みに踏み出させることができるのは、当選後の滋賀県民や、更には我々一般の有権者・国民・市民の態度いかんにかかっているのだと思っている。中途半端で、「口先やるやる詐欺」かもしれないような人間が当選したからと言って、もろ手を挙げて喜ぶのはまだ早い。「選挙のときだけ大騒ぎ」や「選挙情勢分析屋主義」は、応援した候補者当選後の「お任せ民主主義」「観客民主主義」に直結している。
これを克服し、不断の脱原発へ向けての市民運動・社会運動こそが、脱原発を不可逆的な形で実現できる唯一の道と言っていいだろう。そして、次回の選挙では、こんどこそ「本物の脱原発候補」を当選させられるよう、頑張って行こう。(県議会の動きにも要注目である。滋賀県議会は、目を覆いたくなるくらいに自民党ないしは親自民のロクでもない県会議員達の「たまり場」になっている)
終わった選挙の位置づけ論争などよりも、明日へ向けて、脱原発と再稼働阻止を確実にしうる運動に、すべての有権者・国民・市民は力を合わせようではないか。日本列島のど真ん中にある滋賀県の今後の命運は、とりもなおさず、我ら日本国の有権者・国民・市民の命運でもあるからだ。
(追)(ところで、今回の滋賀県知事選挙では、細川護煕・小泉純一郎各氏のプレゼンスは見られませんでした。どうしたことなのでしょう? 三日月大造(たいぞう)では動きにくいということでしょうか。しかし、そういう偏狭な態度では、これからの脱原発は実現しないのではないかと思われます。また、マスコミ報道が伝えるように、政治からは一歩退くということであれば、なお、脱原発の実現は難しくなるように思われます。細川護煕どの、小泉純一郎どの、しっかりして下され)
(一部抜粋)
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任期満了に伴う滋賀県知事選は13日投開票され、無所属新人で前民主党衆院議員の三日月大造(たいぞう)氏(43)が、元経済産業省官僚の小鑓(こやり)隆史氏(47)=自民、公明推薦▽共産党県常任委員の坪田五久男(いくお)氏(55)=共産推薦=の無所属新人2人を破り、初当選した。集団的自衛権の行使を容認した閣議決定後初の大型選挙で与党推薦候補が敗北したことは、安倍政権に打撃となる。投票率は50・15%(前回は参院選との同日選で61・56%、前々回は44・94%)だった。
(中略)2期8年続いた嘉田由紀子知事(64)の路線は継承される。「もったいない」「卒原発」を掲げた嘉田県政の評価や安倍政権の経済政策、原発政策、集団的自衛権などが争点になった。
三日月氏は5月、嘉田氏から後継指名を受けて議員辞職し、民主党を離党。段階的に原発を減らす「卒原発」を含む嘉田県政の継承を前面に掲げ、嘉田氏と二人三脚で無党派層への浸透を図った。嘉田氏は2010年の前回知事選で、過去最多の約42万票を獲得している。三日月氏は政党色を出さない方針で民主党の推薦は受けなかったが、同党は推薦候補並みの支援をした。更に東京都議の女性蔑視のやじや集団的自衛権への有権者の批判が追い風となり、支持を広げた。
小鑓氏は安倍政権の経済政策「アベノミクス」立案に携わった経験から、県の経済再生の必要性を掲げ、国とのパイプの太さを強調した。自民党は連日、閣僚や党幹部、国会議員を送り込んだが、支持を固めきれなかった。
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● クローズアップ2014:滋賀知事選、自公敗北 「1強」政権に冷水 福島、沖縄知事選に影響も
● 選挙:滋賀県知事選 政権批判、追い風に 三日月さん「卒原発」に支持
● 公明支持層、投票減る 滋賀県知事選 朝日新聞社出口調査:朝日新聞デジタル
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11241582.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11241582
● 滋賀県知事選挙 (市町村別)開票結果
http://www.pref.shiga.lg.jp/senkyo/chiji2014/files/kkakutei.pdf
2.その他サイト
(1)がれき撤去で飛散、コメ汚染 福島第一の20キロ先:朝日新聞デジタル
(2)【福島第1原発の現状】
地震、津波対策強化へ 汚染水懸念で 47トピックス - 47NEWS(よんななニュース)
http://www.47news.jp/47topics/e/255244.php
(3)暑い夏がやってきた!だが、東電は原発再稼働なしで、関電・九電に売るほどの電力がある(まさのあつこ) - 個人 -
Yahoo!ニュース
(上)http://bylines.news.yahoo.co.jp/masanoatsuko/20140712-00037340/
(下)http://bylines.news.yahoo.co.jp/masanoatsuko/20140713-00037343/
(4)「官房長官、逆ギレ」と報じられた菅義偉・会見全記録@日本特派員協会-質疑応答篇- 日仏共同テレビ局フランス10
http://www.france10.tv/politics/3130/
(5)(別添PDFファイル)JA自己改革
人間らしさ最優先で(内橋克人 日本農業新聞 2014.7.15)
(一部抜粋)
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JAグループは、以前、環太平洋連携協定(TPP)交渉への参加に反対する一方、選挙では自民党候補者を推薦・支援して政権の座に押し上げた。だか、安倍政権は新白由主義的改革、グローバル化推進のイデオロギーに立ち、社会の「分断・対立・競争」を加速させる「競争セクター」の利益代弁者だ。「JAの政治的リアリズム」の是非が問われている。
私は小泉改革の新自由主義が攻撃する矛先は、「郵政改革の次はJA改革・JA全中に向けられる」と訴えた。残念ながら現実となった。「協同組合つぶし」を狙う規制改革は、これからが本番となるのである。
JAグループを分断し立と競争に追い込み、つそうとするだろう。だが、JAは総合事業で地域の「安心社会」を支えている。分断に歯止めをかけいるのが「中央会機能」あり、全中なのだ。
むき出しの資本主義に対抗して「より良い社会」をどう築き直すか、協同組合本来の役割が間われている。JAグループが目指す自己改革は、組合員を中心にした協同組合の役割と使命をきちんと理解した「使命共同体」になる必要がある。
危機に立ち向かう「対抗思潮」の構築を急がなければならない。「せっかちな理想主義」にも「早すぎる妥協」にも、流されてはならない。
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早々
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