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2014年6月19日 (木)

薄めて捨てていいのなら、いくらでも捨てられる : 海水排水、トリチウム濃度上昇、地下水バイパス暗雲(東京新聞より)

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

別添PDFファイルは、本日の東京新聞、及び昨日の日経産業新聞です。東京電力が予想通り、汚染水の出鱈目な海洋投棄を始めているようです。放射能汚染水を薄めて捨てていいのなら、いくらでも捨てることができます。また、海水濃度が政府・原子力「寄生」委員会が言う濃度まで上昇しない限り汚染水を捨てていいのなら、これまた、いくらでも無尽蔵に捨てていいことになります。何を馬鹿なことを言っているのでしょうか。

 

やめさせなければいけません。東日本の沿岸・沖合が「死の海」となり、海洋生物が広範囲に汚染されてしまい、取り返しがつかなくなります。そもそも福島第1原発の乱立するタンクに入れられている汚染水ですが、「(放射性物質が除去されたと言われている水でも)トリチウム以外の放射性物質が本当に取り除かれているのかどうかも怪しい限りです。

 

福島第1原発で汚染水騒ぎの原因となっている水は、何といっても原子炉の核燃料を直接洗った水そのものですから、本来は猛烈に様々な放射性物質で汚染されており、そう簡単に放射性物質が除去できるとは考えない方がいいと思います。はたして、報道されているように、トリチウムと60数種類の放射性物質除去だけで大丈夫なのかどうかも疑った方がいいと思っています。

 

そして、そんなタンクの汚染水が、福島第1原発敷地のあちこちで漏れ出して、それが地下水に浸みこんでいるわけですから、危なくて仕方がないわけです。漏れ出したタンクの下流にある井戸を掘り返せば、当然のことながら、そんな危険な汚染水が混ざって出てくるのは当たり前と言えば当たり前です。

 

ともかくも、毎日何度か、トリチウム以外の放射性物質の濃度検査もしておかなければ、後で海に放射能ごと捨てていたことが分って、後の祭りになりかねません。

 

 <別添PDFファイル>

(1)海水排水、トリチウム濃度上昇、地下水バイパス暗雲(東京 2014.6.19

(2)排水中の化学物質の毒性、生態系への影響、数値化(日経産業 2014.6.18

 

1.海水排水、トリチウム濃度上昇、地下水バイパス暗雲(東京 2014.6.19

 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014061990071155.html

 

(一部抜粋)

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東京電力福島第一原発で、地下水が建屋に流れ込んで汚染水になる前にくみ上げ、海に放出する「地下水バイパス」をめぐり、放出している水に含まれる放射性物質のトリチウム濃度がじりじり上がり続けている。昨年夏に三百トン超の高濃度処理水が漏れたタンク群近くの井戸水が、全体の濃度を押し上げている。東電はこの事実に気づきながら、対策を取ろうとしない。(小倉貞俊)

 

 地下水バイパスは、汚染水の発生抑制のため、1~4号機の西側にある十二本の井戸からくみ上げた水をいったんタンクに集め、混ぜた状態で放出基準(トリチウムは一リットル当たり一五〇〇ベクレル)未満だと確認できれば海に流す仕組み。

 

 これまで最も南側の井戸では、基準を超えるトリチウムが検出され、十六日に採取した水では過去最高の二〇〇〇ベクレルを記録した。東電は、個別の井戸で高い数値が出ても「水を混ぜて基準を下回れば問題はない」と主張。現在は混ぜた状態で二三〇~三二〇ベクレルで、急上昇しない限り放出を続けるという。だが、混ぜても濃度が上昇してきていることは、東電自身の分析結果でも明らかだ。

 

 どの井戸からトリチウムが多くもたらされたのか。東電の分析では、南側三本の井戸だけで、全体の九割以上を占めていることが判明。これらの井戸は、いずれも水漏れを起こしたタンクから百数十メートルと近く、地下水の流れの下流に当たる。ほぼ水と同じ性質のトリチウムが先行して流れ込んだとみられる。

 

 最も南の井戸だけでもくみ上げを止めれば、全体の濃度は現在の二割程度に下がることは確実。放出する地下水を増やしたいなら、汚染度が低いとみられる北側に新たに井戸を掘るなどの手段も考えられる。

 

 しかし東電は「地下水バイパスは十二本の井戸を一体として運用している。地元住民の方々のご理解は得ている」(小林照明原子力立地・本部長代理)などとして新たな手を打とうとはしない。ただ、このまま濃度が上がれば、地元漁協の理解が得られ続けるかどうかは疑問で、地下水バイパスそのものが頓挫しかねない。

 

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2.排水中の化学物質の毒性、生態系への影響、数値化(日経産業 2014.6.18

 たまたま日経産業新聞で見つけた記事です。工場などから排出される排水が生態系へ及ぼす影響を数値化する手法が開発されたという主旨の記事で、これを見ますと、化学物質について生物を利用した水質検査の手法が確立されているようです。具体的には、海水と淡水の中で最適な水生生物を育成し、飼育ノウハウを確立、排水で育つ魚などと成長の度合いを比較する、そうです。「生物応答」と呼ぶ手法で、1980年代に米国で導入され、欧州などで広がっているのだそうです。

 

 何故、こうした手法で、福島第1原発から海へ漏れ出ている放射能汚染水の海洋生物や生態系への影響を中長期的に確認しようとしないのでしょうか。また、他方で、意図的に放射能汚染水を垂れ流す前に、こうした汚染排水の生態系への影響を確認しておくべきではないのでしょうか。このことは、青森県六ケ所村の再処理工場についても言えることです。

 

 東京電力よ、もういい加減にせいや。

早々

 

 

 

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