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2014年6月20日 (金)

子ども甲状腺がんをめぐる鬼と悪魔の論争=福島県の子ども甲状腺がん検査は「過剰診療」「過剰治療」なのか

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

「福島県民健康調査検討委員会」がその傘下に設けている(第3回)「甲状腺検査評価部会」で、放射線被曝もみ消し担当の委員たちが、びっくり仰天するようなトンデモ議論を展開し、そのはずみで、現在の福島県の子どもたちに、非常に懸念される甲状腺ガンが広がっていることが表面化してしまいました。第3回目の「甲状腺検査評価部会」の模様を伝える下記のサイトは必見ですので、ぜひご覧ください。

 

● リンパ節転移が多数~福島県の甲状腺がん OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー

 http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1793

 

● <リンパ節転移>鈴木眞一「 病理組織学的に取ったものからみると、少なくても50% 多い施設では70%以上見つかります」6-10甲状腺評価部会(文字起こし) - みんな楽しくHappyがいい♪

 http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3766.html

 

● 「県民健康調査」検討委員会 「甲状腺検査評価部会」

http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/21045b/kenkocyosa-kentoiinkai.html

(画面の中ほどに部会のサイトがあります)

 

 <田中一郎コメント>

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1.渋谷健司(国立大学法人東京大学大学院 医学系研究科国際保健政策学教室 教授)という、山下俊一長崎大学教授・鈴木真一福島県立医科大学教授の「いちいちコンビ」を上回る「超ウルトラ級」の不道徳トンデモ学者が、スクリーニングによる子ども甲状腺ガンの多数発見を「過剰診療」だと非難し、また、これまでの50人を超える子ども甲状腺ガンの摘出手術を「過剰治療」だなどと言いがかりをつけた。「いちいちコンビ」側からは、個々の臨床データを公表していないのに、どうして「取らなくてもいいガンだ」「過剰治療だ」なんて断定できるのか、と切り返されている。また、スクリーニング検査についても「過剰診療」などという言葉は使いたくない(政治的に悪い影響があるから使わないという主旨と理解する:田中一郎)、と返答している。

 

 こっちが鬼なら、あっちは悪魔、まさに「目くそ・鼻くそ」の言い争いをしているようだ。福島県の子どもたちの命と健康のことなど、どこかへ吹っ飛んでしまっている。議論の内容は極めて低レベルで、今やこんな人間ばかりが頭狂(東京)大学をはじめとする日本の大学や研究機関の教員・研究者におなりになっているのだが、それはさておき、まず、スクリーニングについて言えば、子ども甲状腺ガンが90件近く発見されているのが多いのか少ないのかは、福島第1原発事故の影響が小さい地域=西日本で同じよう検査を大集団でやればわかる話なので、それをしない現状は「過剰診療」ではなくて「過小診療」、

 

 また、福島県以外の汚染地域での検査をいつまでたってもやらない点から見ても「過小診療」、しかも、検査は2年に1回しかしないし、その検査も10分間くらいで、チョコチョコと、のど元を触っておしまいの、お粗末極まりないものにすぎず、検査結果の内容についても、まともに検査を受けた本人に還元されない・説明されない事態が続いている。これは「過小診療」どころか「切り捨て診療」「モルモット診療」以外の何物でもない。

 

 また、治療についても、経過観察した方がよくて、切除手術は時期尚早のものがあったのではないのか、という一般論的な疑問であれば、文字通り、そのように聞けばいい話であって、何故に「過剰」(診療・治療)などという不穏当・不適切きわまりない言葉を使うのか。上記で申し上げたように、過剰どころか、本来あるべき健康検査、予防対策、健康管理の観点から見て、なされるべきことがちっともなされていない「出鱈目健康管理」であり、福島第1原発事故後対応であることは、多くの人々が批判してきたところである。それに挑戦・挑発するかのごとき、この渋谷健司とかいう不道徳トンデモ学者は、福島県の子どもたちの命と健康の問題を何だと思っているのか。

 

 それにしても、この期に及んでも、鈴木真一福島県立医科大学教授は「子ども甲状腺ガンの手術に関する臨床データは公表しない」などと、まだ踏ん張っている。あきれて開いた口がふさがらない。公開しない正当な理由など全くない。ただただ、子ども甲状腺ガンの実態を隠したい一念である。

 

● 春日文子(日本学術会議 副会長)発言

「医療診療のフェーズに移ったお子さんからの情報ですね。どこまで県民のものとして共有すべきか。あるいは国民の自身のものとして共有すべきか、なんですね。

 お一人お一人の情報はもちろん、その、個人情報ですけれども、でも、何人かの患者さんのデータが集まった段階でですね、なぜリンパ節転移の割合が公表できないのか? というのはちょっと疑問に感じますし、他の情報に関してもそうです。たとえば、匿名化したうえで、画像データですとか、病理のデータをですね、なぜそのデータベース化した後で公表できないのか?というところは、まだちょっと納得できないというのがあります。

 そのあたりが集団のデータとして公表されればですね、これは鈴木先生が今まで説明に苦労されているような、「過剰診断ではない」という、そのご説明にもなりますし、実際に子どもたちを受診させようとしているご家族にとってもやはり納得できるものになるのではないでしょうか。そこはどうお考えになりますか?」

 

(この春日氏の発言に対する鈴木真一福島県立医科大学教授・清水一雄日本医科大学教授のわけのわからない「言語不明瞭・意味不明」の返答は、上記サイトをご覧ください)

 

2.しかし、この渋谷健司とかいう不道徳トンデモ学者の発言にびっくりして飛び出てきたのが、次の3点、これは極めて重要な発言内容である。その他、注目発言も含めて、若干の私のコメント付きで下記に列記しておく。

 

(1)清水一雄(座長:日本医科大学教授、日本甲状腺外科学会前理事長

「今「予後がいい」と言われている癌がどういうビヘイビアを生物学的に育っていくかというのはだれも予想できない。それから、生物化学的にも、あのー、裏付けがまだない、いわゆる未分化癌、低分化癌が移行していくのはどうして移行していくんだろうと・・・・」

 

(田中一郎)⇒ つまり、子ども甲状腺ガンの予後がいい(鈴木真一福島県立医科大学教授がしきりにくりかえして言うこと)などというのは根拠がないということだ。事実、チェルノブイリ原発事故後の旧ソ連諸国では、甲状腺ガンを患った少なくない子どもたちが、甲状腺から肺や脳に転移してしまったガンによって命を落としている。また、甲状腺を切除した子どもたちのその後の体調や健康状態は、それはつらいものではないだろうか。人工的なホルモン剤などが、甲状腺切除を100%カバーしてくれるとはとても思えない。

 

(2)鈴木真一福島県立医科大学教授

「その中で明らかに悪性度が高いものや場所の悪いもの、そういうものだけを選んで細胞診をして、場合によっては手術になっているという事になります。」

 

(田中一郎)⇒ ということは、先般公表された甲状腺ガンの高い確率(ほぼ9割が確実)の疑いまでを含めて89人という子ども甲状腺ガン件数は、明らかにタチが悪いと見られたガンだけを選んだ結果なのであって、ひょっとすると実際には、それだけではない甲状腺ガンの潜在的な可能性のある子どもたちが他にもいる、ということなのか。これは「過剰診療」どころか「過小診療」による「過小評価」ではないか。

 

(3)清水一雄日本医科大学教授・鈴木真一福島県立医科大学教授

(清水)「一般的に小児の甲状腺乳頭癌のリンパ節転移は圧倒的に多いです。大人よりも多いです。たとえば、本当に50%、40%前後じゃないかと思いますね。あのー、肉眼で見ても集中に。」

(鈴木)「病理組織学的に取ったものからみると、(リンパ節転移は)少なくても50%、多い施設では70%以上見つかります。」

 

(田中一郎)⇒ やはりそうだったのだ。私が前々から申し上げているように、子どものガンは大人のガンとは違うのだ。まずは、子どもの甲状腺ガンは大人のそれとは違って、転移が早い・多いということである。つまり、うかうかしていると危ないということを意味している」

 

(4)西美和(広島赤十字・原爆病院 小児科)

「それで、最近のジャーナル○×△とかJ□△というアメリカの雑誌には書いてあるんですね。アーリーディテクション(early detection 早期検知; 早期発見 )のほうがいいと。で、えー、たとえば小児でもですね、親が見つけた時にはもう大きくなってかなり転移しているとかですね、そういうのがあるんですので、」

 

(田中一郎)⇒ 当たり前だ。何が「過剰診療」だ。ふざけるな!!

 

(5)西美和(広島赤十字・原爆病院 小児科)

「(甲状腺ガンの手術の結果などの詳細情報の公表を)検討部会としての希望という事で出せばいいと思いますし、それから、取られた組織は保存されていますか?、またそれも具体的にはいいですけど、将来的に放射線による遺伝子のなんかが分かればですね」

 

(田中一郎)⇒ なかなかいい突っ込みだが、摘出した甲状腺ガン組織については、ただちに今、7Q11染色体の検査をやりなさい、と何故言わないのか。

 

(6)春日文子(日本学術会議 副会長

「県全体、あるいは県の調査にアドバイスをしている環境省にもお願いしたいことですけど、とにかく一次データから、データをきちんと保管するという事。これは絶対に可能な限りお願いしたいと思っております。」

 

(田中一郎)⇒ 全くその通り。ですが、きわめて怪しい。春日先生、できれば、その一次資料とやらにはどのようなものがあるのか、部会か委員会で確認していただけませんか?

早々、

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