« (朝日新聞スクープ) 政府事故調 「吉田調書」 : 所長命令に違反し原発撤退、所員の9割、葬られた命令違反 = 「命がけの(原発)電力」はいらない | トップページ | 5/20院内集会「秘密保護法監視は可能か:議員団報告を踏まえて」報告 + 長野市の山菜が出荷制限 »

2014年5月20日 (火)

チェルノブイリから福島へと広まる「エートス計画」とは何か? (コリン・コバヤシ 『DAYS JAPAN 2014.6』 より)=原子力翼賛など、とんでもないことだ

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

別添PDFファイルは『DAYS JAPAN』今月号(20146月号)に掲載されましたコリン・コバヤシ氏の「チェルノブイリから福島へと広まる「エートス計画」とは何か?」というレポートです。以下、簡単にご紹介いたします。

 

現在、福島県では、恐るべきことに、チェルノブイリ原発事故後のベラルーシで多くの犠牲者を伴いながら展開されていた「エートス運動」が、今度は「フクシマ・エートス」と名前を少し変えて、再び被害者住民をだましながら展開され始めています。それはあたかも、被害者に寄り添い、被害者の意向や自主性・自己努力に沿った支援を行うことで福島県の復興を成功させていこうとする試みに見せかけられておりますが、その正体はそれとは正反対の、被害者の更なる身体的・遺伝的犠牲の上に、似非復興と賠償・補償コストの削減や、原発過酷事故被害の責任のあいまい化・うやむや化、更にはこれからの原発・原子力推進の円滑化を狙った、文字通りの「悪魔の施策」です。(「フクシマ・エートス」の主役もまた、ベラルーシ・エートスの主役だったフランス人のジャック・ロシャールです。国際原子力マフィアの一員で、最近、国際放射線防護委員会(ICRP)の副会長に「出世」したようです)

 

被害者に放射能や放射線被曝の危険性を甘く見させ、あるいは忘れさせ、被ばくの自己管理とその自己責任を柔らかく被害者自身にゆだねる形をとって、その結果の全ての責任を当該被害者に押し付け、そして、もっとも肝心な放射線防護や被ばく医療、あるいは被ばく回避の取組を放棄させてしまうものです。定住化や帰還政策とセットされた「フクシマ・エートス」とは、原子力ムラ・放射線ムラによる、放射能汚染の地域住民への押し付けを目的とした「精神攻勢」=「原子力翼賛運動」以外の何物でもありません。

 

みなさま、くれぐれもだまされることのないように用心いたしましょう。気をつけよう、暗い夜道に「フクシマ・エートス」です。

 

● 『DAYS JAPAN』

 http://www.daysjapan.net/

 http://www.daysjapan.net/about/index2.html

 

(みなさま、 『DAYS JAPAN』購読をよろしくお願い申し上げます。 『DAYS JAPAN』は、日本で数少ない、購読者の購読料のみにて運営されている「真実を伝えるフォト・ジャーナリズム」雑誌です。いわゆる一般からの広告を全て断り、誰に対しても遠慮・配慮することなく、真実一路の報道に徹しています)

 

以下、部分抜粋して、若干のレポート紹介をいたします。みなさま、ぜひ 『DAYS JAPAN』をご購入いただき、全文をご覧ください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「『エートス計画』が、ベラルーシで始まった。期間は1996年から2001年まで」(田中一郎:担い手はフランスの原子力ムラ・放射線ムラ連合、主役はジャック・ロシャール)

 

「エートス・チームが最初にオルマニー村にやって来たとき、住民は彼らに尋ねた。「私たちは、このまま、ここで暮らしていくことができるでしょうか?」 これは最も住民が聞きたかった質問で、福島の住民がロシャール氏にした質問と同じだ。すると、エートス・チームは「私たちは、その質問に答えるためにやって来たのではありません。ただ、ここで暮らしたい人々を援助し、一緒に仕事をして、生活条件を改善するために支援したいのです。」」

 

「だが、安全かどうかについては口をつぐむ。肝心の健康の回復・改善には手を貸さない。このチェルノブイリ救済計画は、医療分野の専門家がほとんどいない計画だったのだ。」

 

「この計画の目的は、現地住民の当局への信頼回復と、原子力推進派が目指す「放射線防護文化」、つまり、自分で放射能を測定し、自分で判断する態度を根付かせることだった。そのため、現地住民の主体的な参加が不可欠で、自己責任による放射能管理を進め、避難するかしないかは本人の判断に任せるというやりかただ。しかし、これは原子力推進派による偽善に過ぎない。対話形式の集会によって、ベラルーシの住民の心をなだめ、汚染地域でもなんとか暮らしていけると指導し、住民が汚染された居住環境を自ら進んで受け入れたように見せることなのだ。だから、エートス・チームは「避難した方がいい」とは忠告しない。」

 

「データの収集はするものの、いっさいの治療はせず、ネステレンコ氏が推奨し、効果を上げていたペクチン栄養剤による治療法さえおこなわなかった。そして、エートスが去った後、すべての地域測定センターは、原子力を推進したいベラルーシ政府によって閉鎖された。この方法は、広島、長崎の調査をしたABCC(原爆傷害調査委員会) のやり方に似ている。」(田中一郎:ネステレンコ氏はベルラド研究所の創設者で、その研究所の傘下に370か所の地域測定センターがある)

 

「チェルノブイリ事故後に設定された食品の基準値(例:1999年時点、ジャガイモのセシウムの制限値は80ベクレル/キログラム)は安全基準ではなく、行政的な目安でしかなかった。だが、この基準値に従い、汚染地で線量の低い食物を育てようという、エートス・チームの農学者による指導は効を奏し、基準値以下のジャガイモを生産し、販売できるようになった生産者たちは喜んだ。しかし、子どもたちはいっこうに元気にならなかった。つまり、あたかも住民が自ら進んで汚染地に住む決断をしたように思わせるエートス計画では、増大し続けていた子どもの罹患率を低減させることはできなかった。子どもたちは内部被爆にさらされ続けたのだ。」

 

(田中一郎:この記述も、よせばいいのに放射能汚染地域で強引に農林水産業を再開し、更に地産地消や学校給食をはじめ、なんだかんだと言っては子どもたちをだしに使って、汚染の可能性のある食べ物を子どもたちに押し付けている日本の福島県他の各都県の現状によく似ている)

 

「エートス計画をつぶさに見てきたミッシェル・フェルネ医学博士は、「エートス計画は、汚染地の子どもたちに病気が増えているという現地の小児科医たちの報告を、いっさい無視した」と語る。

 

「エートス計画のもっとも根本的な問題は、原子力産業によって引き起こされた汚染の現状を、原子力ロビーの力によって、あたかも自然災害に見舞われたかのように、地元住民にだんだんと受け入れさせ、汚染が普通の状態として正当化されてしまうことだ。そして、いつの間にか犠牲者たちが自己責任で自分の健康管理を強いられることが、当たり前になってしまう倒錯した事態が出現することである。そして、地元住民が低線量被曝を自ら無視し、「安心・安全」神話を受け入れてしまうことだ。」

 

(田中一郎:「現存被ばく状況」などという、ふざけたICRP用語などが、その「情緒づくり」に大きく寄与している。何が「現存」か!!、その「現存被ばく」を作り出したのはいったい誰なのか、少し考えれば「現存」などではなく「加害強制被ばく状況」とでもいうべきものであることは明らかだ)

 

2011年秋から、チェルノブイリのエートス計画を実行した同一人物、ジヤツク・ロシャール氏と、その同僚のティエリー・シュネイデール氏が、足しげく福島に通っている。しかしロシャール氏は、日本ではCEPNのデイレクターとは名乗らない。ICRP(国際放射線防護委員会) 4委員会委員長として登場し、今年になって、ICRP副会長に昇格した。福島県で彼らが始めたことは、「ダイアログ・セミナー」という名のエートス計画で、・・・・・」

 

「背後には、ベラルーシのエートスを実行したジヤツク・ロシャール氏がいる。そして、政府や原子力ロビーと同じ路線であるICRP111勧告を推奨している。2008年に公表されたこの勧告の第一執筆者は、ロシャール氏だ。その問題点は、汚染地域に住み続けることを前提にし、内部被爆は問題ないと正当化していることだ。そして、この勧告に基づき、対話集会などを通じ、住民自らが汚染地域に残ることを選択したように見せることだ。これは、プロジェクトの究極の目的が、住民の健康よりも、経済を優先に考えられているからだ。つまり、住民を汚染のない地域に移住させるコストや賠償コストと比べ、住民を汚染地域に残して支援した方が、安上がりだという考え方に基づいている。」

 

「普通の人には、あたかもいいことをしているようにしか見えない。だが、IAEA(国際原子力機関)やICRP、そしてUNSCEAR(原子放射線の影響に関する国連科学委員会)は、「年間100ミリシーベルト以下なら、重大な疾病は起こらない」と判断し、また低線量被爆は因果関係が分からないとして無視するのだから、エートス計画は「安心・安全」を売り込もうとしているIAEAのやり方にまさに最適なのだ。」

 

「IAEAは、外務省、福島県、福島県立医大と覚書を交わした。福島県内に3か所も拠点を作り、測定、除染を実施し、福島県立医大を中心に住民の健康管理を一元化して、医療情報を遮断する内容だ。また、今後起こりうる新たな過酷事故を想定し、アジアの対応拠点を設置する予定だ。何が何でも原子力を推進する立場で、自分たちの健康状態を知りたいと思っている住民たちへ情報提供しようという意思は、まったく感じられない。」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

早々

 

(参考)「いちろうちゃんのブログ」より

●(朝日新聞スクープ) 政府事故調 「吉田調書」 : 所長命令に違反し原発撤退、所員の9割、葬られた命令違反 = 「命がけの(原発)電力」はいらない  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-d742.html

 

●放射線被曝の単位「シーベルト」はどのようにインチキなのか?  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-1ba9.html

 

●「100mSvをめぐって繰り返される誤解を招く表現」(津田敏秀岡山大教授 『科学 2014.5』 論文より)  いちろうちゃんのブログ

http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/20145-0f83.html

 

« (朝日新聞スクープ) 政府事故調 「吉田調書」 : 所長命令に違反し原発撤退、所員の9割、葬られた命令違反 = 「命がけの(原発)電力」はいらない | トップページ | 5/20院内集会「秘密保護法監視は可能か:議員団報告を踏まえて」報告 + 長野市の山菜が出荷制限 »

放射線被爆」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« (朝日新聞スクープ) 政府事故調 「吉田調書」 : 所長命令に違反し原発撤退、所員の9割、葬られた命令違反 = 「命がけの(原発)電力」はいらない | トップページ | 5/20院内集会「秘密保護法監視は可能か:議員団報告を踏まえて」報告 + 長野市の山菜が出荷制限 »

最近の記事

無料ブログはココログ