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2014年5月13日 (火)

カツオ 高根の花に? 日本近海、記録的な不漁(東京新聞 2014.5.13 より)+カツオの放射能汚染のこと

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

別添PDFファイルは本日付の東京新聞記事です。今年はついに日本近海で春カツオがほとんど取れなくなったことが報じられています(市場に出回っているのは、冷凍物(輸入品)や遠洋漁獲のカツオです)。

 

●カツオ 高根の花に? 日本近海、記録的な不漁(東京新聞 2014.5.13

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2014051302000138.html

 

 カツオについては、以前にもメールをさしあげていたと思いますが、1970年代頃から中西部太平洋の赤道付近での乱獲(主として巻網)により、資源の減少が目立ち始め、にもかかわらず、アジア諸国を中心に益々カツオ漁船が増えて行くという、嘆かわしい事態となっています。中西部太平洋海域でのカツオの漁獲高は、1970年ころが40万トンくらいだったのが、今では150万トンを超え、更に増えて行きそうな勢いにあるのです。日本での総漁獲高は、逆に40万トンレベルから20万トンレベルに減少し、そしてついに今年はほとんど獲れなくなってしまったというわけです。そりゃ、カツオが日本にやってくる手前で、太平洋の南の方で大量に乱獲されてしまったら、日本にカツオは来なくなるでしょう(しかもこの状態は、カツオだけでなく、マグロやサメなどでも顕著です。かつてはクジラもそうでした)。

 

 記事を見ると、海水の温度のせいだ、などと、いつものパターンの悠長なことを言うのがいるようですが、それが原因なら、何故カツオの日本近海での漁獲高が年々右肩下がりで減少し続けるのか、理由がわかりません。

 

 以前にも申し上げましたが、水産資源の管理に責任のある水産庁とは、その入り口の看板に「私たちは無責任です」と、透明の字で書いてあるくらいの官庁ですから、こんな水産庁が実施している水産資源管理が適切に機能しているはずもありませんし、したこともありません。まして、カツオ資源の管理は国際的な管理を必要としますから、益々、水産庁にはできるはずもないのです。高知や和歌山や鹿児島や静岡などのカツオ一本釣りの漁業者たちは、早い段階から、つまりもう10年近く前から、カツオ資源の異変・漁獲減少に警笛を鳴らし、水産庁に幾度となく対策を訴えてきておりましたが、今日に至るまで、この無責任官庁の水産庁は、きちんとした対応をしてきていないのです(同じ漁業者でも、巻網業界は乱獲をするほうの側です。カツオなら一本釣り、マグロならはえ縄の方が、巻網漁業よりは資源に対しては良識がある、といっていいでしょう)。

 

 まずもって、こうした漁業資源の乱獲は、その水産物の需要者がどこにいるかを見て、需要サイドから手を打つ必要があります。そして、カツオのみならず、マグロもまた、乱獲されながら、その大半が日本に輸入されていることを忘れてはならないのです。さしあたりのカツオの資源管理の方法は、まず、カツオ輸入を加工品も含めてやめることです。マグロもそうです。これが最も効果的な方法ですが、これを日本政府・水産庁は、やったことがありません。少し前は、熱帯雨林を乱伐した南洋材や製紙原料チップの輸入が大問題になりましたが、それも結局は熱帯雨林を破壊し尽くすまで、輸入は止まらなかったのです。エビもそうですし、バナナもそうですし、パーム油もそうです。これらの輸入食料は、生産現場の持続可能性を破壊し、生産労働者を含むたくさんの社会的悲劇と不公正を引きづりながら、日本に大量に輸入されてくるのです。カツオもまた、その一つといえるでしょう。

 

 もちろん、生産者側・漁業者側での、資源管理を強烈に意識した漁獲制限と、その実効性確保が必要不可欠です。しかし、今日までのところ、国際的にカツオの資源管理を強化して、漁獲管理や漁獲制限を入れようという動きはありません。このままでは、まもなくカツオは「まぼろしの魚」となってしまうかもしれません。

 

<追>カツオの放射能汚染

 カツオについては、放射性セシウムの汚染でさえ、ほとんど検査されておりません。ましてや、その他の放射性核種については事実上ノーチェックです。しかし、潜在的に放射能汚染の危険性がないわけではありません。私は次の3つに気をつけようと考えています。

 

(1)春カツオは太平洋南方から北上してくるカツオなので、今までと大して変わらないから買って食べる。しかし、秋のいわゆる戻りカツオは、日本近海の餌をたくさん食べて大きくなっているので、どうも危険性が高いのではないか。秋の戻りカツオは買って食べない。

 

(2)カツオの内臓類や骨は、加工品も含めて口に入れない。カツオの塩辛などは、内臓を使っている可能性が高くさけておいた方がいい。骨を乾燥させたものなどもやめた方がいい(放射性ストロンチウムその他の放射能リスク)。

 

(3)ペットフードはどうも危ないようだ。放射能だけでなく、さまざまな観点から危ない、子どもが口に入れないよう要注意だし、自分の亭主より、ペットのわんちゃん・ねこちゃんを大事に思っている奥さまには、ペットフードは禁物です。

 

 かような心配を消費者がしなくても済むように、政府は、カツオなど、様々な魚について、放射性セシウム以外の放射性核種を含めて、徹底して検査・調査すればいいのですが、放射能が検出されると大変なので、調べないことにしているようです。アブナイ、アブナイ!!

早々

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