食べものの放射能汚染に関して、(1)韓国国会議員が福島訪問 水産物検査に「お粗末」、(2)農林水産省-避難指示区域等における26年産米の作付に係る取組について
前略,田中一郎です。
食べものの放射能汚染に関連して、2つばかり、ご紹介いたします。
(1)韓国国会議員が福島訪問 水産物検査に「お粗末」
http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2014/03/06/0400000000AJP20140306002900882.HTML
(一部抜粋)
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【東京聯合ニュース】東京電力福島第1原発事故が発生した福島県で水産物の放射性物質検査を視察した韓国国会議員らが、検査の信頼性に疑問を呈した。
「子供たちへ 核のない世の中のための国会議員研究会」に所属する姜東遠(カン・ドンウォン)議員(無所属)は6日、東京都内で記者団に対し、福島県の相馬双葉漁業協同組合で視察した検査方式について、「話にならない」と述べた。「1人で魚の種類ごとに切って、30分ごとにチェックする。監督者もおらず、お粗末だ」と主張。そのような検査方法で出荷の可否を決定することについて「懐疑心を抱いた」と述べた。
「脱核エネルギー転換のための国会議員の会」所属の張ハナ議員(民主党)はストロンチウムの検査が含まれていない理由として、魚の身ではなく骨に蓄積されるためとの説明を受けたとして、「専門性が低く、責任感もない」と酷評。「安全と操業再開の間で政治的にならざるを得ず、中立になり難い調査機関」と述べた。
日本では食品1キロ当たりセシウム100ベクレル以下という基準値を超えなければ流通を許可している。
韓国議員らは原発事故から3年を迎えるのを前に現地を視察した。また、日本の超党派の国会議員でつくる「原発ゼロの会」の議員らと会談し、「脱原発」に向けた議員交流を活性化することを提案した。
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(田中一郎コメント)
諸悪の根源は、漁業者をはじめ、福島県・宮城県・茨城県・岩手県・千葉県・青森県などの、福島第1原発からの汚染水や、環境に降った放射能が川を伝って海へ流れ込む地域で漁業を営む方々、およびそれに関連した流通業者を含む食品関連業者の方々への賠償・補償と、経営再建の支援を行わない加害者・東京電力及び事故責任者・国です。また、上記以外の県、たとえば栃木県や群馬県などでの内水面漁業者・及びその関連業者もまた、賠償・補償・再建支援がなされていない被害者であることも忘れてはなりません。
他人の財産や生業をめちゃめちゃにしておいて、これを平然と賠償・補償しない、賠償・補償をするようなしくみをつくろうとしない、この国は一体何だ。福島の漁業者もふくめ、1千万人損害賠償訴訟に立ち上がりましょう。日弁連は、その存在をかけて、この被害者救援訴訟の組織化に全力を挙げていただきたい。この被害者の方々を救えないのなら、日本の司法に存在意味などない。
(2)農林水産省-避難指示区域等における26年産米の作付に係る取組について(26年産米の作付制限等の対象地域)
http://www.maff.go.jp/j/press/seisan/kokumotu/140307.html
(田中一郎コメント)
相も変わらず、何をやっとんじゃの農林水産省です。
そもそも、農地(及びその周辺)の汚染状況マップの作成がまだできていない。着手もしていない??? 何やってんのかな、この役所。田んぼや農業用に使う水、およびその水源の安全性の確認ができていない、汚染地域で農作業をする生産者・農家の被ばく防止対策が全然手つかずである、つべこべいわずに、放射性セシウム以外の放射性物質の検査を始めよ、放射性セシウムについても、依然として検査体制が脆弱で、検査の対象サンプルが少なすぎる(米は福島県についてだけは全ロット検査:しかし、それ以外の県はどうなってんのよ、栃木県日光市などでは二桁ベクレルの放射性セシウムが検出されているじゃん)。
学校給食に汚染物を使わせるな、子どもを出しに使うな、出来秋の米(稲穂)を天日干しなどしていないだろうね、ワラやモミガラはどれくらい汚染しているの? ぬかはどうなの? 汚染米を、汚染された米の副産物を、家畜用に使っていないでしょうね、・・・・・・
とにかく、ど素人の私でも、疑問が出てくるような状態を、一体いつまでほっとくんじゃ、まじめにちゃんとやれ!!(激怒中)
早々
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