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2013年11月15日 (金)

悪魔が来りてホラを吹く(4):原子力「寄生」委員会が柏崎刈羽原発の再稼働審査を開始=冗談ではない!

前略,田中一郎です。

(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 

 別添PDFファイルは,このほど原子力「寄生」委員会委員長の田中俊一が突然豹変し,これまで東京電力の福島第1原発の事故後処理対応の取組状況を厳しく見定めるとしていた態度を180度翻して,新潟県柏崎刈羽原発の再稼働審査を開始することにした様子を伝える報道です。以下,ごく簡単にコメントいたします。

 

 <別添PDFファイル>

(1)柏崎刈羽原発の再稼働審査開始(1)(東京新聞 2013.11.14

(2)柏崎刈羽原発の再稼働審査開始(2)(朝日新聞 2013.11.14

(3)規制委検討会の10人受領,原発関連資金申告せず(河北新報 2013.11.10

(4)美浜の会HP(右記URL参照)http://www.jca.apc.org/mihama/

 

(1)柏崎刈羽原発の再稼働審査開始(1)(東京新聞 2013.11.14

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013111302000233.html

 

 東京新聞記事によれば「「再稼働申請があれば審査するのは規制委の法的な義務。止めておくと問題が出る」と切り出した」とあります。しかし,原子力「寄生」委員会の法的な義務とは,いかなる事業者のいかなる審査申請に対しても,その審査を受け付けることではなくて,まず,審査を申請する電力事業者の事業遂行能力や危機対応能力を見定め,そもそも申請者が原発を稼働させるにふさわしい権能と組織力と責任力を持った会社なのかを見極めることが一つの義務でしょう。そして,それはより包括的な表現で申し上げれば,原発・核燃料施設について,その安全性の度合いを,運転当事者の能力水準をも含む「総合的」な観点から審査し,今後,「東京電力(福島第1原発)放射能放出事件」のような事態が発生しないように,科学技術的な観点より徹底してチェック=審査を行うということではないのでしょうか。当然ながら,原発運転能力のない,危機対応力に乏しい事業者は「門前払い」されてしかるべきです。

 

 田中俊一委員長が言う「審査」とは,申請された原発の機器類や施設(ハード)に関する規制基準準則性のことを意味しているようで,その発想の背後には,自分達原子力「寄生」委員会は,原発のハードのことだけを見ていればいい,という安易で軽率で無責任な考え方が隠れているようです。しかし,原発・核燃料施設の過酷事故はハードだけでは防ぎきれないこと,過酷事故後の放射能の環境への大量放出とその後の対応についても,ハードだけでは全く不十分であることは,既に「東京電力(福島第1原発)放射能放出事件」で明らかになっています。

 

 そして,東京電力という電力会社がどういう会社なのか,その無能で無節操で無責任で傲慢な組織体質は,3.11以降においても全く変わりがないことは,この2年8カ月余りの様々な出来事で明らかになっているではありませんか。福島第1原発の汚染水処理一つとっても,暴力団絡みの多重下請で現場作業員を劣悪な雇用関係下に置き,現場の士気を大いにダウンさせるとともに,原発のイロハも知らない多くの労働者を酷使し,結局は信じがたいような単純ミスや,バカバカしいトラブルの多発に結果しています。そして,ことは汚染水処理だけではなく,配電盤ネズミ騒動や,汚染水誘導ホースの雑草トゲトゲ穴あけ事件や,汚染水ため池底抜け事件など,この東京電力という事業者が,およそ危険な放射能を扱えるような状況にないことは明らかではありませんか。

 

 にもかかわらず,そうしたことに一切眼をつむり,これから原発のハード審査に入っていくというのが田中俊一委員長の発言の主旨なのです。これは,原発の再稼働審査における最も重要な審査事項である「原発運転事業者の資格・能力審査」をオミットして,もっぱら原発のハード審査だけを追いかけます,と言うに等しい行為でしょう。それで原発の再稼働審査と言えるのでしょうか? それで,日本の原発が「世界一安全」になるのですか? 福島第1原発対応で四苦八苦し,もはや組織崩壊寸前状態になっているゾンビ企業東京電力に,もう一つの世界最大の原発を稼働させる権能がないことは,誰が見ても明らかです。田中俊一と原子力「寄生」委員会は,何を馬鹿みたいなことをやろうとしているのでしょう??。

 

 記事によれば,自民党の「原発再稼働議連」の議員達が「柏崎刈羽原発の審査入りを受け付けないのは情緒的だ」などと騒いでいるそうです。どっちが「情緒的」なのかと言いたくなります。少し頭を冷やして,東京電力の今の実態をよく見てみろ,こんな会社にどうして原発が稼働できるのか,誰にでもわかることではないのか,と,この「馬鹿ども」に言い聞かせなければなりません。この議連のお粗末政治家たちは,おそらくは原発・核燃料施設の仕組みや放射能の有害性とその恐ろしさなどを,ほとんどまともに勉強したことがない,ほんとうに正真正銘の「馬鹿ども」に違いありません。日本の脱原発市民運動は,こうした悪質・低質極まる「再稼働議連」所属の政治家達を国会から追い払う努力をして行かなくてはいけないと強く感じます。強力な「落選運動」が組織されるべきです。

 

(2)柏崎刈羽原発の再稼働審査開始(2)(朝日新聞 2013.11.14

 http://www.asahi.com/articles/TKY201311130620.html

 

 記事の主旨は東京新聞とほぼ同じですが,たとえば,①東京電力が示した作業員の環境改善策を原子力「寄生」委員会が評価した(阿呆か!),②東京電力柏崎刈羽原発の敷地内には,各号機の真下に活断層が走っている可能性があること,③6,7号機に続いて,1,5号機も申請したいと東京電力・広瀬社長が言う,④泉田裕彦新潟県知事のコメント,などが書かれています。

 

 そして,もう一つ,東京電力柏崎刈羽原発で忘れていはいけないこと,それはこの原発が,既に2007年の中越沖地震で深刻なダメージを受けており,再びM6程度以上の中規模・大規模地震の揺れを受けた場合,かなり高い確率で深刻な事態に陥りそうであることです。既に新潟県庁が主催する「新潟県原子力発電所の安全管理に関する技術委員会」において,不十分ではありますが,この原発に関する多くの危険性が明らかになっており,かような「傷もの」原発を再稼働することなど,できるはずもありません。これは良識・常識のレベルです。

 

*新潟県:新潟県原子力安全対策課

 http://www.pref.niigata.lg.jp/genshiryoku/

 

*新潟県:新潟県原子力発電所の安全管理に関する技術委員会

 http://www.pref.niigata.lg.jp/genshiryoku/gijyututop.html

 

(3)規制委検討会の10人受領,原発関連資金申告せず(河北新報 2013.11.10

 (上記の記事とは異なります)http://www.jiji.com/jc/zc?k=201307/2013072200916

 

 またもや発覚です。原子力「寄生」委員会に集まってくる(集められてくる)検討委員は,ほとんどがかような人間ばかりなのでしょう。ついこの間,春から夏にかけて,検討委員が電力・原子力業界から金を貰っている「利益相反」関係が大きな問題になっていたにもかかわらず,その体質は全く変わっていないことが,この記事で明らかです。記事によれば,ある検討委員は[失念していた]と言い,ある検討委員は「基準に従い該当するものだけ申告した(実は申告していないものの方が金額的に大きい)」などと言い,そして肝心の原子力「寄生」委員会は,その申告内容を調査もしていないのです。

 

 電力・原子力業界から,露骨に金を貰っている人間達が,原発・核燃料施設の規制審査や規制内容の審査を行う???, こんなことが公然と許されている国が世界のどこにあるでしょう。原子力に寄生する寄生虫が,原子力を規制などできるはずがありません。殺虫剤で駆除すべきです。

 

(4)美浜の会HPより

 原子力「寄生」委員会が進める再稼働審査では,東京電力柏崎刈羽原発だけでなく,日本の西の方にある加圧水型原発についても,関西の市民団体「美浜の会」が指摘する下記のような「事実の捻じ曲げ,危険性の過小評価,責任放棄」が平然となされており,もはや看過できない事態となってきています。地震の評価にしても,炉心溶融事態に対する対応の考え方にしても,原発周辺住民の避難計画にしても,そして今,福島第1原発の周辺の海で大問題化しつつあるトリチウムの問題にしても,その危険性・重要性を認識しようとしない第一人者が,原子力「寄生」委員長の田中俊一です。まさに日本を地獄へ導く「悪魔」が来りて,原子力の大ボラを吹いているのです。

 

 このまま,この出鱈目の上に原発再稼働へ突き進めば,近い将来,「東京電力(福島第1原発)放射能放出事件」を上回る過酷事故と悲劇の発生は避けられません。何としても,みんなの力で,この原子力ムラ寄生虫達の出鱈目をやめさせていかなければなりません。がんばりましょう。

  

 ●関電の地震動評価はあまりにも過小評価

  http://www.jca.apc.org/mihama/ooi/nsr_yosei20131108.pdf

 

 ●炉心溶融を前提にした危険な再稼働審査

  http://www.jca.apc.org/mihama/News/news125/news125meltdown.pdf

 

 ●土砂崩れや波が高ければ避難できない 9月29日高浜町戸別訪問報告

  http://www.jca.apc.org/mihama/News/news125/news125takahama.pdf

 

 ●DNAの中にまで入り込むトリチウムの特別な危険性

  http://www.jca.apc.org/mihama/News/news125/news125tritium.pdf

早々

 

<追>朝日新聞「プロメテウスの罠」より

 昨日,朝日新聞の上記記事を読んでおりましたら,下記記載を発見いたしました。何故,こんなことを放置しておくのか,と強く思いましたので,ご紹介いたします。これでは,事故原発の危険な現場で働く人達は,文字通り「救われません」。なぜ,福島県立医大は,これを直ちに改善しようとはしないのでしょうか? (たとえば,鉛でできた搬送用のカプセルのようなものをつくり,被ばくした方に,それに横になる形で入ってもらい,呼吸器や酸素ボンベをセットして,被ばくした人の体に付着している放射能が,搬送中に周囲へ拡散したり,放射線が散乱したりしないようにすることは容易なことではないか,と思いますが,いかがでしょう?)

 私は,どうもこの福島県立医大という大学と,そこにいる医者・医師・医学者達が信用できない=背信的・自己中心的・無責任の塊のように見えてしょうがありません。

 

*『朝日新聞』(プロメテウスの罠)医師、前線へ: 26 福島を「我が事」に - Togetter

 http://togetter.com/li/590173

 

「福島県立医大のドクターヘリを運航する中日本航空は、体表面汚染が1万3千カウント(cpm)を超えた傷病者は運んでくれない」

 

 

 

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