「虚偽表示 食品表示モニター制度導入へ NHKニュース」への私の感想
前略,田中一郎です。
ある方より,下記の情報をいただきました。
それに対して,私が送信した意見メールが下記です。
ご参考までに
*虚偽表示 食品表示モニター制度導入へ NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131123/k10013280851000.html
(以下,私のメールです)
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問題は,モニターになる方の問題もありますが,むしろ,そのモニターの人から[虚偽情報]を受け取る役所の側です。
世間を大騒ぎさせた2007年の北海道ミートホープ事件では,同社社員から内部告発を受けた北海道庁の役人と,農林水産省出先の農政局が「美しく」もなんともない,見苦しい「譲り合いの精神」を発揮し,この事件は「あんたの所管だ」と押し付け合いをしながら,ほったらかしにしていたことが後日判明しています。また,食品衛生法を所管する厚生労働省の出先は,最後まで,素知らぬ顔をしていたのではなかったでしたか。
また,私の小さな経験でも,香川県の空港で買ったペットボトルの表示の問題(期限の表示)で,四国の農政局の表示Gメンに電話をしたことがあるのですが,私の電話を受けた役人は「食品衛生法のことなら県の方へどうぞ」などと,さっそくたらい回しをしておりました(この件は結局は私の勘違いでしたが,電話に出た役人は,表示がおかしい,などという問題を自分は絶対に抱えたくない,というスタンスでした)。
そもそも,農林水産省の食品表示Gメンは,もともとは旧食糧庁の役人達で,食糧庁が廃止されたことにより,ただでさえ仕事がなかった食糧庁の仕事さえもがなくなってしまい,失業寸前まで行って,結局,食品安全委員会ができる頃に「食品表示」のモニターの仕事が割り当てられました。しかし,「食品表示」のモニターの仕事を任せられたというのに,何の法的な権限も与えられず,まるで一種の「いじめ」のような,早期退職勧告のような働かせ方でした。食品表示モニターの方は,事実上,権限がなくてまともにできなくて,形だけつくったアリバイ仕事・アリバイ組織になり,他方で,旧食糧庁の役人を,事実上いじめて,早く退職に追い込む,という一石二鳥をねらったような,それはひどい,許しがたいような「組織・業務改革」だったのです。これは今も続いていて,今度は,虚偽表示・不当表示が氾濫している外食を,この食品表示Gメンにモニターさせるべく,法改正をしたらどうか,という動きが自民党の中にあるようです。
まあ,こんな調子で,賞味期限が切れた消費者庁の下で,どこまでこのモニター制度が有効に動くかは疑問です。形だけつくって,魂なし,モニターになる人は「業界の人」や「ふぬけのような人」を人選し,たまにヒットして上がってくる不当表示・虚偽表示のモニター結果も,まともに受け付けられない,受け付けても「棚上げ」,そして忘却,などということになるのではないか? と推測します。
こんなボケたようなモニター制度を,ただでさえ貧弱な消費者庁の下に創るのではなく
(1)農林水産省・厚生労働省から,食の安全と表示の管理の執行部隊・実務部隊を切り離し,消費者庁または消費者委員会の下に置く,そこが表示モニターを全力で行う。(「食品産業振興」と「食の安全と表示の適正化」との「利益相反」の分離)
(2)日本消費者連盟や主婦連など,食品表示に厳しい消費者団体にモニターを全面委託する。
(3)政府がやるモニターと都道府県・政令指定都市がやるモニターの役割分担(あるいは所管と責任の優先順序)を明確にしておく。
などが,当面,緊急に対処すべきことでしょう。
私は消費者庁のモニター制度・組織など,全く期待いたしません。
早々
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