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2013年9月 7日 (土)

大飯原発レスキュー部隊=原子力「寄生」委員会,フクシマを踏みつぶす東京リドケンピック(東京「利権」「土建」オリンピック)

前略,田中一郎です。

 

 <別添PDFファイル:データ量の関係で添付できませんでした:図書館等でご覧下さい>

(1)活断層がないわけじゃない(東京 2013.9.7

(2)大飯再稼働,なお関門(日経 2013 9 6 他)

(3)東京オリンピック 放射線量の高い競技場が複数(『週刊金曜日 2013.9.6』)

 

1.大飯原発レスキュー部隊=原子力「寄生」委員会

(本日付東京新聞朝刊の「こちら特報部」に,渡辺満久東洋大学教授へのインタビュー記事が掲載されています。必読の重要記事です)

 

 みなさまご承知の通り,田中俊一委員長と島崎邦彦委員長代理の茶番劇で「活断層なし」が演出され,またも言行不一致の「再稼働審査開始」がなされています。原発建設時のずさんきわまりない敷地調査が今回発覚し,あると言っていたF-6断層が,あると言っていた場所にはなく,関係のない小断層を見つけてきて,これは活断層ではない,などと,馬鹿丸出しのことをやっているのです。今回の調査で,敷地のどこにどんな(活)断層があるのか全く分からなくなりました。これでは地層の厳格な審査どころか,何も調べず,適当にそこここを掘り返して,活断層はないない,もういいよ,OK,とやっていることになります。出鱈目どころの話ではありません。

 

 それに加えて,渡辺満久東洋大学教授が言うように,大飯原発のすぐそばを海から陸に続く巨大な活断層が通り,それが昔動いた結果,大飯原発の敷地地層を傾けた形跡があるのです。これは現在,日本の地下が大地殻変動の時代に入ったことを鑑みれば,再び起きうることであり,原発・核燃料施設の稼働を審査する場合には絶対に避けて通ってはいけない審査事項です。敷地が傾いて無事にいられる原発・核燃料施設など存在しません。それに大飯原発には,フィルタ付きベント装置も緊急時対策所(免震重要棟)もありませんから,あっという間に破局にいたることになりかねないのです。

 

 しかし,田中俊一・島崎邦彦の「ひょっとこ・おかめ」茶番劇コンビは,こうしたことを無視して「活断層はないようだ,じゃあ,再稼働審査開始だ」と,破滅への第一歩を踏み出しました。調べるべきものも調べず,事実に目をつむり,非科学的な楽観論で「破滅へ道」を選ぶ,それは日米開戦へ突入していった大日本帝国と同じ構図です。今の日本は「大日本原子力プチ帝国」といったところでしょうか。

 

(事の進め方から見て,田中・島崎両氏には,背後で[天の声]の圧力がかかった可能性があります。「先生,大飯ですが,そろそろ片付けませんか」てな具合です)

 

*東京新聞 大飯、再稼働審査へ 活断層否定 根拠のデータ示さず社会(TOKYO Web)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013090602000150.html

 

*日本経済新聞社 大飯再稼働 なお関門 規制委、審査再開を決定

http://www.nikkei.com/news/special/top/?ng=DGXDASFS0502Q_V00C13A9EE8000&uah=DF040620133269

 

2.東京オリンピック 放射線量の高い競技場が複数

 今週号の『週刊金曜日』の記事です。先般の「オリンピック会場測定会」の結果報告の様子が報じられています。本日付東京新聞朝刊2面には「五輪招致委,「250キロ離れ東京は安全」,福島県民「差別的」」との記事が出ています(各紙が報道)。全く「差別的」で,福島第1原発事故が東京をはじめ首都圏の住民に赤裸々に示した「原発の差別構造=犠牲のシステム」が,まだ理解できていないのか,と思います。

 

 多くの被災者の方々の救済が,「子ども被災者支援法」一つ見ても,全くと言っていいほど進まない中で,あるいは多くの汚染地域の人々が,日々,放射線被曝の不安に晒されている中で,あるいは,多くの子ども達に甲状腺ガンが出始めているというのに,これら多くの犠牲を見て見ぬふりをして,つまりは踏みにじり,東京「利権」「土建」オリンピック(東京リドケンピック)で馬鹿騒ぎをしようというのが,JOCや猪瀬直樹東京都知事以下の愚かもの達です。


 

 加えて,下記の測定結果報告にありますように,「東京は安全」というのは明らかに事実と反する無責任な発言です。東京はチェルノブイリ原発事故の後のウクライナ・キエフ市とよく似た状態にあり,あちらこちらにホット・スポットが存在しています。可能ならば,子どもたちや妊婦,若者など,放射線感受性の高い世代は避難をしておいた方がいい地域です。空間線量は,そもそもきちんと測定されていませんし,土壌汚染に至っては無視されており,更に,放射性セシウムと放射性ヨウ素以外は眼中になし,という,まるで旧日本帝国陸海軍のような「精神注入棒」方式の汚染・被ばく認識で,東京は安全とうそぶいているのです。はっきり言って,阿呆です。

 

 オリンピック開催地がどこなのかは,明日にでも決まるのでしょう。仮に東京で,ということになっても,測定会では引き続き活動を続けて行きたいと考えています。近々に,再度の報告会を開催したいとも思っております。

 

2013828日報告会における測定データ解説まとめ(私=田中一郎が書いたものです,ご参考までに)

 http://olympicsokuteikai.web.fc2.com/matome0828.html

 

2020年「オリンピック候補会場の放射線を測る会」市民グループのHP

 http://olympicsokuteikai.web.fc2.com/

 

*20年五輪招致委理事長「東京は安全」…福島は反発- 毎日jp(毎日新聞)

 http://mainichi.jp/sports/news/20130907k0000m050053000c.html

早々

 

 

 

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