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2013年8月11日 (日)

福島第1原発の汚染水対策:またやってる東京電力のいい加減対応3つ=海の汚染対策のための費用をケチるな

前略,田中一郎です。

 

ご承知の通り,福島第1原発から2年以上にわたり,海へ猛烈な放射性物質が漏れ出ていたことが明らかになってきました。2年以上も前から分かっていることを,何を今ごろ大騒ぎしているのか,ということですが,そのいい加減さは,深刻な事態が発覚してからも続いています。以下,簡単に指摘しておきます。

 

*福島第一 地下水1日400トン海へ 汚染2年以上続く? (東京新聞)

 http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/751.html

 

*(参考)福島第一原発直下を流れる地下水の水位と流速はどうなっているのか? 3.11東日本大震災後の日本

 http://tsukuba2011.blog60.fc2.com/blog-entry-606.html

(批判的にご覧下さい)

 

(1)地下水に漏れ出した放射能が海に出てくるまでには10年かかると真顔で解説,放射性ストロンチウムにいたっては,100年から数百年かかるなどと説明していた:実際は,本当のことがバレルまでに3カ月もかからずだった(東京電力,原子力「寄生」委員会)。(ほんまに,いつまででも,ようゆうとるで,あんたら)

 

東京電力 福島第一原子力発電所 汚染水の海洋流出は10年後から - YouTube

 http://www.youtube.com/watch?v=YiiSWIYiaTs

 

*福島第一原発の汚染水漏れ 最速で10年後に上限濃度超え 地震予測検証 - 防災情報 Hazard Lab【ハザードラボ】

 http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/0/1032.html

 

 東京電力福島第一原発で地下貯水槽から汚染水漏れが相次いだ問題で、原子力規制委員会は19日、早ければ約10年後に海に流入する水に含まれる放射性ストロンチウムの濃度が法令上限を超えるとの試算結果を公表した。日本原子力研究開発機構が試算。敷地内に7ヶ所ある貯水槽のうち、最大量の漏れがあったとみられる2号貯水槽から、汚染水120トンが地中に漏れたと想定。約880メートル離れた海に流れ込むまでの時間や放射性物質の濃度について、地下水の流速や放射性物質の砂質層での拡散率などから解析した。その結果、砂質層で土壌に吸着する割合が低く、地下水が1日30センチで流れた場合、放射性ストロンチウムは10年ほどで法令限度濃度の1リットルあたり30ベクレルに到達。約30年後にピークを迎え、同約1000ベクレルとなる。ただし、土壌への吸着率が高ければ、法令上限に達することはなく、原子力規制委は「正確な移行を評価するには、砂質層での分配係数の把握が重要」としている。

 

 ご試算あそばされたのが日本原子力研究開発機構,いつものあそこです。みな,同じ穴のムジナです。

 そして,ついこの間も,東京電力は次のように語っている。

「流出が始まった時期は不明だが、事故発生二カ月後の二〇一一年五月以降、流出が続いていると仮定し、放射性トリチウムの漏出量を試算、約二年間で二〇兆~四〇兆ベクレルが海に漏れたとはじき出した。福島第一で認められるトリチウムの年間放出量は二二兆ベクレルのため、東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は「通常の管理と差がない範囲。ただ、問題がないと言うつもりはない」と強調した。骨などにたまりやすく、より害の大きい放射性ストロンチウムは試算しなかった。」

 

 こんな東京電力の話を聞いて,そうか,それなら安心だね,と思う馬鹿がどこにいるのか? いつになったら,人を馬鹿にしたような,こんな説明をやめるのか?

 

(2)海岸べりで組み上げた放射能汚染水は,どこへ持って行くのか?

 「くみ上げた汚染水は、タービン建屋と岸壁の間の坑道に移す」=こんなことして,何の意味があるの? 

 

*朝日新聞デジタル:放射能汚染水くみ上げ開始 やっと防止策 福島第一原発 - 社会

 http://www.asahi.com/national/update/0809/TKY201308090245.html

 

 くみ上げた汚染水は、タービン建屋と岸壁の間の坑道に移す。坑道は建屋とつながっており、建屋にたまっている汚染水とともに放射性物質を除去し、敷地内のタンクにためる。汚染水が増えることで、管理がさらに難しくなる。

 

 今ある汚染水だけでも四苦八苦している状態で,そこへ海側岸壁近くから汚染水を組み上げて持ってきて,それに加えて併せて処理します,などという,明らかに阿呆がやりそうなことを,対策としてやるのだという。ただのアリバイ工作であり,「対策」にもならない,ただの「お遊び」である。さっさと抜本対策を取れ!!!

 

(3)原発汚染水抑制、凍土で遮水壁設置へ=その場限りの安上り・いい加減対策

 こんなことを1回やってしまうと,半永久的にそのメンテナンスで難儀することになる。しかも,そのメンテナンスができなかったら,岸壁周辺は「穴だらけ」と言うことになり,福島第1原発地下の汚染水は海へ一気に流れ出て来ることになる。

 

*福島第1原発汚染水抑制、凍土で遮水壁設置へ- 毎日jp(毎日新聞)

 http://mainichi.jp/select/news/20130531k0000m040075000c.html

 

 計画案によると、凍土遮水壁は全長1.4キロで1〜4号機建屋を囲むように設置される。凍結管を1メートル間隔で地表から20〜30メートルの深さまで垂直に打ち込み、管内部に氷点下40度以下の冷却材を循環させて、周りの土を凍らせて壁を造る。地震などでひびが入っても、再び凍らせれば済む。しかし、地下水がせき止められると、凍土遮水壁と原子炉建屋間の地下水位が建屋内の水位より下がって、建屋の破損部から汚染水が外部に漏れかねない。このため、ポンプで水位を調節する必要があるほか、冷却のための電気代など多額の維持費もかかる。さらに、凍土遮水壁は大規模なもので10年以上の運用実績の例はなく、廃炉まで30〜40年かかるとされる福島第1原発で恒久的な有効策になるかは不透明だ

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 上記(1)(2)(3)のようないい加減で,手抜きで,その場しのぎの対策が何故出てくるかと言うと,それは「海への汚染防止対策」や「作業員・住民の被ばく防止対策」などは,まともに検討されておらず,世論に押されて恰好だけ付けているだけだからに他ならない。要するに,費用がかかるならやらない,というスタンスである。伝え聞くところでは,東京電力は,外部からの,あるいは外国からの,汚染水対策をはじめ放射能汚染拡大防止・被ばく防止対策の諸提案等のうち,費用のかかりそうなものはことごとく拒否しているらしい。汚染水などは,最終的に海へ捨ててしまえばいい,と考えているからに他ならない。この点は原子力「寄生」委員会・「寄生」庁も同じだ。

 

 思い出していただきたいのだが,少し前のマスコミ報道では,汚染水をためるタンクが「にわか造りの仮のもの」で,数年たつと耐久性に限界が来て,新しいものに取り換えなければいけない,と伝えられた。溶接やボルト・ナットなどの箇所が弱いという。その少し前には,汚染水を流すホースが,家庭用の塩化ビニル樹脂のような「かよわい素材」で作られたものを使っていたために,雑草のとげで穴があき,そこから猛烈な放射能汚染水が漏れたという報道がなされていた。その前には,これまた間に合わせの配電盤をいつまでも野外に放置していたため,ネズミがかじって停電した,などという「大山鳴動の」お粗末話もあった。

 

 これらみんな,金をかけないで,その場しのぎで,きり抜けようとした,東京電力の無能・無知・愚かさの結果である。東京電力に原子力「寄生」委員会「寄生」庁に経済産業省,この3馬鹿トリオに福島第1原発の事故後処理を任せておいても,ろくなことにはならないだろう。もし万が一,再度,福島県を震度7クラスの地震や波高30m級の津波が襲ったらどうなるか,その時が日本のいっかんの終わりかもしれないし,少なくとも,汚染水タンクの放射能はすべて,海へ流れて出て行くだろう。

 

 そうした危機的な状況の下で,今日もまた,東京電力・原子力「寄生」委員会「寄生」庁・経済産業省のいい加減と,その場しのぎと,トンチンカンな対策が続き,口から出まかせの説明がまことしやかに行われ,マスゴミがそれを何のチェックも批判もせずに垂れ流す日々が続いている。

早々

 

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