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2013年7月24日 (水)

やはり福島第1原発から放射能は海へ流れ出ていた

前略,田中一郎です。

 

 別添PDFファイル4つ(参考資料:添付できませんでした)は,昨今新聞報道されました福島第1原発からの海への放射能漏れに関する新聞記事です。みなさまは既に大凡の内容はご承知だと思いますので,備忘録用として,記事にある特に注目すべき点を以下に列記しておきます。

 

 東京電力は,福島第1原発からの放射能漏れをいつまでたっても認めようとせずに,汚染水漏出の適当な理由を場当たり的に乱発し,更に被害を受ける漁業者への賠償・補償もきちんとしないまま,汚染原因や汚染実体を漁業者に隠し続けつつ,原発敷地にたまる大量の汚染水を何とか海へぶんなげる算段を続けていました。何故なら,それが一番「安上がり」であるからです。

 

 「いつまでたってもだめな私」ではなく「いつまでたってもだめな東電」の,なさけなくも無責任な体質が浮き彫りになっております。また,この危険な海域で,苦し紛れに漁業や海水浴場を再開しようとする地元の一部の人達の姿勢も問題です。海の放射能汚染と放射線被曝を軽々に見てはいけないのです。

 

 <参考資料:別添PDFファイル>

(1)福島第一海付近 3600万ベクレル(東京 2013.7.20)

 (代替記事) http://saigaijyouhou.com/blog-entry-515.html

 

(2)東電,汚染水海漏出認める(東京 2013.7.23)

  http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013072302000110.html

 

(3)原発汚染水,東電,海洋流出認める(毎日 2013.7.23)

  http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20130723ddm001040120000c.html

 

(4)福島第一汚染水遮断対策,恒久性欠く「土の壁」(河北 2013.7.23)

  http://www.kahoku.co.jp/news/2013/07/20130723t63009.htm

 

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(1)福島第一海付近 3600万ベクレル(東京 2013.7.20)

 (代替記事) http://saigaijyouhou.com/blog-entry-515.html

 

 2号機の取水口まで伸びるトレンチ(地下トンネル)で3,600万ベクレル/リットルの放射性セシウムや,2,300万ベクレル/リットルのベータ核種(放射性ストロンチウム他)を含む高濃度の汚染水滞留を発見

 

 東京電力の説明は「トレンチはタービン建屋につながっているものの,途中で止水されている。一昨年の事故時に流出した高濃度汚染水がトレンチ内に残ったもので,建屋地下から継続的に漏れている可能性は低い」

 

(2枚目の『週刊金曜日 2013.7.19』記事は,NGO・グリーンピースJAPANの調査で,福島第1原発から南へ約10kmの海域で獲れた魚介類から,数十ベクレル/kgの放射性セシウム汚染が次々と検出されたことが報じられている)

 

(2)東電,汚染水海漏出認める(東京 2013.7.23)

  http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013072302000110.html

 

 東京電力は,高濃度汚染水の一部が土壌中に残り,放射性セシウムは土に吸収され,残りのベータ線を発する放射性物質が地下水の影響で井戸に出てきた可能性が高いと説明。しかし,井戸からは高濃度の放射性セシウムも検出され説明が破綻

 

 1~4号機の取水口周辺の地下水の水位と,潮位や降雨量との関連を調査,その結果,潮の満ち引きに応じて地下水位が変動する他,雨が降ると地下水位が上昇し,特に3号機の取水口前では海水の放射能濃度が上昇する傾向が見られた。

 

 上記から東京電力は,海に近い地点では,地下水と海水は行き来しており,敷地内の放射性物質が海に流れ込んでいる可能性が高いと判断した(原子力「寄生」委員会が指摘した通り)。

 

 福島県漁連会長曰く「これまでの説明と違う。かなりショックだ」

 相馬双葉漁協組合長曰く「東電には具体的に汚染水を止める対策をしっかり説明してもらいたい」

 双葉町からの避難者曰く「水は低い所を目指して海に行きつくのだから当然だ。トラブル隠しの体質は変わっていない」(この人の発言が最も的を得ている)

 

*東電、汚染水流出問題でいわきの漁業者に謝罪 科学 YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20130723-OYT1T01102.htm

 

(3)原発汚染水,東電,海洋流出認める(毎日 2013.7.23)

  http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20130723ddm001040120000c.html

 

 東電は22日、井戸の地下水位と海の潮位データとの関係を分析した結果「放射性汚染水を含む地下水が海へ流出している」との見解を発表した。2011年4月には2号機取水口付近などで高濃度汚染水が漏れる事故があったが、一連の収束作業で海洋流出を認めたのは初めて。東電は流出が始まったと確認できるのは「少なくとも、井戸の詳細な分析を始めた今年5月以降」と説明。流出量は「不明」としている。

 

 東電は「汚染は放射性物質の流出を防ぐシルトフェンス内側に限られ、沖合の影響はない」と説明するが、風評被害など周辺漁業への影響は確実。汚染源は海側トレンチ(地下に設置した配管用トンネル)とみられ、東電は同日、残る汚染水を回収する処理計画を発表した。しかし、トレンチ内部には大量の汚染水が未処理のまま残り、完了時期は未定で、今後も海洋汚染が続く恐れがある。

 

 ちなみに福島県では

 相馬双葉漁協が,2012年6月から福島県北部の海域で試験操業を継続

 いわき市漁協が,2013年9月から福島県いわき市沖で試験操業開始の予定

 

 また,海水浴場は

 いわき市の勿来(なこそ)海水浴場が昨年オープン(例年の客数の3%)

 いわき市で,今年更に四倉海水浴場もオープン

 (いずれも福島第1原発まで目と鼻の先)

 

*平成25年度いわき市海水浴場の開設について|いわき市

 http://www.city.iwaki.fukushima.jp/topics/016171.html

 

(4)福島第一汚染水遮断対策,恒久性欠く「土の壁」(河北 2013.7.23)

  http://www.kahoku.co.jp/news/2013/07/20130723t63009.htm

 

 東京電力は,汚染水の海洋流出を防ぐ地盤改良工事を報道機関に公開した。「水ガラス」と呼ばれる特殊薬液を地盤に注入して「土の壁」を造り,汚染水を遮断する。効果は数年にとどまり,流出を食い止める決定打にはならない。

 

 工事は作業員が防護服,全面マスク姿で作業する。放射線量は毎時50~200マイクロシーベルトと高く,完全防備は欠かせない。

 

 水ガラスは1,2号機の海側に広がる地盤に全長90メートル,幅1.5メートル,深さ15.5メートルにわたって「土の壁」を設け,水を遮る。

 

 (田中一郎の疑問)

 上記の東京新聞記事には「特に3号機の取水口前では海水の放射能濃度が上昇する傾向が見られた」とあるのに,どうして「水ガラス」を注入した「土の壁」は,1,2号機の海側にしかつくらないのか。少なくとも福島第1原発の全敷地の海側に造るべきである。これでは海への放射能の漏れ出しは止まらないではないか。

 

 また,効果がわずか数年しかもたないものを,作業員に猛烈な被ばくをさせながら造るというのはどうも納得がいかない。何故,もっと頑丈な遮水壁を造って恒久対策としないのか。かような場当たりのその場しのぎのようなことを繰り返すから,事態はどんどん悪化していくのだ。金をケチっている時なのか? (頑丈な鉄かコンクリートの「壁」で福島第1原発をとり囲め)。まるでアジア太平洋戦争時のガダルカナル島のようではないか。

草々

 

 

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