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2013年5月14日 (火)

放射性ストロンチウムをなぜ調べないのか(その2)

 <危険極まりない放射性ストロンチウムをまともに調べない,ちゃんと検査しない,規制値もないというおかしさ>

前略,田中一郎です。

1.危険極まりない放射性ストロンチウムをまともに調べない,ちゃんと検査しない,規制もないというおかしさ

 放射性ストロンチウムについては,以前にも書きましたが,汚染状況が調査・検査されていませんので,何とも言えません。何故,きちんと調べないのか,ということがポイントです。調べないどころか,規制値さえもありません。規制値がなければ,国や自治体などの行政は,きちんと調べないでしょう。しかし,調べないということは,何か隠している? というのが,原子力ムラへの経験則なのです。危険極まる放射性ストロンチウムに対して,こんなことをしている国は他にはないでしょう。

放射性ストロンチウムをなぜ調べないのか
(放射性セシウムの数百倍の危険性を警戒しよう)
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-4cee.html

 これまでに,文部科学省,水産庁,それに東京電力が,わずかばかり放射性ストロンチウムを調べています。文部科学省は土壌,水産庁と東京電力は魚でしたかね?。しかし,そのサンプル数たるや話にならないくらい少なく,こんなものでは何とも言えません。たまたま調べたものがその程度だったにすぎません。

 

(飲食に係る放射性セシウム検査も,サンプル数から見て話になりません。チェルノブイリ原発事故後の疫学的調査はすべて「科学的検証」に耐えられない=データ件数が少なく,被曝量も不正確,などと言っていたのは「彼ら」ですから,「彼ら」が「彼ら」の理屈で「科学的」と言えるまで調べればよいのです)

 

 また,猛烈な汚染魚が見つかっても,それの放射性ストロンチウムは検査されない。何故でしょう?

 http://onodekita.sblo.jp/article/61607134.html

 

 更に,放射性ストロンチウムは魚は骨に溜まるでしょうから,体全体ベースでベクレル/㎏ではなく,骨1kgあたり何ベクレルとすべきです。そうすると,数字の大きさは大きくなります。

 

 放射性ストロンチウムは水に溶けやすいと言われているので,事故後,半年も経過するのを待ってから,文部科学省のようにアリバイ土壌調査をやったところで,何も出てこないと思います。しかも,その調査地点の少なさは異常です。わざと丁寧に調べることを避けている様子ありありです。

 

 他方で,放射性ストロンチウムは生物の体内に入って,骨や歯などに蓄積します。だったら,土壌や海水・海底泥などを漫然とわずかばかり調べるのではなく,野生生物や屠殺された家畜の骨・歯などを徹底して調べればいいのではないでしょうか。ストロンチウムがカルシウムに似た化学的性質をもつのは分かっているのですから,それに着目して,放射性ストロンチウムの集積・滞留しているであろうものを調査・検査対象にしていけばいいということです。たとえば,家畜の牛,豚,鳥(特に地鶏),淡水魚,河川・湖沼に生息する貝類,海の魚介類,エビ・カニの甲羅,などなどを,徹底して調べるということです。生物の体内濃縮や食物連鎖に注目して調査・検査することがポイントだと思います。(また私は,放射性ストロンチウムの昆虫類などへの滞留・蓄積も気になっています:実際どうなのでしょう?)

 

 生物の体への濃縮は食物連鎖を経由して次第に積み上がっていきますから,少し時間がかかるかもしれません。中長期的に構えて,調査・検査をずっと続けて行くことが重要です。

 

 また,放射性ストロンチウムは,体内に入って濃縮します,この「濃縮係数」はどれくらいなのでしょうか? 何故,放射性ストロンチウムの人体内での挙動について,詳しい説明を政府はしないのですか? 仮に土壌汚染が1ベクレル/kgでも,体内に入って1万倍に濃縮されるのなら,1万ベクレル/kgとみておいても,さして間違いではないでしょう。放射性ストロンチウムの生物学的半減期は長そうですから(約30年)。

 

 ともかく,放射性ヨウ素と放射性セシウム以外は,放射性ストロンチウムであろうと,プルトニウムであろうと,ウランであろうと,希ガスであろうと,トリチウムであろうと,放射性銀であろうと,なんであろうと,調査・検査しない=ないことにする,これはいけません。非科学的です。

 

 私は「彼ら原子力ムラがいつも言う(統計)科学」の水準までの「件数」を調べよ,彼らの言う統計学的に有意になるまでの数を調べよ,ご都合主義は許さんぞ,と申し上げております。汚染がある(と思われる)時は,厳密な統計学的処理がなければ「汚染は認めない」が,汚染がない(と思われる)時は,わずかばかりの「ないない我田引水」型のアリバイ調査・お遊び検査で「汚染なし」と認める,そんなアホなことは認めません,ということです。

 

 そして,常に申し上げておりますが,説明責任・検査調査責任・立証責任は「彼ら」にあるのです。

 

2.放射性ストロンチウムの測定結果

 私が知る放射性ストロンチウム汚染の調査報告は,下記の水産庁のHP,及び文部科学省のHP(昨今は原子力「寄生」委員会へ移行)のみです。こんなことではいけないはずですが。

 

 <放射性ストロンチウム調査報告>

 いずれについても信用いたしておりませんが,参考までに。

 

(1)水産庁 

http://www.jfa.maff.go.jp/j/sigen/housyaseibussitutyousakekka/pdf/121115_sr_result_jp.pdf

 http://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html

 

(2)水産総合研究センター

 「放射性物質影響解明調査事業報告書(水産総合研究センター)」

http://www.jfa.maff.go.jp/j/sigen/housyaseibussitutyousakekka/pdf/h23report_final_1.pdf

http://www.jfa.maff.go.jp/j/sigen/housyaseibussitutyousakekka/pdf/h23report_final_2.pdf

 (の後者の43ページ以降に水産物のデータがありました)

 

(3)文部科学省

 http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/contents/6000/5048/24/5600_0930_n.pdf

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/gijyutu/017/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2011/10/05/1311753_3.pdf#search='%E6%96%87%E9%83%A8%E7%A7%91%E5%AD%A6%E7%9C%81+%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%81%E3%82%A6%E3%83%A0'

(文部科学省のHPで「ストロンチウム」で検索すると,これ以外にもいくつか出てきます)

 

(4)原子力「寄生」委員会

 http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/

(放射線モニタリングのサイト:ここで「ストロンチウム」で検索しても,上記以外にいくつか出てきます)

 

(5)福島県

(a)福島県災害対策本部(原子力班), 2013-3-13(訂正版)

「福島県における日常食の放射性物質モニタリング調査結果(第2期)【訂正版】」(2012年年916日~1116日)

 http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/nitijyousyoku2013-0220.pdf

 

(b)福島県災害対策本部(原子力班), 2013-5-9

「福島県における日常食の放射性物質モニタリング調査結果(放射性ストロンチウムとプルトニウム)」(2012年年619日~628日)

 http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/nitijyousyoku2013-0509.pdf

 

(c)福島県による放射能検査結果は、次より閲覧できます:各種放射線モニタリング結果

http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=31837

 

*水口憲哉東京大学名誉教授 講演会

http://www.furainozasshi.com/%E3%81%82%E3%81%95%E5%B7%9D%E6%97%A5%E8%A8%98/%E3%80%8C%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AE%E6%B5%B7%E3%81%A8%E6%B0%B4%E7%94%A3%E7%89%A9%E3%81%AE%E6%B1%9A%E6%9F%93%E3%81%8C%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%A7%E3%81%A9%E3%82%8C%E3%81%A0%E3%81%91/

早々

 

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