2025年2月 6日 (木)

「フジテレビ騒動」を見て思うこと:日本の大企業の多くは、程度の差はあれ、どこも「フジテレビ」と似たような状態ではないか=かつての高度経済成長時代のイメージを引きずって、大企業に期待することは愚かです

前略,田中一郎です。


(最初に若干のことです)
================================
1.(昔=軍閥、今=原発)「過って改めざる。これを過ちという。」孔子 - アカデミー・グループ
 https://www.academy.co.jp/tips/courage_10_times_may_04/


2.オンライン署名 · 被爆二世に対する援護施策を実現してください· Change.org
 https://qr.paps.jp/GiVBH


3.(イベント情報)(チラシ)(2.13)能動的サイバー防御法案を考える市民と超党派議員の勉強会(海渡雄一弁護士)
 https://drive.google.com/file/d/1jCUBrP5liRr3VevO76vivYYxN1y8MPnI/view?usp=sharing


4.「自民やくざなら維新は半グレ」安倍批判の佐高信氏、首相や岩屋外相メンバーの湛山議連で - 産経ニュース
 https://www.sankei.com/article/20250204-UDJXJR2BNRLDNAATYHYSMFDSAY/

(関連)「総裁候補はバカ派」「安倍政権は罪人」揶揄の佐高信氏が講師 岩屋外相率いる超党派議連 - 産経ニュース
 https://www.sankei.com/article/20250204-O4ZJEDMCGRDV3CDE55VJKZMKWI/


5.20250123 UPLAN ストップ・リニア! 訴訟控訴審第4回口頭弁論 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=SBMY-WIld2s

(関連)町田の民家から気泡「安全でない」〜ストップ・リニア!訴訟控訴審第4回口頭弁論 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/50145/


6.「はぁ…確定申告バカらしい」“アラ還”小泉今日子の言葉はなぜ響く? “芸能界のドン”にもズバリ|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/367351?utm_source=newsletter&utm_medium=email

(消費税などバカバカしくて払ってられるか、ということです。おわかりかな? 野田佳彦「脱憲反民主党」の諸君!:田中一郎)


7.東京新聞「こちら特報部」

(1)京都市が最大1万円に引き上げ…「宿泊税」は都合のいい税金? オーバーツーリズムに悩む各地で採用が進む
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/383849?utm_source=tokyo_mailmag&utm_medium=email

(2)「在日の金くん」訴訟のポイントは? 3月に判決 原告「差別的言動と示すことが、彼を止める唯一の可能性」
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/381960?rct=tokuhou

(3)フジテレビ社員も追及「プライバシーを盾にした隠蔽では」 やり直し会見、相次ぐ怒号とグダグダ答弁
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/382167?rct=tokuhou

(4)行政の全面キャッシュレス化はアリ? 「老人をばかにしてる」と怒り心頭の現金派も 全国初・埼玉県の言い分は
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/382368?rct=tokuhou

(5)万博のために「引き抜き人事」まで…ムリにムリ重ねる大阪府政 府職員で増える退職・休業・残業80時間超
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/381824?rct=tokuhou
================================


「「フジテレビ騒動」を見て思うこと:日本の大企業の多くは、程度の差はあれ、どこも「フジテレビ」と似たような状態ではないか=かつての高度経済成長時代のイメージを引きずって、大企業に期待することは愚かです」をお送りいたします。今現在、TV/新聞、雑誌やネットなどで大騒ぎのフジテレビ問題を見て、思ったことを書いてみました。ご参考になれば幸いです。

◆フジテレビの断末魔、日枝久の大罪を暴く!(『週刊文春 2025.2.6』)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/35b2090ea044e950656df07623e3303c80c072bf

◆フジテレビに居座る独裁者「日枝久」の大罪(『週刊新潮 2025.2.6』)
 https://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/

◆日刊IWJガイド・非会員版 2025.2.5号~No.4447
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54383#idx-7

(日刊IWJガイドの一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■【第1弾! フジテレビのX子さんの人権擁護などまったくの偽りの看板だった! やり直し会見で中居正広氏の番組継続を「被害女性のプライバシーや、刺激を与えないよう、心を守るため」と弁明を繰り返したフジテレビに、番組継続は自分を苦しめたとX子さんが抗弁!】「『社屋で加害者と偶然会ったらと思うと怖い』と、フジテレビ上司に伝えた」X子さんは訴えていた!「会見で、フジ役員が個人を特定させる発言や、被害内容をほのめかすなど、私の人権は全然守られてない」と、やり直し記者会見後訴え!(『文春オンライン、2025年1月29日)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 今日では、日本の大企業の多くは、程度の差はあれ、どこも「フジテレビ」と似たような状態ではないかと推察します。かつての高度経済成長時代のイメージを引きずって、大企業に期待することは愚かです。過去を振り返っても、日枝フジテレビのような会社の不祥事が表面化したことはたびたびありました。三越、イトマンと住友銀行、そごう百貨店、ダイエー、西武鉄道・プリンスホテル、巨大ゼネコン各社、東京電力、電通、雪印、東芝、・・・・・すぐに思いつくものも少なくありません。まさにかつての日本の「一流企業」ばかりです。

(企業ではありませんので事情が少し違いますが、日本の大学でも、田中英寿理事長支配下の日本大学や岩本絹子理事長支配下の東京女子医大などのトラブルも表面化し、日本各地の国公立及び私立大学が一部の人間たちによって「私物化」される事態が目に余る状態となって来ています。日本社会はどこもかしこもおかしくなり「全面的機能不全症候群」の様相です。:田中一郎)

バブル崩壊後、日本の大企業のほとんどは、それまでの「ステイクホルダー型」経営に基づき、従業員、仕入先・下請け、関係株主、メイン銀行、メインゼネコンなど、利害を共有する関係者・組織を大切にして会社組織を長期的視野に基づき運営するという大方針を捨て、アメリカ型の資本主義である「株主資本主義」を「猿真似」「ご都合主義のいいとこどり」「市場原理主義アホダラ教」を伴いつつ取り入れていきました。いわば日本経済の成長を支えてきた「日本型経営」を捨てて、株主至上主義と会社の経営陣による私物化をもたらす組織風土に積極的に切り替えて行ったということです。

これ自体が、日本の大企業経営者どもの劣化と堕落の証左でもあるのですが、逆に、この日本型ご都合主義的株主資本主義が、日本企業の長期ビジョン経営をダメにし(目先の決算つじつま合わせに執着し振り回される)、自民党その他のガラクタ政治との癒着を強め(イノベーションや経営努力などによる経済競争で勝ち抜く資本主義ではなく、政治と癒着して特権的利益を濡れ手に粟でむさぼる腐れ資本主義)、企業としての活力までもを喪失させて、没落・衰退の道を歩むことになったのです。

私たちの最大の関心事である従業員については、1995年に当時の日経連(のちに経団連と合併)が提唱した「新時代の日本的経営」にあるように、従業員を長期蓄積能力活用型(ゼネラリスト=経営幹部候補)、高度専門能力活用型(特定分野の資格を持つエキスパート)、雇用柔軟型(短期雇用労働者)の3つの層に区分して、効率的に「使い捨て」しようという方針に切り替わったのです。事実、この新人事方針の導入以降、日本の労働者の実質賃金は横ばい、ないしは右肩下がりとなり、かつて「新中間層」の形成と言われた日本経済・社会の情況は、数十年の間に一変してしまいました。経済格差は今や、「新しい戦前」ならぬ「新しい階級社会」をもたらし始めています。

そんな中での「フジテレビ・日枝騒動」です。私たちは、かつての高度経済成長時代を生き抜いてきた日本経済の大黒柱=大企業群への甘くて淡い幻想を捨てなければいけません。今や日本の大企業群の大半は、かつての栄光を幻影とさせてしまった(見掛け倒しの)「ハリボテ大企業」たちであり、その経営は「植木等氏の歌謡曲並みの人品骨柄のボンクラ達」が牛耳る「私物化組織」であり、それが自民党や維新や公明党に代表される政治と癒着して、何の社会的責任感も持たずに、日本経済の上に君臨しているのです。かつてマルクスが著書『資本論』で描いた「生々しい資本主義」さながらの情勢が生まれています。

私たちがなすべきは、こうした没落していく大企業群への期待などではなく、ましてや大企業への支援や保護や協賛でもなく、大企業や政策当局など経済権力を握る組織群の抜本的な転換を含めて日本をどう変えていくかという、真正面からの日本の「世直し」を検討することです。私はこれを念頭に置いた時、まず真っ先に、日本の政治権力のあり方を変えない限り、この国はもうどうしようもないところに来ていると思っています。


============================
(関連)日枝氏37年君臨のフジ 異例の統治構造、カメラ追い出した末の窮地:朝日新聞デジタル
 https://digital.asahi.com/articles/AST1R0PXBT1RUPQJ009M.html?linkType=article&id=AST1R0PXBT1RUPQJ009M&ref=mor_mail_free_topix2_20250127

(関連)米ファンド、フジHDに日枝久氏の辞任を要求 「たった1人の独裁者」「絶対的に支配」と現体制を痛烈批判(オリコン) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/d2b13ee455ec3f2d61a1a6d4fef9093cae563c98

(関連)なぜ?米ファンドが日枝氏に辞任要求 “物言う株主”がフジ・メディア・HDへ3度目の書簡【#みんなのギモン】(日テレNEWS NNN) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/803a9aac40e53af9de44ea20fe464c132eba652c

(関連)フジサンケイグループ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%B8%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97


 <田中一郎コメント>

 フジテレビが醜悪ですが、しかし、他のTVキー局も似たようなものではないかと思います。今回の事件で少なくとも経営陣は全て退陣しないと、この会社は生まれ変われないでしょうし、また、幹部職員らも一掃されるべきです。ライブドア事件の時に有名になった日枝久とかいう人物が、このフジテレビに長期間にわたって君臨していたこと自体が異常で、テレビ局という組織の特異さを体現しています。

大昔、私が現役のサラリーマンだったころ、とあるテレビ会社にセールスに行ったことがあります。一言で申し上げると「慇懃無礼」で、わずか10分間程度の面会でしたが、その間、ずっと不愉快でした。二度と来るまい、と思って、その会社を立ち去った記憶があります。確かに「下のもの」がもの言えない雰囲気が強いと思われますが、他方でそれは世代交代を経ながら「順送りの繰り返し」になっていて、私は「上のものも下のものも」同じ穴のムジナを形成していたのではないかと思います。

(関連)露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/366798

日本資本主義、ないしは日本経済の没落の大きな原因の一つに、私は日本の大企業経営者たちの「劣化」「ボンクラ化」があると思っていて、その原因の一つは「人事の縮小再生産」(人間は自分よりも器の少し小さい人間を最も優秀だと感じてしまう傾向があり(逆に、自分よりも器の大きい人間は「異分子」として「身の危険を感じ」て排除してしまう)、このことに自覚的に人事制度を運営しないと(愚かな成果主義などをやっていると)、長期間の経過とともに、その会社や組織は多様性を喪失して右肩下がりで劣化し、活力を失っていきます。多くの日本企業が「日本病」現象(金子勝慶応大学名誉教授)を引き起こし、国際競争力を失って没落しつつあるのは、何も円高だけが原因ではありません。(しかし、日枝フジテレビの週刊誌報道を読んでいますと、もうこんなレベルではなく、適材適所の人事制度なども棚上げされ、人事の「私物化」が深刻化していたということなのかもしれません。企業として、組織として、末期症状です)

(参考)日本病 長期衰退のダイナミクス-金子勝/著 児玉龍彦/著(岩波新書)
 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033383218&Action_id=121&Sza_id=F3

私の言葉で申し上げると、ちょぼちょぼ市民が織りなす組織の上に立つ人間が、まるで植木等氏の歌謡曲のような文化の中でのし上がり、仲良し・タコツボ連合をつくって会社・組織を私物化し、硬直化して行った、ということだろうと思います。その際、上だけでなく、下もまた、その情けない「タコツボ共同体」の一員として「機能不全」を引き起こしていたと私は思います。

(既に申し上げておりますが、メディアという社会的に重要な機能を持つ組織が、広告スポンサーのカネの力で揺すぶられていることについては、私は問題があると思っています。このカネの力が他のことに使われると、TV放送というメディアが完璧に腐ってしまいます(既に腐っている?)。今後のことを思うと、よろしくない事例をまた1つ、積み上げているように思います)
============================

 <昨今の関連サイト>

(1)フジテレビ騒動で蒸し返される…“早期退職アナ”佐藤里佳さん苦言《役員の好みで採用》が話題|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/367165

(2)「CMがゼロになっても倒産はあり得ない」“フジテレビの首領”日枝久氏が動じぬ背景 不動産資産だけで5200億円を誇るフジ・メディアHDの事業構造(マネーポストWEB) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/e3723e0ad1539e6a87fe9496ad782317d2a1b5e5

(3)フジテレビ問題が小池都政に飛び火! 東京都には数々の「日枝案件」…都議会で追及の的に|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/367000

(4)フジテレビと共倒れ…「スポンサー離れよりずっと深刻」いまテレビの現場で起きている「負のスパイラル」(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/55c898188fb0f56e91287d887cde8b2047cb69fa

(5)<社説>フジ社長ら辞任 解体的出直しが必要だ:東京新聞デジタル
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/382226?rct=editorial

(6)「まともな会社じゃない」フジ新社長の社員向け謝罪メールが流出、再び露呈したガバガバ情報統制(週刊女性PRIME) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/47ac14775a24c9f164204a752240cdfe0fdadae1

(7)フジテレビのアナウンサーたちが労働組合に加入し始めた 中居正広問題を受けて「弱小労組」が社員に送った”檄文”(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/200ec1510efec2e891648d4ab2273d272637862a
草々

 

2025年1月30日 (木)

(予約必要)(3.17)再開新ちょぼゼミ第6回:オルタナティブな日本を目指して 「シリーズ戦後改革(第4回):戦後労働運動と2.1ゼネスト」(山田朗明治大学教授:たんぽぽ舎)

前略,田中一郎です。


(再開)「新ちょぼゼミ」(第6回目)のご案内です。会場のたんぽぽ舎が昨年11/23に近所の雑居ビルに引っ越しました。会場の場所をお間違えなくおいで下さい。


◆(別添PDFファイル)(イベント情報)(予約必要)(チラシ)(3.17)再開新ちょぼゼミ第6回「シリーズ戦後改革(第4回)「戦後労働運動と2.1ゼネスト」(山田朗明治大学教授:たんぽぽ舎)
 https://drive.google.com/file/d/12O4NYoKCTE0S_MDxBpLbMMWBwG97-4On/view?usp=sharing

 戦後日本は、日本国憲法の下で、国民主権、基本的人権の尊重、徹底的平和主義に加え、三権分立や地方自治などを加えた民主主義社会を曲がりなりにも形成し(いろいろと問題はあったけれども)、平和で豊かで合理的な法治国家と市民社会を築いてきました。しかし、ここにきて、この日本国憲法を改悪し、大日本帝国時代に逆戻りせんとする勢力が台頭してきています。こうした動きに対して、戦後日本のスタート時点だった「戦後改革」の詳細を知り、日本国憲法の時代が、どのように大日本帝国憲法の時代と変わったのか・変えられたのかを確認しておこうと思います。日本近現代史がご専門の山田朗明治大学教授に講師をお願いして、シリーズ「戦後改革」で全7回のゼミナールを開催いたします。第4回目は「戦後労働運動と2.1ゼネスト」です。みなさまのご参加をお待ちします。(なお、最初の30分は主催者より簡単なご連絡・プレゼンを行います)

◆講 師:山田朗明治大学教授
博士(史学/東京都立大学) 明治大学文学部教授 明治大学平和教育登戸研究所資料館館長
日本近現代の国家戦略史・軍事史・天皇制・植民地支配・戦争責任の諸問題、歴史認識・歴史教育論

◆次 第
日 時:2025年3月17日(月) 18時~20時30分(開場17時30分)
会 場:「スペースたんぽぽ」 参加費(資料代含む):900円(学生500円)
 TKiビル3階 JR水道橋駅西口から4分:水道橋西通りを神保町方面に向けて左折、
 グローバルスポーツビルを過ぎて左側にセブンイレブンのある6差路の信号を右に渡り、右側の2軒目。

 東京都千代田区神田三崎町3-3-1 TKiビル3階  TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797
 Email: tanpopo3238@yahoo.co.jp  URL: http://www.tanpoposya.com/

◆(別添PDFファイル)たんぽぽ舎新住所 地図
https://drive.google.com/file/d/1fUqSgZogRVZ-7IJJjiA63yigRrFB3F1W/view?usp=sharing
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EafWPfEFCa9Pp4ruQ3BOWbkBu2ilfVEzOBcQ7BZ_UmAWcw?e=RmCTtB

◆今後の開催予定(第4回~第7回)
第5回 2025年4月17日(木)『ドッジラインとシャウプ勧告』
第6回 2025年5月15日(木)『GⅡと「逆コース」、朝鮮戦争と再軍備』
第7回 2025年6月26日(木)『サンフランシスコ講和条約と日米安保』


 <山田朗明治大学教授のご著書>

(1)関東大震災一〇〇年の今を問う 虐殺否定・歴史改ざんを許さず-山田朗/監修 関東大震災朝鮮人・中国人虐殺一〇〇年犠牲者追悼大会実行委員会/編(日本経済評論社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034645103&Action_id=121&Sza_id=E1

(2)昭和天皇の戦争:「昭和天皇実録」に残されたこと・消されたこと-山田朗/著(岩波書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034511389&Action_id=121&Sza_id=C0

(3)軍事力で平和は守れるのか 歴史から考える-南塚信吾/油井大三郎/木畑洋一/山田朗/著(岩波書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034499586&Action_id=121&Sza_id=C0

(4)昭和天皇の戦争認識 『拝謁記』を中心に-山田朗/著(新日本出版社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034491694&Action_id=121&Sza_id=GG

(5)帝銀事件と日本の秘密戦-山田朗/著(新日本出版社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034089960&Action_id=121&Sza_id=GG


 <関連サイト>

(1)日本史縦横無尽:森正蔵『解禁 昭和裏面史』(保阪正康 日刊ゲンダイ 2024.11.27-28)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/364008
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/364077

(2)経済民主化(けいざいみんしゅか)とは? 意味や使い方 - コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E7%B5%8C%E6%B8%88%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%8C%96-58784

(3)敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上-ジョン・ダワー〔著〕 三浦陽一/高杉忠明/訳(岩波書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031329945&Action_id=121&Sza_id=C0

(4)敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下-ジョン・ダワー〔著〕 三浦陽一/高杉忠明/田代泰子/訳(岩波書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031329948&Action_id=121&Sza_id=C0

◆(報告)(9.13)オルタナティブな日本をめざして(第78回):「戦後改革の歴史的位相:帝国の解体と象徴天皇制」(山田朗明治大学教授:新ちょぼゼミ)(2022年9月13日)- いちろうちゃんのブログ

 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/09/post-ab8c45.html


(参考)オルタナティブな日本を目指して(再開新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/12/post-57c992.html
================================
草々

 

 

2025年1月28日 (火)

没落途上国ニッポンのアカデミズム(その1):(1)日本学術会議「御用化」法案を断固としてハネ返せ!(2)科学者・研究者・学術人材を粗末に扱い浪費する日本の大学及び研究機関

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
================================
1.(なつかし松竹新喜劇:藤山寛美)宝くじ
(1)https://www.youtube.com/watch?v=FqD72r5ztWo
(2)https://www.youtube.com/watch?v=v3KYgq6mXNY
(3)https://www.youtube.com/watch?v=kea7VB1IFO0


2.イベント情報

(1)(1.30)宗教者六ヶ所裁判口頭弁論(東京地裁)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10:00 東京地裁前アピール(原告、弁護団)
11:00 開廷(103号法廷)

<報告集会 会場:聖アンデレ教会>
13:00 報告集会 弁護団プレゼン、原告意見陳述、質疑応答 意見交換
          青森ツアー報告、能登被災地報告
15:00 終了予定

▼聖アンデレ教会
 http://st-andrew-tokyo.com/guide/access/
 〒105-0011 港区芝公園 3-6-18
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

(2)(1.31)第11回 最高裁行動&集会「最高裁は口頭弁論を開け!東電元経営陣の刑事責任を問う」開催のお知らせ – 福島原発刑事訴訟支援団
 https://shien-dan.org/20250107-event/

(関連)詳報 東電 刑事裁判2審「原発事故の真相は」|NHK NEWS WEB
 https://www3.nhk.or.jp/news/special/toudensaiban/

(3)(1.31)砂川事件国賠訴訟控訴審 判決(東京高裁101号法廷)& 報告集会
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1734337384014staff01

(4)(チラシ)(2.1)PFAS問題を検証する:天笠啓祐さん(飯田橋)
https://6237eb3f-424b-4527-9cc8-ec0e9ac2d8d9.usrfiles.com/ugd/6237eb_fb9c46be88fe4673abe96847a76e35c6.pdf

◆(予約必要)(チラシ)(3.30)春! だきしめる平和のシンポ=戦争を知ろう:神田香織・伊勢崎賢治(みなとパーク芝浦)
 https://drive.google.com/file/d/1mMKmK27-4GE_j7A4B_22VFNjj-PrqbDR/view?usp=sharing


3.キャンペーン

(1)マイナンバー(共通番号)違憲訴訟について上告受理を求めるための署名書
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScnZy6PPYrFcri7mro2g7xDcSih5MLOUOR_HTrcT6X4lWMPcQ/viewform

(2)【声明への賛同署名】「2025 年、日韓条約 60 年を期して、日韓条約の解釈を統一し、 日朝国交正常化交渉を再開しよう」
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdXCHt5D6GMVwSohinWc8AJJ6VA8-lJr_UQn2PWzyhuZzYltQ/viewform

(3)筑波大学の永田恭介学長は、パレスチナ連帯の声明を出してください· Change.org
 https://qr.paps.jp/IvQe


4.企業団体献金の禁止法案に何故、政治団体を例外的に除外するのですか?(立憲民主党&日本共産党)

(1)立憲民主党の説明(日テレNEWS NNN)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/374ca0277017a6acaaf73e5c8dec976b2fd785ea

(2)日本共産党の説明(しんぶん赤旗)(別添PDFファイル)
 https://drive.google.com/file/d/1z5m1BkP2-JYlBrtzfAIX3nROA6WdOVw3/view?usp=sharing

 <田中一郎コメント>
 どうも腹に落ちない。政治献金は個人のみに年間一定金額まで認められるというルールに統一し、一切の企業団体献金の禁止(もちろん政治団体も含む)を法制化し、返す刀で今回、自民党不祥事の原因となった「政治資金パーティ」も禁止にすることが、妙な屁理屈によるヌケアナ金権政治を許さないための必要不可欠な法的措置ではないか。(今現在認められている企業団体献金は、政党及び政党支部、並びに政治資金団体への寄附に限られるという認識でよいか?)

(関連)政治家に寄附したいけれど、できますか。 江戸川区ホームページ
 https://www.city.edogawa.tokyo.jp/e075/qa/kusejoho/senkyo/senkyo030.html

(関連)政治資金・政党助成のしくみ - 東京都選挙管理委員会
 https://www.senkyo.metro.tokyo.lg.jp/organization/shikumi/

(関連)(同上)政党、資金管理団体とは
 https://www.senkyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/05tebiki_p12-p15.pdf

(1)政治団体の定義は幅広いため、様々な団体が除外されるでしょう。尻抜けになるのは目に見えているのでは? 寄付したい人は政治団体を通さずに直接、政治家の資金管理団体か政党の政治資金団体にすればいい(政党支部への寄附は、その支部の代表政治家個人への寄附と実質的に同じなので禁止すべき)。

立憲民主党の説明の中では(上記NEWSサイトのVTR)、立憲民主党・国民民主党に寄付した政治団体は、①愛知県のトヨタ系労組の政治団体、②郵便局の労組の政治団体が出てくるが、日本共産党の説明には具体的な政治団体名は出てこない。いくつか具体名を明らかにしていただけませんか?(日本共産党に寄付をしている政治団体名は?=日本共産党はこれを例外として禁止から外せと主張)

いわゆる「その他の政治団体」(定義は上記の東京都選挙管理委員会のサイトを参照)の活動資金は、全て個人のポケットマネーで成り立っている、と断定できるのでしょうか? もし何らかの形で企業団体献金のようなものが紛れ込んでいたら、それを企業団体献金禁止の例外にしてしえば、それこそ尻抜けになります。

(2)政治家が牛耳る(支配する)政治団体は、資金管理団体が1つある以外に、いろいろたくさんあるようだ。これをしっかり届けさせて公開し、この政治団体間でのやりとりの不透明も払拭すべきではないか。上記の東京都選挙管理委員会のサイトの説明もかなり複雑、もっとシンプルにして「見えやすく、分かりやすい」規制に転換すべき。

(3)政治団体を含む企業団体献金の禁止が行われ、政治活動への寄附は個人に限定されたとしても、企業や団体は「個人名義」を使って政治家や政治活動への寄附を水面下で行う可能性がある。政治資金パーティによる金集め・「裏金・脱税」はその1つ。これを防ぐ対策措置を法的に考えておく必要あり。

(4)「政治とカネ」に関するルール違反(「みなし規定」を入れて職務権限問題をクリアできる厳格化した斡旋利得処罰法なども含む)への厳罰化(巨額罰金と公民権停止、連座制など)と時効の延長(全て10年)、政治団体を利用した相続・贈与税の尻抜けや、政治家の政治団体への寄附による課税尻抜けなども今回発覚しているので、これらも封じ込める必要あり。

(5)政治家や政党のカネをネット上に検索可能な形で公開し、かつ、相当長い期間、閲覧・ダウンロード可能にすべき。ただ短期間だけ画像情報のような形式でネット公開すればいいというものではない。


5.醜悪フジテレビ

◆【会見】フジテレビ会見 10時間23分に及ぶ 中居正広さん女性トラブルめぐる一連の問題(日テレNEWS LIVE)- YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=OVa_hqrkrJQ

◆【フジテレビ会見】日枝氏の不在に記者から追及相次ぐ…「なんで逃げるんだよ」の声も - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=vlvanyTVCsQ

◆日枝氏37年君臨のフジ 異例の統治構造、カメラ追い出した末の窮地:朝日新聞デジタル
https://digital.asahi.com/articles/AST1R0PXBT1RUPQJ009M.html?linkType=article&id=AST1R0PXBT1RUPQJ009M&ref=mor_mail_free_topix2_20250127

(関連)フジサンケイグループ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%B8%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%82%A4%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97

 <田中一郎コメント>

 フジテレビが醜悪ですが、しかし、他のTVキー局も似たようなものではないかと思います。今回の事件で少なくとも経営陣は全て退陣しないと、この会社は生まれ変われないでしょうし、また、幹部職員らも一掃されるべきです。ライブドア事件の時に有名になった日枝とかいう人物が、このフジテレビに長期間にわたって君臨していたこと自体が異常で、テレビ局という組織の異常さを体現しています。

(関連)露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰|日刊ゲンダイ
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/366798

大昔、私が現役のサラリーマンだったころ、とあるテレビ会社にセールスに行ったことがあります。一言で申し上げると「慇懃無礼」、わずか10分間程度の面会でしたが、その間、ずっと不愉快でした。二度と来るまい、と思って、その会社を立ち去った記憶があります。確かに「下のもの」がもの言えない雰囲気が強いと思われますが、他方でそれは世代交代を経ながら「順送りの繰り返し」になっていて、私は「上のものも下のものも」同じ穴のムジナを形成していたのではないかと思います。

日本資本主義、ないしは日本経済の没落の大きな原因の一つに、私は日本の大企業経営者たちの「劣化」「ボンクラ化」があると思っていて、その原因の一つは「人事の縮小再生産」(人間は自分よりも器の少し小さい人間を最も優秀だと感じてしまう傾向があり(逆に、器の大きい人間は「異分子」として「身の危険を感じ」て排除してしまう)、このことを自覚的に人事制度を運営しないと(愚かな成果主義などをやっていると)、長期間の経過とともに、その会社や組織は右肩下がりで劣化していき、活力を失っていきます。多くの日本企業が「日本病」現象(金子勝慶応大学名誉教授)を引き起こし、国際競争力を失って没落しつつあるのは、何も円高だけが原因ではありません。

(参考)日本病 長期衰退のダイナミクス-金子勝/著 児玉龍彦/著(岩波新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033383218&Action_id=121&Sza_id=F3

私の言葉で申し上げると、ちょぼちょぼ市民が織りなす組織の上に立つ人間が、まるで植木等氏の歌のような文化の中でのし上がり、仲良し・タコツボ連合をつくって会社・組織を私物化し、硬直化して行った、ということだろうと思います。その際、上だけでなく、下もまた、その情けない「タコツボ共同体」の一員として「機能不全」を引き起こしていたと私は思います。

(既に申し上げておりますが、メディアという社会的に重要な機能を持つ組織が、広告スポンサーのカネの力でゆすぶられていることについては、私は問題があると思っています。このカネの力が他のことに使われると、TV放送というメディアが完璧に腐ってしまいます(既に腐っている?)。今後のことを思うと、よろしくない事例をまた1つ、積み上げているように思います)

(関連)フジ“やり直し会見”10時間半を識者はこう見た 影山貴彦(同志社女子大学教授/メディア論)・鎮目博道(元テレビ朝日プロデューサー)(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/eb097f4a912a553e7783f73771d8b248cac453eb

(関連)フジテレビ、10時間25分の記者会見 異例のノーカット中継 - 毎日新聞
 https://x.gd/UyWYJ

(関連)フジテレビ社員も追及「プライバシーを盾にした隠蔽では」やり直し会見、相次ぐ怒号とグダグダ答弁:東京新聞デジタル
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/382167?utm_source=tokyo_mailmag&utm_medium=email


◆日刊IWJガイド・会員版「フジ、やり直し会見!『被害女性の聞き取りがないのに、なぜ、中嶋Pの関与がなかったと断言できるのか』という質問に港社長は答えられず!」2025_1_28号~No_4440
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54360
================================


「没落途上国ニッポンのアカデミズム(その1):(1)日本学術会議「御用化」法案を断固としてハネ返せ!(2)科学者・研究者・学術人材を粗末に扱い浪費する日本の大学及び研究機関」をお送りいたします。

 <別添PDFファイル>
(1)学術会議「特殊法人化」、政府の法案 来年10月移行盛り込む(朝日 2025.1.18)
(2)大学フォーラム声明(学術会議「法人化」阻止:2025.1.8)
(3)科学論文なら“不合格”判決に原告が憤るわけ 理研雇い止め訴訟(毎日 2025.1.23)
(4)研究現場のリアル・任期制(3)雇い止め:「過重労働の末、使い捨て」(毎日 2024.10.3)
(5)雇い止め訴訟 最高裁弁論、元講師「無期転換認めて」、31日判決(東京 2024.10.4)
(6)准教授を「村八分」、三重大に賠償命令、名古屋高裁 ハラスメント認定(朝日 2024.10.4)
(7)新大学院頓挫 突然「クビ」、和洋女子大看護分野 議論なく申請取り下げ「一方的」(毎日 2024.10.4)
(8)北大、助教冷遇 凍える研究室、愛車売って研究費工面、冷遇 教授への指摘発端か(毎日 2024.10.1)
(9)北大冷遇一部是正、准教授 学生指導除外 根拠なく(毎日 2024.10.4)


1.日本学術会議「御用化」法案を断固としてハネ返せ!

◆軍学共同反対連絡会幹事会 学術会議法人化反対声明25.1.20
 http://no-military-research.jp/?p=3059

(関連)軍学共同反対連絡会 – Japanese Coalition Against Military Research in Academia
 http://no-military-research.jp/

(関連)軍学共同反対連絡会ニュース98号25.1.27
 https://drive.google.com/file/d/1kKWMmIw5GWEoF4zz5zZgfeIphV4B47-c/view?usp=sharing

(関連)軍学共同反対連絡会ニュースレター
 http://no-military-research.jp/?cat=6

◆【記者会見】学術会議法人化の法制化のための協議を直ちに中止するよう強く求める◆学術や研究の独立性は国の技術力・経済発展に直結@参議院議員会館 2025-01-21 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=b9Lc5qSd9Mw
 https://www.youtube.com/watch?v=b9Lc5qSd9Mw

(関連)「いま学術会議がやってるのは背信行為」 政府画策の「法人化」受け入れ方針、学者らが協議の中止を要求:東京新聞
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/380783

(関連)日本学術会議の法人化「協議中止を」 憲法学者ら政府・日学に要請書:朝日新聞デジタル
 https://digital.asahi.com/articles/AST1P3S3CT1PULBH00CM.html

(関連)日本学術会議会長「法人化へ政府と協議」 内閣府報告書を一定評価 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20241222/k00/00m/040/325000c


(関連)日本学術会議と政府に声を届けたい市民のページ
 https://sites.google.com/view/academic-freedom/

◆政府御用の似非科学・偽学問の巣窟と化すか、アカデミズム自治に立脚したホンモノの科学者・学者の組織に生まれ変わるか、2つに1つの「日本学術会議」の正念場=全大学人は自民党政権に翻弄・支配された科学・学問・自治を取り戻すべく総決起せよ!- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/12/post-405f79.html


 <昨年末の私のメール>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆学術会議「特殊法人化」、政府の法案 来年10月移行盛り込む(朝日 2025.1.18)
 https://news.yahoo.co.jp/articles/463a613732f5b02a223810fd20c937a7b26c4d25

(関連)[日本学術会議]7月29日幹事会及び記者会見の御報告 - 経済社会学会
 https://www.soes.info/archives/2380

(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・
(中略)とりわけ、次の5項目は、「近視眼的な利害に左右されない独立した自由な学術の営みを代表するアカデミーの活動」を阻害するもので、到底受け入れられないこと。

 1.大臣任命の監事の設置を法定すること

 2.大臣任命の評価委員会の設置を法定すること

 3.『中期目標・中期計画』を法定すること(独立行政法人のようなものは認めがたい)

 4.次期以降の会員の選考に特別な方法を導入すること(コ・オプテーションの考え方の逸脱になる)

 5.選考助言委員会の設置を法定すること
・・・・・・・・・・・・・・

(法案の全容はまだわからないが、上記朝日新聞記事には、①首相任命の監事の設置(こんなものはいらない)、②6年分活動計画と毎年の実績評価の義務付け(余計なお世話だ)、予算を9.5億円から12億円に増やす(わずかばかりのエサ)、が書かれている。私が思うには、もし新法案がこれだけだとすると、これは日本学術会議御用化の第1弾と見ておいていい。つまり、時間をかけて段階的に改正法案を出していき、「ユデガエル」方式で、日本学術会議と日本のアカデミズムを「完全御用化」しようという算段なのだろう。ちょうど日本の国公立大学が、さしたる抵抗もなく、時間をかけて「御用化」かつ「私物化」されていったように、である。これくらいなら妥協してもいい、などとあまっちょろいことを考えているなら、行きつく先はアカデミズムの崩壊=政府・巨大資本の御用機関化である。

(「軍学共同」はだめだけれど「産学共同」はかまわない、などと考えている大学関係者が少なくない今日、どこまで踏ん張れるかは怪しい限りである。「学者はいかに乞食たりうるか」、かつて私のゼミの教授が言い、少し前には神野直彦東京大学名誉教授も発言していた、この学者・研究者としての断固たる姿勢、が問われている)

こうしたことが、日本のアカデミズムや学者・科学者・研究者・大学教員らに対する支配権力の侮辱行為であり、また、同時に21世紀に支配的となっていく動きにある「支配権力や巨大資本による科学(者)やアカデミズム(権威)の包摂」の日本的具体化だと考えていいだろう。つまりは、科学・アカデミズムが翼賛体制の一翼を担わされる、ということを意味する。「新しい戦前」である。さてはたして、少し前に日本学術会議会長がのたまった「重大な決意」はなされるのだろうか? まさに今現時点が、日本学術会議が日本のアカデミズムの代表として、その精神を貫けるか、それとも政府御用機関への道へと転落し、学術会議が「処世術会議」へと堕落するのか、の分岐点である。:田中一郎)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


(案の定、東京(頭狂)大学の人間が会長をする日本学術会議ならぬ「日本処世術会議」は、政府が仕掛けた罠に自ら進んでとらわれていくような、ブザマ「魂の抜け殻」団体へと転落していくようです。私が予想した通りです。覚悟ができている学者諸君は、政府が新たに作り出す「政府御用処世術会議」には加わらず、自分たちで「本家日本学術会議」を立ち上げ、政権交代を期していただければいい。それまでは「政府御用処世術会議」が何かを打ち出せば、「本家日本学術会議」がそれに対抗して、自分たちのホンモノの報告や提言を打ち出せばいい、何も命まで取られることはありません。むしろ、へいへいぼんぼんと、この政府が新たに創る「政府御用処世術会議」に付き従っていくことが、科学・学術の自滅行為になるのです。覚悟をお決めください。:田中一郎)

 <各種団体声明>

(1)(別添PDFファイル)大学フォーラム声明(学術会議「法人化」阻止:2025.1.8)
 https://drive.google.com/file/d/1psWq0DfaIWPGjalej7AKQCfZ1joowxR9/view?usp=sharing

(2)日本学術会議の独立性を奪う「法人化」に反対する緊急声(日本民主法律家協会 2025.1.24)
 https://drive.google.com/file/d/1yk49HIXec3mEp-fjyCJte99XvYCQPDbx/view?usp=sharing

(3)学問の自由を脅かす日本学術会議の法人化に反対します(教育科学研究会常任委員会 2025.1.24)
 https://drive.google.com/file/d/1TdRNyjSGgnmgMbKLDZFyMipUvHueC8bf/view?usp=sharing

 <関連サイト>

(1)<社説>学術会議改革 これで独立性保てるか:北海道新聞デジタル
 https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1105571/

(2)モノ言う学者を「抹殺」可能なカラクリ 首相の会員任命権が消えても、怪しい「新組織」が 学術会議の改革案:東京新聞
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/375949

(3)学術会議、首相は任命せず 「監事」新設し関与残す 法人化へ有識者懇が報告書案:朝日新聞デジタル
 https://x.gd/6kDNx


2.科学者・研究者・学術人材を粗末に扱い浪費する日本の大学及び研究機関

 こんなことをしていて、日本の大学や研究機関が、今後、豊かに発展していくなどとはとても思えない、お粗末限りない振る舞い=人事政策である。人権侵害でもある。組織を運営する責任者どもは、何をやっているのか!という話である(加えて腹立たしいのは、司法・裁判所までもがこれを追認する始末である:司法・裁判所は目下、機能停止中)。今回ご紹介するのは、今日の「(一握りのガラクタ・クソヤローどもによる)私物化される大学・研究機関」の「氷山の一角」にすぎず、今日では全国各地ですさまじいまでの科学・研究・学術の営みの破壊(ないしは御用化)が進んでいるのではないかと推測される。下記に最近発刊された2冊の関連書をご紹介しておくので、併せてご覧いただければ幸いである。この2冊には日本の大学が破壊されていくサマが赤裸々に描かれている。こんな大学なら、さっさと解体してしまえばいいのではないか。(今こそ「大学解体」!)

(1)(別添PDFファイル)科学論文なら“不合格”判決に原告が憤るわけ 理研雇い止め訴訟(毎日 2025.1.23)
 https://x.gd/ycJx3

(2)(別添PDFファイル)研究現場のリアル・任期制(3)雇い止め:「過重労働の末、使い捨て」(毎日 2024.10.3)
 https://mainichi.jp/univ/articles/20241003/ddm/013/100/004000c

(3)(別添PDFファイル)雇い止め訴訟 最高裁弁論、元講師「無期転換認めて」、31日判決(東京 2024.10.4)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/358256

(4)大学講師の雇い止め訴訟「実情踏まえ判断を」最高裁が初の判断 - NHK - 働き方改革
 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241031/k10014625361000.html

(5)准教授を「村八分」、三重大に賠償命令、名古屋高裁 ハラスメント認定(朝日 2024.10.4)
 https://digital.asahi.com/articles/ASSB33F82SB3OIPE00HM.html

(6)新大学院頓挫 突然「クビ」、和洋女子大看護分野 議論なく申請取り下げ「一方的」(毎日 2024.10.4)
 https://mainichi.jp/articles/20240921/k00/00m/040/197000c

(7)北大、助教冷遇 凍える研究室、愛車売って研究費工面、冷遇 教授への指摘発端か(毎日 2024.10.1)
 https://mainichi.jp/articles/20241001/ddp/041/100/002000c

(8)北大冷遇一部是正、准教授 学生指導除外 根拠なく(毎日 2024.10.4)
 https://mainichi.jp/univ/articles/20241004/ddm/041/100/063000c

 <関連図書>

(1)「私物化」される国公立大学-駒込武/編(岩波ブックレット)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034240643&Action_id=121&Sza_id=C0

(2)ルポ大学崩壊-田中圭太郎/著(ちくま新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034436361&Action_id=121&Sza_id=C0
草々

2025年1月24日 (金)

日本の裁判所とはどういう組織か(その2):裁判官や最高裁調査官を務めた著者・瀬木比呂志明治大学教授が語る裁判所・裁判官の実態=裁判官の良心を踏みにじり「奴隷化」してしまう裁判所の恐ろしき実態他

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
================================
1.【ネット署名】深刻な原発事故を起こした東京電力による柏崎刈羽原発の再稼動を許すな
 https://chng.it/hdF9YZcPgG

(関連)(チラシ)東電柏崎刈羽原発再稼働を問う:県民投票の実現に全国からのご支援を(2025.1)
 https://drive.google.com/file/d/1X01IjsIbR3w6LdqYJhtL25x4fJnMkoEH/view?usp=sharing

(関連)オンライン署名 · 「ALPS処理水」の海洋放出を直ちに停止することを求める署名 - 日本 · Change.org
 https://qr.paps.jp/NK1IP


2.イベント情報

(1)(チラシ)(1.26)シンポ:原発と司法:いま私たちに問われていること(明治大学駿河台)
 https://drive.google.com/file/d/1PblMv4yc8yeVVST3ZRJmIBX7nlsx_IIn/view?usp=sharing

(2)(1.27)原発事故避難者住まいの権利裁判!第12回期日(東京地裁)
 http://www.labornetjp.org/EventItem/1737456975459staff01

(3)(チラシ)(3.11)今こそ東海第二原発を廃炉へ:日本原電前抗議行動
 https://drive.google.com/file/d/1D8pqn7_BinVzgB_VLYxPlt35ZD1sRxbB/view?usp=sharing

(4)(チラシ)(4.12)核燃料サイクル・シンポジウム(日本教育会館)
 https://drive.google.com/file/d/1Wmq_PLigP2KmkBI0yx9OrnwK9zreVECE/view?usp=sharing

(5)(チラシ)(4.26)ALPS処理汚染水を海に捨てるな、集会&パレード(日比谷公園)
 https://drive.google.com/file/d/1X1d8fqPYnCquX6XKfETq_dNumx00y_mk/view?usp=sharing


3.沖縄・オスプレイ

 この国の政府は何をしているのか?! 沖縄でオスプレイがしていることは本土でも同じ、沖縄のことだから放っておけ、などという気分でいるのなら、次はお前だ! ということ。対米隷属どころの話ではない。こんな在日米軍が「日本を守るため」に日本に駐留していると思う方がどうかしている。自民党を政権から引きずり下ろすだけでなく、国会から追放せよ。

(1)<社説>オスプレイ貨物落下 政府は訓練中止を求めよ - 琉球新報デジタル
 https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-3885569.html

(2)[社説]米軍400キロ超貨物落下 住民不安にする訓練だ - 社説 - 沖縄タイムス+プラス
 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1511892


4.(別添PDFファイル)命を思う日(前川喜平 東京 2024.9.1)
 https://ukiyoteki4031.seesaa.net/article/504622663.html


5.(必読)【独自】「斎藤知事最大のスキャンダル」兵庫県がひた隠す衝撃のリストを公開…自殺県議が死の直前まで記者とやりとりした「寄付金額リスト」の全実名・全金額(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/08d84a5071deeddfec6afa84a6cc0f5c90499791

(斎藤元彦兵庫県知事が責任を取って辞任しなければいけないかどうかの問題は、①この問題(阪神・オリックス優勝パレード寄付金問題)の実態解明結果と、②「公益通報者保護制度」の濫用と、③公職選挙法違反の有無、の3つである。パワハラがどうのこうのや「おねだり知事」問題は、いわゆる「週刊誌ネタ」くらいに思っておけばいい。他方、新たに元県議の死者が出たデマによる誹謗中傷問題や政治ゴロツキたちの公職選挙法違反と思わしき選挙運動のあり方の問題は、上記とは切り離して考えるべき。:田中一郎)

(関連)【独自】自殺した兵庫県議が調査した「阪神・オリックスパレード寄付全額リスト」を公開する《生前に「斎藤知事最大のスキャンダル」と語っていた》(現代ビジネス編集部) - 現代ビジネス - 講談社(1-3)
 https://x.gd/p8xzMH

(関連)【独自】斎藤知事はこうして捜査され、こうして逮捕される…いま検察が考えていること(現代ビジネス編集部) - 現代ビジネス - 講談社(1-3)
 https://gendai.media/articles/-/142850?imp=0

(関連)斎藤知事を窮地に追い込む「note記事」で、件の女性が公選法違反を「自白」していた!(現代ビジネス編集部) - 現代ビジネス - 講談社(1-4)
 https://x.gd/XL8Td

(関連)齋藤元彦氏が兵庫県知事に返り咲き…主流派メディアが「デマ」や「憶測」の具体的検証を避けたことへの「大いなる違和感」(朝香 豊) - 現代ビジネス - 講談社(1-6)
 https://x.gd/GoLXi

(私は「衆愚政治」から「新たなファシズム」が形成され始めていると見ています。事態を甘く見てはいけないし、こうした愚かな大衆行動に迎合するような言動も一切ダメです。東京都知事選での「石丸伸二」現象も同様です。「正気」でいる人間が責任ある言動をする「義務」「使命」を痛感してほしい。ニーメラー牧師の格言どおりです。:田中一郎)


6.フジテレビ時代に11年不倫の神奈川県知事が古巣の会見対応に苦言も…賛同が広がらない当たり前|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/366652

(関連)「生放送前のナマだよ~!!」「アワビにバナナ」黒岩祐治・神奈川県知事(68)“11年不倫”〈証拠メール入手〉 - 文春オンライン
 https://bunshun.jp/articles/-/61913

(こいつもフジTV出身だったのか! さもありなんだ。神奈川のエログロ岩、まだ県知事やってるの? 和歌山でハレンチパーティをやっていた自民党と仏罰政党の公明党がバックアップしている県知事だそうな。黒岩祐治の恥は神奈川県民の恥、世界に向けて「どのツラ下げてんの?」:田中一郎)


7.悪臭を放つ自民党ヘドロ政治

(1)(必読)自民裏金調査「都道府県連」お目こぼしで“萩生田隠し”…「道府県議会」に絞り込み、お手盛りでお茶濁し|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/366662

(関連)都議会自民、26人が裏金 総額2900万円 議長、辞任へ:朝日新聞デジタル
 https://x.gd/5j2bD

(関連)石破首相の全国調査指示で自民党は大混乱!夏の都議選で裏金都議らの処分は「非公認」か「離党勧告」か|日刊ゲンダイ
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/366538

(萩生田光一を先の衆議院選挙で当選させた八王子の有権者のバカさ加減が浮き上がっています。「他の道府県議会」では「都議会のようなこと」は皆無だったと、自民党の森山裕幹事長が昨日夜のNHKニュースで報告していました。アホらしくて聞いておれない、いつものNHKニュースでした。何故「自民党都道府県連ではどうなのでしょうか?」とNHKの記者は聞かないのか? 森山裕が「調べていない」と答えたら「何故、調べないのですか?」と聞き返せばいい。それにしても、史上サイテー最悪の口先男=石破茂総理大臣は何をしとるのか? ついこの間、しっかり調べるなどと言うておったではないか!!:田中一郎)

(2)(別添PDFファイル)意外や意外、石破内閣が長続きするこれだけの理由(高野孟 日刊ゲンダイ 2025.1.23) https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/366626?utm_source=newsletter&utm_medium=email
(ご冗談でショ、これじゃ日本の有権者・国民の過半はバカだということになりますよ。:田中一郎)

(3)自民大阪府連が新たな金策…政治資金パーティー代わりの「運動会」や「水泳教室」はアリなのか?|日刊ゲンダイ
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/366555
(議員を辞めて、運動会とか水泳教室をボランティアでやっていればいい、社会貢献にもなるでしょう。:田中一郎)

(4)杉田水脈氏が元兵庫県議の死をめぐり誹謗中傷を猛批判どの口で? SNSで《あなたは加害側》とブーメラン 日刊ゲンダイ
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/366655
(申し上げておきますが、この人物も自民党です。まだ国会議員をやるつもりなのかな?:田中一郎)

(5)石丸新党“旋風”が吹かないワケ…主義も施策もサッパリわからず「政党とは言えない」識者らバッサリ|日刊ゲンダイ https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/366409?utm_source=newsletter&utm_medium=email
(前代未聞の「スッカラカン」男、令和時代のラスプーチン、とでも言いましょうか。相手にする人間もまた同類。:田中一郎)

◆日刊IWJガイド・非会員版「元女子アナのYouTuber青木歌音氏が、フジテレビの幹部から受けたセクハラ被害を、『X』と『YouTube』で告発!」2025.1.23号~No.4436 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54349

(録画禁止だとか参加者限定だとか、フジテレビの記者会見のやり方は(中身よりも)メディアとしてあるまじきものでした。どんどん追及してもらっていいのだけれど、私はTV広告を出しているスポンサーが、カネの力で事態を動かしていることに疑問を感じている。資本主義丸出しだ。このやり方が別の手段に使われたら、言論表現の自由や報道の自由に深刻な悪影響を及ぼすからだ(既に行われているという声も聞くし、TV側がスポンサーに忖度しているという話もしょっちゅう出ている)。こうした問題もBPO(放送倫理・番組向上機構)のようなところが厳しく処断していくのがいいのではないか? それはともかく、フジテレビは経営者全員と幹部職員を全員クビにして、解体的出直しをするしかないのでは?:田中一郎)
================================


「日本の裁判所とはどういう組織か(その2):裁判官や最高裁調査官を務めた著者・瀬木比呂志明治大学教授が語る裁判所・裁判官の実態=裁判官の良心を踏みにじり「奴隷化」してしまう裁判所の恐ろしき実態他」をお送りいたします。

今回は下記の続きです。

◆日本の裁判所とはどういう組織か(その1):裁判官や最高裁調査官を務めた著者・瀬木比呂志明治大学教授が語る裁判所・裁判官の実態=最高裁及び事務総局を頂点とするヒエラルキー型の絶望組織(裁判官「収容所群島」)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2025/01/post-260472.html


<瀬木比呂志氏著書>

(1)絶望の裁判所-瀬木比呂志/著(講談社現代新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033051213&Action_id=121&Sza_id=G2

(2)現代日本人の法意識-瀬木比呂志/著(講談社現代新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034675988&Action_id=121&Sza_id=C0


<若干の関連情報>

(1)(別添PDFファイル)判事2人の罷免を求め弁護士らが訴追請求(佐藤和雄『週刊金曜日 2024.9.6』) 
 https://drive.google.com/file/d/1XPuwigUiLCKVnv4u9zLj--Q1U0Q-LdZk/view?usp=sharing

(2)(別添PDFファイル)大川原側 検審申し立て(東京 2025.1.18)
 https://www.jiji.com/jc/article?k=2025011701015&g=soc

(3)(別添PDFファイル)再審の扉はなぜ重いのか? 「検察有利」の仕組み変革を(鈴木泉 東京 2024.9.25)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/356391

(4)郷原信郎の「日本の権力を斬る!」~「軽井沢バス事故一審判決」について – 組織罰を実現する会
 https://qr.paps.jp/zlzuH

(5)【飯塚事件】「提出する必要はない」検察は証拠開示に応じず 弁護団「真相の解明に誠実ではない」 第2次再審請求(FBS福岡放送) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/8eca9a70e87a9ef99d32108125459ae778f73089

(6)その死刑囚が突然処刑されたのは、「無実」の声が盛り上がる中だった 再審運動を続ける僧侶がいま伝えたいこと:東京新聞デジタル
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/371778?rct=tokuhou

(7)再審手続き、「裁判官のさじ加減」 再審請求審を多く担当、元東京高裁判事:朝日新聞デジタル
 https://x.gd/0M6Yl

(8)(別添PDFファイル)再審制度、超党派で見直し 国会議員連盟、刑訴法改正めざす 証拠開示や検察の不服申し立てなど論点:朝日新聞デジタル
 https://tinyurl.com/59ezzsfw

(9)再審請求「手続きの不備で救済が困難に」 裁判官らが語る審理の内実:朝日新聞デジタル
 https://x.gd/KWhYl


<最近のロクデモナイ判決>
 司法権力の濫用の濫発だ。判決の結果、日本の良心・良識の屍が山のように積みあがっている。司法・裁判所の体をなしていない。日本の司法・裁判所は一旦、解体しなければいけない。これを正そうとしない日本の法曹界もだらしない。

(1)(別添PDFファイル)(必読)科学論文なら“不合格”判決に原告が憤るわけ 理研雇い止め訴訟(毎日 2025.1.23)
 https://x.gd/QholA

(2)(別添PDFファイル)原発避難者に賠償命令、宿舎無償終了後も使用、東京地裁判決(東京 2024.10.8夕刊)
 https://x.gd/WxwJr

(3)マイナ保険証「オンライン資格確認」の義務あり 医師ら1415人の訴え退ける 東京地裁判決:東京新聞デジタル
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/370152

(4)安保法訴訟、二審も敗訴 高松高裁、高知の原告ら(共同通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/acb2b3c3aed1c83f588a5e9cfe1de8eb8d791d74

(5)金沢市役所前広場での護憲集会不許可は憲法違反か|最高裁判所 裁判官の国民審査2024 NHK
 https://www3.nhk.or.jp/news/special/kokuminshinsa/2024/trial-3sh20230221.html

(6)厚木基地航空騒音訴訟 「移駐で騒音軽減」地裁判断に原告側「不当判決」  - カナロコ by 神奈川新聞
 https://www.kanaloco.jp/news/social/article-1127368.html


(下記サイトから一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本の裁判所の最も目立った特徴とは何か?それは、明らかに、事務総局中心体制であり、それに基づく、上命下服、上意下達のピラミッド型ヒエラルキーである。まず、このピラミッド型ヒエラルキーの実態について簡単に解説しておこう。

(中略)これとは別に、最高裁判所事務総局には事務総長、局長、課長、局付がおり、最高裁判所調査官としては首席、上席、普通の調査官がおり、司法研修所には所長、上席、事務局長、普通の教官がおり、裁判所職員総合研修所は司法研修所に準じ、また、各高裁には事務局長がいる。格付けとしては、事務総長、首席調査官、司法研修所長は高裁長官に準じ、事務総局局長は所長に準じ、同課長、最高裁判所調査官、司法研修所教官の比較的上のほうは東京地裁裁判長と同クラス、高裁事務局長はその所在地地裁裁判長と同クラス、といったところであろうか。また、法務省本省や各法務局に出向している裁判官にも、これに準じた細かな序列がある。

思い出しながら書いていても胸が悪くなりそうな気がするのだが、こうした、相撲の番付表にも似た裁判官の細かなヒエラルキーは、裁判所法をみても決してわからない。日本の裁判所がおよそ平等を基本とする組織ではなくむしろその逆であることは、よくよく頭に入れておいていただきたい。

(中略)14名の最高裁判事のうち裁判官出身者(前記のとおり通常6名)は、近年はほぼ全員が事務総局系である。事務総局のトップである事務総長は最高裁長官の直属、腹心の部下であり、そのポストは最高裁長官、最高裁判事への最も確実なステップである。ほとんどが最高裁判事になっており、歴代裁判官出身最高裁長官の約半分をも占める。前記のとおり、「最高裁長官の言うことなら何でも聴く、その靴の裏でも舐める」といった骨の髄からの司法官僚、役人でなければ、絶対に務まらない。最高裁長官のいる席では「忠臣」として小さくかしこまっているが、その権力は絶大であり、各局の局長たちに対して長官の命令を具体化して伝えている。

行政官庁の局長には、かなりの程度の裁量権があるが、事務総局の局長には、そんなものはほとんどない。最高裁長官の意向に黙って従う「組織の大きな歯車」にすぎない。このことについては、私は、そのような内容の愚痴をある局長がこぼしていたのを実際に聞いたことがあり、間違いはないはずだ。当然、局長の部下であるところの、局付はもちろん課長でさえ、本質的には、ただひたすら命令される「若造、小僧」にすぎないといってよいだろう。

ところが、事務総局の外、つまり現場の裁判官たちとの関係では、事務総局の権力と権威は、そのトップについてはもちろん、総体としても決定的に強大である。その結果、先にも記したとおり、傲慢な局長であれば地家裁所長、東京地裁所長代行クラスの先輩裁判官たちにさえ命令口調で接することがありうるし、課長たちの地家裁裁判長たちに対する関係についても、同様のことがいえる。

これに応じて、所長たちの上向き、事務総局向きの姿勢もきわめて顕著であり、その結果として、自分の裁判所の裁判長は鼻であしらうのに、事務総局の局付判事補に対してはばかていねいな応対をするといった見苦しい倒錯が生じる。これは、もちろん、局付個人に対してではなく、その「ポスト」に対して敬意を表しているのである。この官僚組織にあっては、吹けば飛ぶような「個人」などどうでもよく、「ポスト、肩書」こそがものをいうからだ。(26)

*******

(中略)つまり、裁判を行う裁判官の精神が圧迫されていると、さまざまな意味で、本来あるべき適正、公正な判断の形がゆがめられるのである。日本国憲法第76条に輝かしい言葉で記されているとおり、本来、「すべて裁判官は、その良心に従い独立してその職権を行い、この憲法及び法律にのみ拘束される」ことが必要である。

しかし、日本の裁判官の実態は、「すべて裁判官は、最高裁と事務総局に従属してその職権を行い、もっぱら組織の掟とガイドラインによって拘束される」ことになっており、憲法の先の条文は、完全に愚弄され、踏みにじられている。

「檻」の中の裁判官たち=精神的「収容所群島」の囚人たち、という私の比喩の意味が、おわかりいただけたであろうか?あなたが裁判所の門をくぐるとき、あなたを裁く裁判官は、実は、そのような人々なのである。(36)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


(後半部分です)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(23)最高裁の「判事」を経ずに「長官」になるきわめて異例の出世…裁判員制度導入がもたらした「刑事系裁判官」の逆襲(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-3)
 https://gendai.media/articles/-/141487

(24)「前代未聞であり、言語道断である」…「最高裁長官」の主導による「大規模な情実人事」が下級審裁判官たちに与えた悪影響(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-3)
 https://gendai.media/articles/-/141520

(25)「学者たちも認めない?」“異例”の「学者枠」…最高裁判事任命の事例が示す「都合のいい人事」とは(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-3)
 https://gendai.media/articles/-/141521

(26)日本の裁判所が「正義」よりも大事にしているもの…「靴ナメ」に等しい屈従さえも可能にする“ピラミッド型ヒエラルキー”の実態!(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-3)
 https://gendai.media/articles/-/141522

(27)“腐敗”しきった「上層部絶対主義」の姿はほとんど「忠犬」!…「上におもねり、部下に強権を振るう」地裁所長の衝撃の姿(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-2)
 https://gendai.media/articles/-/141523

(28)「もう二度と関東には戻れず、地方を転々と」…一度歯向かえば“終わり”!- 日本の司法制度を蝕む「最高裁事務総局」中心体制(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-2)
 https://gendai.media/articles/-/141525

(29)なぜ「出世に目がくらんだ裁判官」ばかりが増えるのか?…腐りきった“最高裁人事”の巧妙な「出世レースのカラクリ」(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-2)
 https://gendai.media/articles/-/141567

(30)「自分が出世競争の奴隷であることが理解できていない」…日本と海外の裁判官を見比べると分かる「裁判官出世システム」の問題(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-2)
 https://gendai.media/articles/-/141569

(31)気に入らない裁判官の“再任拒否”は人事局の思いのまま…裁判所制度の諸改革を「悪用」する当局の実態(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-4)
 https://gendai.media/articles/-/141999

(32)「イエスマンが出世していく人事」「教え子に甘すぎる無能教官」…裁判官の腐敗は“教育を受ける段階”からすでに始まっていた(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-3)
 https://gendai.media/articles/-/142142

(33)日本の裁判官の質が低下している原因は「徒弟制」にあった…若手判事補の日常教育に潜む問題点に迫る(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-3)
 https://gendai.media/articles/-/142144

(34)“裁判所当局”が敷く厳しい「取材統制」…「開かれた裁判所」というイメージは“マスメディア”によって作られたものだった(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-3)
 https://gendai.media/articles/-/142145

(35)日本の裁判所に潜む「目に見えない檻」…そこには日本社会に蔓延する“ある風潮”が関係していた(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-2)
 https://gendai.media/articles/-/142151

(36)日本の裁判官に“もはや良心はない”…裁判官の良心を踏みにじり「奴隷化」してしまう裁判所の恐ろしき実態(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-3)
 https://gendai.media/articles/-/142155

(37)戦後の裁判所で行われていた「リベラル派の一掃」…右傾化した最高裁が作り上げた醜悪な『異分子排除システム』とは(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-3)
 https://gendai.media/articles/-/142156

(38)「選挙権の平等」の前提が崩れる…「一票の格差問題」で浮き彫りになった国民を欺くための「悪い法理論」とは(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-3)
 https://gendai.media/articles/-/142160

(39)『もし息子が市民運動に参加していたら』『もし家族が交通事故で亡くなったら』…裁判所の“常識”を知らないと訪れる恐ろしい結末(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-3)
 https://gendai.media/articles/-/142161

(40)「何のための憲法なのか」「日本はまるでアメリカの植民地」…国の義務を放棄し、国民の主張を否定する《最高裁判所》のヤバすぎる事実(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-3)
 https://gendai.media/articles/-/142162

(41)「判決を書きたくない」「棄却、却下、和解に逃げる」…思考を止めた日本の裁判官の“ヒドすぎる実態”(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-2)
 https://gendai.media/articles/-/142506?page=1&imp=0

(42)「本当は最後まで戦いたいのに」「納得できない!」…裁判官が「望まない和解」を強要してくる「衝撃的」な理由(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-2)
 https://gendai.media/articles/-/142509?page=1&imp=0

(43)「もういいです」と言い放った少年の顔に浮かぶ“失意と諦め”…経験豊富な元裁判官が“唯一悔いを残した事件”(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-2)
 https://gendai.media/articles/-/142514?page=1&imp=0

(44)司法は国民を守ってくれない司法は国民を守ってくれない…“国家賠償請求訴訟”で明らかに「おかしい判決」がまかり通る日本司法の闇(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-2)
 https://gendai.media/articles/-/142515

(45)司法は国民を守ってくれない夜間の“違法駐車車両”にバイクが衝突…裁判官が下した新たな法的判断を封殺しようとした判例解説(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-2)
 https://gendai.media/articles/-/142516?page=1&imp=0
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
草々

 

2025年1月22日 (水)

日本の裁判所とはどういう組織か(その1):裁判官や最高裁調査官を務めた著者・瀬木比呂志明治大学教授が語る裁判所・裁判官の実態=最高裁及び事務総局を頂点とするヒエラルキー型の絶望組織(裁判官「収容所群島」)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
================================
1.(再紹介)暴露 スノーデンが私に託したファイル-グレン・グリーンウォルド/〔著〕 田口俊樹/訳 濱野大道/訳 武藤陽生/訳(新潮社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033092127&Action_id=121&Sza_id=C0

 <田中一郎コメント>

 今から約10年前に出たこの本は、マスゴミ報道を何の躊躇もなくそのまま信じ込んだり、「歩きスマホ」までしてSNSその他のネット情報にこれまたのめり込んでしまっている諸君への注告の書物です。物事は何でも「100%真実だ」などと認識してはいけないのであって、必ず「そうではない」という可能性があることを肝に銘じ、一旦、記憶にとどめたものをその後に起きる様々なことで自身の評価や認識が適正かどうか検証していく姿勢を崩してはいけない(例えば、正しい確率80%、誤っている確率20%、という具合に記憶認識すればいい)。これをせずに、さしたる調査もせず、疑問も抱かずに「間違いない!」などとやるから「アホダラ教」に陥ることとなる。このことは、特に単純単細胞が多い右翼・右派(日本の場合はそのほとんどが似非)に言えることだが、昨今では左翼・左派・リベラルでも似たような傾向にある。東京都知事選挙や兵庫県知事選挙での混乱は、上記のことが最大の原因である。

(関連)インターネット検閲や規制、サイトや言論の排除を、政府や巨大IT企業やファクトチェック機関に委ねてしまってはいけない(その1):月刊誌『地平』連載「ネット空間の検閲を望んでいるのは誰か」(楊井人文弁護士)より- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2025/01/post-fe793a.html


2.イベント情報

(1)(チラシ)(2.12)福島原発被害東京訴訟 第2陣(本人尋問)(東京地裁#103)
 https://drive.google.com/file/d/1llAoa0UCyUCSnEqHYHAaVrHWIDi1U5Ta/view?usp=sharing

(2)(チラシ)(2.20)福島原発事故 避難住宅追い出し訴訟 控訴審公判(東京高裁#101)
 https://drive.google.com/file/d/10z7VbTCwd96vX0tE9h4OeLvpfT9X9NGM/view?usp=sharing

(3)(チラシ)(予約必要)(2.15)(3.15)(4.19)福島原発事故健康被害の因果関係論を世に問う(たんぽぽ舎)
 https://drive.google.com/file/d/1o_4zYiTxFq5L3TnHjPcuMLrdke8Xk4Wa/view?usp=sharing

(4)(2.23)小出裕章さん講演会『能登地震と原発』(朝霞市)
 http://labornetjp.org/EventItem/1734049579669staff01

◆開沼氏との訴訟 弁論再開と第11回口頭弁論期日のお知らせ(OUR PLANET TV)
日 時:2025年3月28日(金)10:30すぎ
場 所:東京地方裁判所415号法廷
傍 聴:抽選などはせずに傍聴いただけます
※原告側の書面提出の関係で、日程が変更になる可能性もあります

<長期化する本訴訟へのご支援をお願いいたします>
 https://www.ourplanet-tv.org/topics/45791/


3.小倉志郎 さんから:ジャパン・ファースト」
 https://tinyurl.com/23avfaxn

(関連)大統領令とは何か? 覆されることはあるのか、何でも命令できるのか【トランプ2.0】|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2025/01/533370.php


4.トランプ氏、「パリ協定」再離脱の大統領令に署名 政策転換打ち出す - 毎日新聞
 https://qr.paps.jp/EaPA3

 トランプ自身やトランプ政権の人間たちは、「人工排出CO2による地球温暖化」説についてどう考えているのか(ひょっとして何も考えていないのでは?)、また、アメリカの学者たち(宇宙物理学、地球物理学、気象学など、地球の気候変動を科学的実証的に判断できる分野の学者たち)はどういう見解なのか、日本のマスゴミは、この肝心なことを調査報道しないで、バカ騒ぎをしているだけである。私は人工排出CO2を少しばかり減らしたところで、地球の気候変動には何の影響もないのではないか、と思っている。IPCCというインチキ組織にたぶらかされてはいけない。少なくとも「脱炭素」などは全く不要である。:田中一郎)


5.トランプ大統領、WHO脱退表明 大統領令に署名 パリ協定も再離脱 :東京新聞デジタル
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/380648?utm_source=tokyo_mailmag&utm_medium=email

(本日(1/22)朝の「羽鳥慎一モーニングショー」(TV朝日)で「WHOはみんなで協力して公衆衛生を進める国際組織だから脱退してはいけない」みたいなことをコメンテーター役の有識者(ドアホの別名)男女が声をそろえてさえずっていた。こんな番組ばかりを見続けていたら完璧に「アホ」が伝染する。WHOが推奨したmRNAコロナワクチンでいったい何人の人が死亡し、または重篤なワクチン後遺症に苦しんでいるのか、少し調べてみたらどうか? ついでに申し上げると、mRNAコロナワクチンを打ってしまった人間が7~8割にも上るこの国では、今度は「輸血」の危険性が浮かび上がっている。要注意だが、これに関する報道はないし、mRNAコロナワクチンに疑問を呈している科学者・医師からのまとまった発信も未だ見たことがない(下記程度)。それはともかく、国際医薬品巨大資本の代理店と化しているWHOは解体すべきである。日本もトランプ政権に続け!:田中一郎)

(関連)ワクチン接種者からの献血の問題点 - 髙取内科医院
 https://tinyurl.com/6jf34kce

(関連)命がけだよお注射は!! on Vimeo
 https://www.nicovideo.jp/watch/sm40405540


6.有明海地域再生シンポジウム「漁業被害に私たちはどう向き合うか」 宝の海を死滅に追いやった諫早湾干拓事業 沿岸漁業者が訴える実情 - 長周新聞
 https://www.chosyu-journal.jp/shakai/33579

(関連)当日配布資料
 https://tinyurl.com/mrxmns4f

(関連)1-13開催の〝有明海地域再生シンポジウム2025〟の当日資料をご紹介します – よみがえれ有明海
 https://www.ariakekai.jp/archives/1719


7.日刊IWJガイド・非会員版「フジテレビの調査委員会は『第三者委員会』ではなく、『第三者「も」入る委員会』だった! トヨタ、日生、花王など3割のスポンサーを降板!」2025.1.21号~No.4434 - What's New お知らせ
 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54342

■石破総理がインドネシアのプラボウォ大統領との首脳会談で、貧困対策としての学校給食の無料化プログラムへの支援を表明! 日本国内の学校給食無償化が進まず、日本の明日を担う子供達の飢えは放置されているのに、外国が先!? インドネシアの国家予算の1割に相当する4兆円の目玉事業への支援表明に、ネットでは批判が拡大!
================================


「日本の裁判所とはどういう組織か(その1):裁判官や最高裁調査官を務めた著者・瀬木比呂志明治大学教授が語る裁判所・裁判官の実態=最高裁及び事務総局を頂点とするヒエラルキー型の絶望組織(裁判官「収容所群島」)」をお送りいたします。

 瀬木比呂志氏著作のこのテーマのサイトは、2025年1月21日段階で全部で45個ありますので、2回に分けてお送りします。1つ1つのサイトには、あまりたくさんのことは書かれていないので、1つのサイトは短時間で読むことができます。サイトの個数は多いですが、ボリューム全体はそれほど膨大なものではありませんから、安心してご覧ください。それよりも、日本の司法・裁判所(&検察)に少しばかりは期待をしている方々は、このサイトに書かれていることをしっかりとご覧になり、この組織への淡い期待を捨てていただければと思います。そして、日本の裁判所組織全体を一旦叩き潰して、一からまともな司法制度・裁判所体制を創りなおす必要性をご確認いただければと願っています。

まずは毎度の衆議院選挙の際に行われている最高裁判事の国民審査において、候補者全員に「×××××」を付けて投票して下さい。全員に「×××××」を付ける意味は、有権者として今日の司法・裁判所のあり方を「許しがたいと考えている」という意思表示になります。マスごみ報道に誘われて、この人はダメだが、こっちの人ならいい、などと、候補者個々人の評価で悩むことは、現段階では無意味です。そもそも最高裁判事の国民審査そのものの運営がデタラメです。また、決して白票で投票してはいけません。それは「信任する」という意思表示になるからです。口コミその他で全員「×××××」投票を可能な限り広めてください。

著者の瀬木比呂志氏(明治大学教授)ですが、私は少し前に知人の弁護士さんを介して講演をお願いしたことがありますが、あっさりと断られました。このシリーズ・サイトにも少し書かれていますが、どうも左翼・左派嫌いでいらっしゃるようです。私などは左翼・左派は大好きですが、この方は「自由主義者・リベラル」はよくても、マルクス主義・共産主義を含む左翼・左派はお嫌いだとか。自身を学究肌と評していて、戦後延々と続く、前近代的とも言える日本の裁判所という「第二法務省」=ヒエラルキー型官僚全体主義組織はうっとうしい限りの「ムラ社会」を形成していて、非常に居心地が悪いとおっしゃっています。よく理解できます。実は日本の司法・裁判所は、戦後間もなくのGHQ主導の民主化改革の対象から外れ、戦後も大日本帝国時代の組織体質を引きずったまま今日に至っているとのことらしいのです。

同氏の日本の司法・裁判所制度についての処方箋は「法曹一元化」です。それにより、ヒエラルキー官僚組織の頂点に立つ最高裁・事務総局が人事権を濫用して組織全体を私物化し統制している状態を解消したいとおっしゃっています。同氏のサイトの説明によれば、今日の日本のような司法・裁判所の制度は、ドイツなどの欧州大陸型、なのだそうで、米英系の国では「法曹一元化」が一般的なのだそうです。これは知りませんでした。おかげでアメリカの裁判所の裁判官たちは、日本のように病的で言動のおかしな連中はあまり見かけず、生き生きと建設的・創造的な「司法の仕事」に取組んでいるのだそうです。私も「法曹一元化」を実現した方がいいように思います。なお、日本の司法・裁判所(&検察)の抜本改革については、下記をご覧ください。改革のハードルは政治改革に比べたら高いですが、有権者・国民がその気になればできない改革ではありません。

◆(報告)(9.25)再開第1回:オルタナティブな日本をめざして 「日本の裁判所はこうしたら変えられる」(2024年9月25日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/09/post-e190d1.html


 <瀬木比呂志氏著書>

(1)絶望の裁判所-瀬木比呂志/著(講談社現代新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033051213&Action_id=121&Sza_id=G2

(2)現代日本人の法意識-瀬木比呂志/著(講談社現代新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034675988&Action_id=121&Sza_id=C0


 <若干の関連情報>

(1)最高裁判所の組織 - 裁判所
 https://www.courts.go.jp/saikosai/about/sosiki/index.html

(2)映画「日独裁判官物語」1999年制作(制作・普及100人委員会) - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=FLbp39nxlw4

(3)虎に翼 - NHK
 https://www.nhk.jp/p/toranitsubasa/ts/LG372WKPVV/

(4)裁判官と東証元社員を刑事告発 インサイダー取引の疑い 監視委 - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20241223/k00/00m/040/159000c

(5)国民審査2024:34年ぶりの「異変」 国民審査で浮かんだ「民意」の正体 - 毎日新聞
 https://x.gd/TwALI

(6)法廷は誰のもの? その秩序を問う訴訟(青柳雄介 『サンデー毎日 2024.12.1』)
 https://www.fujisan.co.jp/product/1017/b/2593898/

(7)(別添PDFファイル)ルポ 司法崩壊(第6回)、揺らぐ三権分立と三審制(イントロ部分)(『地平 2024.12』)
 https://drive.google.com/file/d/1iYxPawhkVJEqJ5WlVtD3evqZALEQ8fyz/view?usp=sharing

(8)(別添PDFファイル)ルポ司法崩壊(第7回):最高裁はどうすれば立ち直るか(イントロ部分)(後藤秀典『地平 2025.2』)
 https://drive.google.com/file/d/1TJugo6aGpuPDi8P5iMagxc6i7JZlo7a7/view?usp=sharing


 <最近のロクデモナイ判決>

(1)安保関連法の違憲訴訟 最高裁が岡山市民らの上告棄却 憲法違反かの判断せず一審と二審の判決を支持(KSB瀬戸内海放送) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/85a64fc4f502f9eb7639fd4ed7f21bfefbfecc1d

(2)勾留中のがんで死亡、大川原化工機の元顧問遺族「拘置所で健康が犠牲、裁判所も認めた」 国賠訴訟、控訴は棄却:東京新聞デジタル
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/365165

(3)最高裁の「棄却」決定に抗議します!-子ども脱被ばく裁判ホームページ
 https://kodomodatsuhibaku.blogspot.com/2024/12/blog-post.html

(4)袴田巌さんの人生壊した「証拠捏造」をスルー…最高検が「検証」公表 再審無罪なのに「立証に問題なし」:東京新聞デジタル
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/376158

(5)飯塚事件 黒塗りの死刑執行文書 元死刑囚の遺族が開示求め提訴 - 毎日新聞
 https://x.gd/H8h3a

(6)(別添PDFファイル)東京都と裁判所の闇:北区志茂一丁目・補助八六号線(『東京きたほうりつ 2025年第44号新春』)
 https://drive.google.com/file/d/1WdfkYm8i5sTao0uiXRAyEnQnt7fHfpbV/view?usp=sharing


 <いちろうちゃんのブログ>

(1)(報告)司法よ 本来の姿を取り戻せ! 617最高裁共同行動 ヒューマンチェーン:この運動が、腐敗堕落する日本の司法・裁判所の民主化、というよりは「正常化」のための継続的な動きになることを願う- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/06/post-2908f9.html

(2)「子ども脱被ばく裁判」上告棄却に怒りを持って抗議:このままでは同じことがまた起きる=福島原発事故により子どもたちが被ばくするのを防ぐ何らの措置も取らないどころか、放射能の危険性をごまかし、被害を隠蔽し続ける政府・福島県・自治体- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2025/01/post-1f29a8.html

(3)基本的人権を守らず、国民主権を踏みつぶし、対米隷属を追認して平和を破壊する「反社会的勢力」=日本の司法・裁判所・検察を叩き潰せ(その1)=①弾劾裁判の在り方、②巨悪を逃す検察の言い訳、③司法が株主代表訴訟を骨抜きにする- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/04/post-464871.html

(4)本日(9/27)がNHK朝ドラ「虎に翼」の最終回:①福島寅子(みずほ)さんからのメール、②寅子(みずほ)さんの「事実婚」連れ合い=海渡雄一弁護士の「虎に翼」評論- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/09/post-13ed70.html


(下記サイトから一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「裁判官」という言葉からどんなイメージを思い浮かべるだろうか? ごく普通の市民であれば、少し冷たいけれども公正、中立、誠実で、優秀な人々を想起し、またそのような裁判官によって行われる裁判についても、信頼できると考えているのではないだろうか。

残念ながら、日本の裁判官、少なくともその多数派はそのような人々ではない。彼らの関心は、端的にいえば「事件処理」に尽きている。とにかく、早く、そつなく、事件を「処理」しさえすればそれでよい。庶民のどうでもいいような紛争などは淡々と処理するに越したことはなく、多少の冤罪事件など特に気にしない。それよりも権力や政治家、大企業等の意向に沿った秩序維持、社会防衛のほうが大切なのだ。

裁判官を33年間務め、多数の著書をもつ大学教授として法学の権威でもある瀬木氏が初めて社会に衝撃を与えた名著『絶望の裁判所』 (講談社現代新書)から、「民を愚かに保ち続け、支配し続ける」ことに固執する日本の裁判所の恐ろしい実態をお届けしていこう。

(中略)庶民のどうでもいいような事件、紛争などともかく早く終わらせるにこしたことはなく、冤罪事件などいくらかあっても別にどうということはなく、それよりも、全体としての秩序維持、社会防衛のほうが大切であり、また、司法が「大きな正義」などに深い関心を示すことは望ましくない、あるいは、そうなったら大変に都合が悪い。

大国の権力や政治家や大企業は、おおむねそのように考えているに違いない。そして、日本の裁判所は、そういう意味、つまり、「民を愚かに保ち続け、支配し続ける」という意味では、非常に、「模範的」な裁判所なのである。

そして、まさにそのような意味合いにおいて、私は、日本の裁判所、裁判官、少なくともそのトップと、裁判官の多数派、マジョリティーとに、深く失望、絶望している。つまり、日本の裁判所は、大局的にみれば、「国民、市民支配のための道具、装置」なのであり、また、そうした道具、装置としてみれば、きわめてよくできているのだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


(前半部分です)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(1)ベテラン裁判官「痴漢冤罪で無罪はほぼ出ない」…検察の主張を鵜呑みにする「裁判所のヤバすぎる内部事情」(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-4)
 https://gendai.media/articles/-/139249

(2)裁判官にとって「国民はただの記号にすぎない」…裁判所が「理念」を捨ててまで「正義を踏みにじるワケ」(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-3)
 https://gendai.media/articles/-/139251

(3)なぜ日本の裁判所は「国民を支配するための道具」と化したのか…元判事の法学者が明かす、衝撃の『ウラ事情』(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-2)
 https://gendai.media/articles/-/139260

(4)東大に合格し在学中に司法試験にも合格…「エリート街道」を駆け上がった法学者が「本当はやりたかった事」(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-2)
 https://gendai.media/articles/-/139285

(5)“医師”と“製薬会社”がグルになって不正を…《癒着》が引き起こした恐るべき薬害『クロロキン事件』とは(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-2)
 https://gendai.media/articles/-/139301

(6)「最高裁事務総局での生活は苦痛でしかなかった」…アメリカ留学から帰国した「エリート裁判官」を待ち受けていた2年間の“地獄の日々”(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-2)
 https://gendai.media/articles/-/139385

(7)ある裁判官のゲスすぎる提案に絶句「週刊誌にリークすればいい」…日本の裁判所で日夜行われる仁義なき「出世のための戦い」を大暴露(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-2)
 https://gendai.media/articles/-/139382

(8)裁判官の衝撃告白「国が《法の抜け穴》を悪用して」…横行する「談合」「事前リーク」「出来レース」はもはや「裁判の自殺」(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-2)
 https://gendai.media/articles/-/139387

(9)最高裁長官が「マッカーサー駐日米大使に判決内容をリーク」…アメリカの機密文書が明らかにした“あの事件”の「衝撃の顛末」(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-2)
 https://gendai.media/articles/-/139390

(10)「当選結果は最初から決まっている」…元裁判官が「無意味」と一蹴した、いい加減すぎる『選挙制度』の実態(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-2)
 https://gendai.media/articles/-/139395

(11)「この理屈は本当に正しいのか?」…若い合議体が最高裁判決に感じた違和感とは?(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-3)
 https://gendai.media/articles/-/139694

(12)“最高裁歴史の恥部”とまで言われた「裁判官いじめ」への関与を自慢げに語る最高裁判事…うつになるほど耐え難い『最高裁勤め』の実態とは(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-3)
 https://gendai.media/articles/-/139692

(13)裁判官の「タブー」に踏み込んだ書物を批判する“飼い慣らされた”裁判官たち…裁判所上層部の「腐敗」の実態に迫る(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-3)
 https://gendai.media/articles/-/139814

(14)裁判官時代の立場はまるで「共産主義下の知識人」…都合の悪い人間を排除する組織の「闇」に耐えかねて裁判官を辞めるまで(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-2)
 https://gendai.media/articles/-/139786

(15)“裁判所所長”による「法律」も「憲法」も無視したパワハラ…日本中に蔓延する“問題の大きい管理者裁判官たち”の実態(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-3)
 https://gendai.media/articles/-/139854

(16)司法はもはや「物事の理非で決着がつけられる世界」ではない…日本のヒエラルキー的官僚組織の「深い闇」(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-2)
 https://gendai.media/articles/-/139861

(17)事務総局の方針に意見を述べただけで「不利な人事」…良識派ほど上に行けない、裁判所の腐りきった「実態」(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-3)
 https://gendai.media/articles/-/139864

(18)人間味のある人物はたったの「5%」…最高裁判事たちの知られざる「人物像」に迫る(瀬木 比呂志)-現代新書 - 講談社(1-2)
 https://gendai.media/articles/-/139869

(19)最高裁に潜む「感情が全くない“怪物”」…他者を見下し躊躇なく切って捨てるトップエリートたちの「実態」(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-3)
 https://gendai.media/articles/-/139870

(20)最高裁判事の隠された“素顔”──表の顔と裏の顔を巧みに使い分ける権謀術数の策士たち(瀬木比呂志)現代新書-講談社(1-2)
 https://gendai.media/articles/-/139871

(21)裁判所トップの“不正な思惑”に突き動かされて…裁判員制度導入の「裏側」に潜む「公然の秘密」とは(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-3)
 https://gendai.media/articles/-/140144

(22)被告人を「奴ら」「あいつら」と語る…国民を脅かす“冤罪事件”につながりかねない「刑事系裁判官」の問題点(瀬木 比呂志) - 現代新書 - 講談社(1-4)
 https://gendai.media/articles/-/141473
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(以下、次回以降)
草々

2025年1月21日 (火)

「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(164):昨今の放射線被曝をめぐる議論(その25):矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授「避難者通信154号=科学と人権に立脚した被ばく評価体系の確立に向けて」

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
================================
1.(2.4)子ども脱被ばく裁判総括集会のご案内-子ども脱被ばく裁判ホームページ
 https://kodomodatsuhibaku.blogspot.com/2025/01/blog-post.html

(関連)最高裁 棄却決定調書(PDF)
 https://drive.google.com/file/d/1bPOhi-aHpbZt1p1XWGcUqQgdFpYJPn0l/view?usp=sharing

(ちなみに、第1審福島地裁は「行政裁量の範囲内につき、山下俊一長崎大学教授の「にこにこ笑っている人には放射能は来ません」も含めて全てOK(原告敗訴:遠藤東路裁判長)、第2審仙台高裁は、言語明瞭・意味不明、の判決文でした(原告敗訴:石栗正子裁判長。そのデタラメ判決を不服として上告した結果、最高裁(サイテーサイと読む)の判決文は上記です。審理せずに「棄却」しています。こんなものを放置しておくわけにはいかないのです。:田中一郎)
 https://www.youtube.com/watch?v=PuwFrNEgDTg

(関連)「子ども脱被ばく裁判」上告棄却に怒りを持って抗議:このままでは同じことがまた起きる=福島原発事故により子どもたちが被ばくするのを防ぐ何らの措置も取らないどころか、放射能の危険性をごまかし、被害を隠蔽し続ける政府・福島県・自治体- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2025/01/post-1f29a8.html


2.(別添PDFファイル)国無断提供の名簿で靖国合祀、韓国人遺族の敗訴確定、最高裁判決(東京 2025.1.18)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/379953

(関連)(別添PDFファイル)靖国神社・韓国人合祀に冷淡な最高裁判決…日本国は他者の心に対する思いやりに欠ける(小林節 日刊ゲンダイ 2025.1.21)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/366494?utm_source=newsletter&utm_medium=email

(関連)日本最高裁「韓国人の靖国合祀撤回要求」また棄却…遺族敗訴(中央日報日本語版) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/46a23e16d0c9479af25ea4dbe0c633347f5afa4f

 <田中一郎コメント>

 原告は靖国神社に対して「合祀」取りやめを請求しなかったのだろうか? 日本政府に対してだけ慰謝料請求をしている裁判なのだろうか。記事からはよくわからない。しかし今現在も「合祀」されたままなのだから、少なくとも靖国神社に対して「合祀」取りやめの請求を行い、日本政府とグルになって無断で合祀したことに対して慰謝料を請求することはできるはずである。

またこの事件は、大日本帝国の侵略戦争犯罪に関連することだから、時効を単純に使うことも許されない。日本政府は時効に関係なく、韓国の方々に対する戦争責任の一環でこの問題に対処すべきである。かようなことは日本の国際的な恥さらしであり、この「合祀」されている人が欧米人であった場合(特にアメリカ人の白人であった場合)、日本政府や日本の司法・裁判所は同じような態度をとるのだろうか?

これほど重大な人権侵害が日本の腐った司法・裁判所で却下されたり、時効による「門前払い」(最高裁)にされたりしていることが信じがたい。そして大切な隣国・韓国の方々に対して許しがたい侮辱であり、日本人として申し訳ないと思う。やはり日本の司法・裁判所は解体されなければならない。今日の裁判官どもに得手勝手な司法権力の濫用を許してはならない。

(ついでに申し上げれば、およそ法律というものは、かような理不尽極まることを許すような「道具」になっており、そもそもが法律は支配権力や巨大資本を守りこそすれ、我々吹けば飛ぶような一般庶民を守るようなものではないことも付記しておく。それはちょうど軍隊が国民を守るものではなく、支配権力者たちを守るための階級支配の暴力装置であることと同義である。)


3.小倉志郎 さんから:「フェイクとファクトチェック」
 https://tinyurl.com/2th52hne

(関連)インターネット検閲や規制、サイトや言論の排除を、政府や巨大IT企業やファクトチェック機関に委ねてしまってはいけない(その1):月刊誌『地平』連載「ネット空間の検閲を望んでいるのは誰か」(楊井人文弁護士)より- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2025/01/post-fe793a.html


4.(別添PDFファイル)三里塚教会が今、そこに建つ意味 故戸村一作さんと成田空港をめぐる激動の歴史と、信徒を驚かせた「設計者」(東京 2025.1.19)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/380151?rct=tokuhou

(関連)三里塚アンソロジー-宇沢弘文/編(岩波書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000018740448&Action_id=121&Sza_id=F3


5.(必見記事)これが国際政治の現実だ:「権威主義国家=ロシアや中共中国を封じ込め弱体化させろ!」の掛け声の裏側で取引される低濃縮ウラン(原発用核燃料)のご都合主義、何が経済制裁か!?

◆(別添PDFファイル)中露、核燃料で揺さぶり、対米禁輸 切り札に、代替に時間 原発維持にリスク(日経 2025.1.14)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO86027810U5A110C2NN1000/

(関連)ゼレンスキー大統領の国会生演説「スタンディング・オベーション約1分」にネット民は違和感 - 東スポWEB
 https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/165047

(関連)【ノーカット】ゼレンスキー大統領 国会で演説 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=bDwN-znczfs
 https://www.youtube.com/watch?v=C6Ndu6xGyJA

(国会議員たちのスタンディング・オベーションの様子は上記VTRの最後のところに若干出てきます)

 <田中一郎コメント>

 よく見ておいてください。これが生々しい国際政治・経済の実態の一角です。中共中国やロシアは「サタンの国」「悪の帝国」「権威主義国家」(要するに全体主義)だから封じ込めて弱体化させろ、ウクライナへのロシア侵略や中共中国による台湾への軍事侵攻を阻止せよ、そのためには経済制裁が必要不可欠、ウクライナは対ロシア、日本は対中共中国、ともに戦う覚悟を決めよ! 「私たち欧米人は、応援し指示する人、あなた方ウクライナ人や日本人は戦って死ぬ人」ということらしい。他国で戦争してくれたら儲かるし。(日本の国会は一部の議員(沖縄選出の髙良鉄美参議院議員と「れいわ新選組」の一部)を除き、日本共産党まで含めて、ゼレンスキー大統領賛美のスタンディング・オーベイションまでしている始末)

◆加川良 「Ryō Kagawa」 --- 教訓1「Lessons learned 1」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=uLcfDWyRfyI

なんちゃって、それでもって、この戦争屋たちがやっていることは、アメリカも欧州も、原発稼働継続のためのウラン燃料(低濃縮ウラン)をロシア及び中共中国から自分たちの裏口を通して大量に輸入するという、お粗末丸出しのご都合主義を展開中だ。ロシア産や中共中国産のウラン燃料は禁輸しなくてもいいが、ロシア産のカニや天然ガスは禁輸、中共中国産の落花生もダメ、ということらしい。なんでやの???

(ウクライナ戦争に関する誤った認識は日本の左翼・左派・リベラルの誤り3つのうちの1つ:あとの2つは、「新型コロナ」&mRNAコロナワクチン、「人工排出CO2による地球温暖化」説カルト信仰、そしてまもなくこれに「インターネット上のフェイク・悪質情報対策」が加わりそうだ)

「軍産情報複合体」に踊らされる、全くバカバカしい経済制裁と戦争支援(バックアップ)、それをアメリカの「一の子分」として、有権者・国民の負担と命の危険を犠牲にしてまい進しているのが、政府政権を牛耳る売国奴政党=自民党と、それに協力する公明党・「日本維新の会」・国民民主党である(一部は野田佳彦「脱憲反民主党」)。この連中を政界から追い払う投票行動をいたしましょう。


6.類は友を呼ぶ:維新と石丸伸二
 時代遅れのデマゴーグと「すっからかん」の連合です。頭がイカレタ滅亡したい方々が投票するようです。

(1)維新吉村代表が石丸新党と連携前向きのトンチンカン、「政治屋の一掃」に危機感ゼロのお気楽ぶり|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/366356

(2)吉村維新の“石丸ラブ”が止まらない…新党に「連携参加の可能性を前向きに」と秋波送った皮算用|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/366390

(3)創設者・橋下徹氏が石丸伸二氏に露骨な“抱きつき”…政界プチ再編で「維新瓦解」待ったなし?|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/365612

(4)早くも見えた石丸伸二氏「再生の道」の“ポンコツ化”…政策への言及なし、新党参加にこれだけのリスク|日刊ゲンダイ
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/366323

(5)石丸新党“旋風”が吹かないワケ…主義も施策もサッパリわからず「政党とは言えない」識者らバッサリ|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/366409

(6)裏金3500万円で職員略式起訴、「都議会自民党」解散で自民は都議選“死屍累々”…ほくそ笑む小池・石丸・玉木|日刊ゲンダイ
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/366442

(自民党がダメやから、それを石丸伸二新党や都民Fや維新に替えても、やっぱりダメや、ということが、まだわからんのかねえ?)

◆(別添PDFファイル)政治屋への転職斡旋業(前川喜平 東京 2025.1.19)
 https://www.facebook.com/groups/331535984952571/posts/1121423622630466/
================================


「「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(164):昨今の放射線被曝をめぐる議論(その25):矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授「避難者通信154号=科学と人権に立脚した被ばく評価体系の確立に向けて」」をお送りいたします。関連情報も添付いたします。

 <別添PDFファイル>
(1)恐るべし日本の行政と医療:ICRPに従った結果(矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授 2025.1)
(2)内部被曝を無視した被爆者援護法の基準は巨大な差別を生んだ(矢ケ崎克馬『放射線防護の科学と人権』緑風出版)
(3)IAEAの1996年会議「チェルノブイリ事故後10年」(矢ケ崎克馬『放射線防護の科学と人権』緑風出版)
(4)私がお薦めしたい本『放射線防護の科学と人権』(山田耕作京都大学名誉教授 2024.12.27)


1.矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授からのメール

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『科学と人権に立脚した被曝評価体系の確立』に向けた取り組みは、事務局が確立次第動き始める予定です。避難者通信大154号を発行いたしましたので、ご紹介いたします。(矢ヶ﨑克馬 2015/1/20)

内容は、第65回つなごう命の会定例学習会の内容です。

(1)第154- まさに断腸の記録ー厚労省人口動態調査、なぜ公表されないのか?(矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授 2025.1)
 https://tinyurl.com/2s3nw4dv

(2)第154- ICRPを科学の目で批判する(矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授 2025.1)
 https://tinyurl.com/26y5ut79

(3)第154- (別添PDFファイル)恐るべし日本の行政と医療:ICRPに従った結果(矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授 2025.1)
 https://tinyurl.com/2n28x2uz
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


2.「隠蔽され続ける内部被曝」(矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授 2024.8.9)
 https://drive.google.com/file/d/1bKrW4yRMUuDeWkpb25C4FG6nx_PRpEd7/view


3.(別添PDFファイル)私がお薦めしたい本『放射線防護の科学と人権』(山田耕作京都大学名誉教授 2024.12.27)
 https://drive.google.com/file/d/1XCD3OhNdnU98rT1bVUYbl8XAOVMCr98W/view?usp=sharing


4.(再掲)(必読新刊書)放射線防護の科学と人権-矢ヶ崎克馬/著(緑風出版)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034685618&Action_id=121&Sza_id=GG

(1)(別添PDFファイル)(上記から一部抜粋:必読)内部被曝を無視した被爆者援護法の基準は巨大な差別を生んだ(矢ケ崎克馬『放射線防護の科学と人権』緑風出版)
 https://drive.google.com/file/d/1LBV7485wpoRscXviO-IMbeylRJzM7t4E/view?usp=sharing

(上記でご紹介した図書抜粋の最後の方、長崎県の「第二種健康診断受診者」(「長崎被爆体験者」と称される)が医療手当を受給するには、精神神経科ないしは心療内科の受診証明が必要、などとされている点に注目されたい。長崎県の被爆者の健康被害を「精神疾患」と決めつけて差別を煽る悪質極まりないことが、政府自らの手で「制度として」実施されていることに驚愕を受けた。こんなものが未だに生きているのか・強行されているのか? この国の政治家や官僚どもは一体何なのか!? ともかく、この数ページの矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授執筆の文章を読めば、戦後長く続く(今も続く)原爆被爆者を差別・切り捨ての、原爆医療法・被爆者援護法の悪質極まる「しくみ」が一目で明らかとなります。必ずご覧ください。(逆に、広島では、先般の「黒い雨」裁判の広島高裁判決により、裁判原告はほぼ完ぺきな形で勝訴し、救済が図られた。しかし、その後のことが、厚生労働省および御用学者および政治家どもの妨害にあい、原爆被爆者の完全救済には至らない。その最先端にいるのが長崎の原爆被爆者である。:田中一郎)

(関連)広島原爆「黒い雨」訴訟の原告全面勝訴(国の上告断念)と長崎原爆「黒い雨」被ばく被害者=何故、国は広島と長崎で被ばく被害者を区別・差別・分断するのか!?- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/12/post-a5a9b3.html

(関連)(名著)「黒い雨」訴訟-小山美砂/著(集英社新書)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034358919&Action_id=121&Sza_id=C0

(関連)通信No.2943 (2024-8-31 黒い雨と長崎被爆体験者)
 https://drive.google.com/file/d/1lIGJswqgSdto-GzpiBu2YpPTxIHwdxjy/view?usp=sharing

(関連)長崎・被爆体験者への支援拡大へ 首相が表明 地裁判決には控訴方針 - 毎日新聞
 https://qr.paps.jp/1I3Qm

(2)[NHKスペシャル] スクープドキュメント - 封じられた“第四の被曝(ひばく)” -なぜ夫は死んだのか- - NHK - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=erNEbdW0i78

(3)(別添PDFファイル)IAEAの1996年会議「チェルノブイリ事故後10年」(矢ケ崎克馬『放射線防護の科学と人権』)
 https://drive.google.com/file/d/1vTcv3QhUMO7rbJWMo2nmPmV70kV8RthI/view?usp=sharing

(「古典的被曝軽減措置をもはや行わないと断じて、「高汚染地帯に住み続けさせる」に大転換した(矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授)=その具体化が国際放射線防護委員会(ICRP)2007年勧告(計画被ばく、緊急時被ばく、現存被ばく)である。そしてその「実験的実践場」がフクシマだ=県民が放射線ムラの被ばくモルモットにされようとしている:下記参照)

◆大熊で働く|おおくまStyle
 https://qr.paps.jp/vryqa

 <関連サイト>

(1)国際放射線防護委員会の 2007 年勧告
 https://www.icrp.org/docs/p103_japanese.pdf

(2)原子力「寄生」委員会
 https://www.nra.go.jp/data/000423739.pdf
 https://www.nra.go.jp/data/000442948.pdf


5.たんぽぽ舎MGより

(1)日本の被曝行政・医療対応恐るべし (上)(2回の連載)
 | 住民の健康を守るべき医療現場には「放射線障害」を見抜く診療指針も診断処方も無い
 | 政府や福島県は、多発している小児甲状腺がんを「放射能とは関係ない」として処理
 └──── 矢ヶ崎克馬(沖縄県西原町在住)

 皆々様 寒い季節を迎えています。お元気にお過ごしでしょうか? 沖縄、西原町も現在15.7度C。朝から暖房つけています。今年は沖縄戦・大空襲・被爆80年。東電事故(福島第一原発)14年。『安全保障関連法案』施行10年。世界では殺戮と破壊の戦争継続。非常に不気味な政治・世情が展開しています。

日本の戦後は国家主権放棄、米国傀儡(かいらい)政権として出発し、主権在民とされる民主憲法を守る力と破壊しようとする力がぶつかり合ってきました。新憲法を目の上のたんこぶのように迷惑物として除去しよう(戦後政治の総決算)と保守勢力は75年間にわたり政治を展開してきました。75年間の、「主権者」では無く「隷従者」を育てる“道徳教育”が効果を発揮し、今や日本の民は「自発的隷従者」(政府筋に反するような動きを政府に成り代わって市民が制裁する)としての様相を深めているとの指摘もあります。

しかし、憲法はさすがに憲法。主権者を育てています。平和憲法を守らなければならないという主権者の動きも国民的に深く定着しています。東電事故(福島第一原発)後14年、この間の苦渋を悲鳴のように述べます。

(a)東電事故以来、政府は「法律では公衆は1mSv/年となっているのに、20mSv/年で規制」し、国民との約束事である法律を適用しない「法治主義放棄」をして来ました。「放射能はたいしたことない」、大事なことは高汚染地域にいる人々の生活を守るために「食べて応援」だとしてきました。

食べて応援だけではありません、除染で出た大量の汚染土砂を全国に建築・土木資源としてばらまき、アルプス汚染水を海洋に投棄し、メルトダウンした原子炉は外界に応射能を拡散し続けるという暴政を行っています。被曝から国民を守ることをしないできました。この棄民策は本当に大きな犠牲を民に与え続けてきました。「苛政は虎よりも猛なり」です。

(b)お母さんが子どもの命を守ることを中心に、自主避難者が大量に出ました。行政からの支援などあるか無いかなど分らない状態で、生活の展望も立たない中で「主権者」として悲壮感溢れる、しかし、素晴らしい「命を守る」決断でした。これらの人々は短期間お恵み的な援助を受けましたが、人権的視点に基づく社会的/経済的保障はありませんでした。「国内避難民に対する指導原則」が国際的に存在し、チェルノブイリでは1mSv/年以上では自主避難者は強制避難者と全く同等に権利を与えられ保護されたのとは、およそ真逆です。安孫子亘監督の「決断」-運命を変えた3・11母子避難-、等々の映画は避難者の実態を伝えています。

(c)「保養」も政府の責任として実施されませんでした。コロナ以前は民間でかなり活発になされてきましたが、現在はほとんどその火が消えてしまいました。チェルノブイリ事故周辺国が国の責任に於いて1ヵ月規模での子どもと市民の「保養」事業を30年にわたって継続してきたこととは大違いです。ここでも大きな棄民が行われています。

『かくれキニシタン』(へっついの家シリーズ第2弾)という記録映画があります。タイトルは、「放射能被曝を非常に気にしているけれども、気にしているとは世間に言うことができず、こっそりと保養をしています」というものだと説明がありました。なんということでしょう。政府も日本の民間も「放射能は語ってはならない」という状態を保ち、それに反する人々-避難者や保養者-を排撃しているのです(政府は棄民、市民は自発的隷従か)。「避難は絆を破壊する」とさえ言われました。

(d)では、保養や避難をする必要が無いのか? 政府や福島県は、多発している小児甲状腺がんを「放射能とは関係ない」として処理いたします。放射線被曝被害は無いとしています。実態はそれに反し、厚労省「人口動態調査」のデータは凄まじい被害を示しています。が、一切隠されています。しかし公的データなのに、公的機関は発表しない、何も言わない。可視化もされない。強力に「隠蔽」されているのです。各種疾病の患者急増や死亡者の異常増加が2011年以降継続していることが『極秘』扱いなのです。(下)に続く。 (避難者通信 第153号 2025/1/12より)

注:矢ヶ崎克馬氏の「崎」は、本来「たつさき」ですが、「環境依存文字」と  指摘されるので、やむなく、「崎」を使いました。


(2)日本の被曝行政・医療対応恐るべし 即刻の改善を (下)(了)
 | 住民の健康を守るべき医療現場には「放射線障害」を見抜く診療指針も診断処方も無い
 └──── 矢ヶ崎克馬(沖縄県西原町在住)

(e)厚労省「人口動態調査」は矢ヶ崎克馬と小柴信子が分析を進めています。『放射線被曝の隠蔽と科学』では「粗死亡率(毎年の死亡者を人口で除する)」から、2011年以降2017年までで、死亡者の異常増加が27万人に及ぶことを示しました。

(f)その後「人口調整死亡率」(1985年を標準として、年齢構成が不変とした場合の死亡率)では明瞭に2011年以降死亡率が一貫して増加していることを確認いたしました。

(g)「男女別年齢別死亡率」では体力のある青年・壮年層の死亡率は2011年以降減少し、19歳以下と60才以上の小児/お年寄りは死亡者の異常増加がありました。9年間で死亡者の異常減少した人数が57万人、異常増加した人数が63万人で、見かけ上、7万人の死亡増加があることが確認出来ました。

沖縄では「チュラシマ・ウツクシマ交流協定」(チュラシマは沖縄、ウツクシマは福島)があり、大量に福島米が移入されました2012年、県民一人あたり3.2kg)。各種の健康異変が起きていますが、「老衰死」は2010年以前の約20倍に急増して継続しています。これらのデータは他の健康不良と合せて拙著『放射線防護の科学と人権』に掲載されています。

(h)子どもに現れている健康不良は小児甲状腺がんだけではありません。学校の特別指導学級の生徒数も2011年以降うなぎ登りです(文科省データ)。学生の健康不良も同様です(日本学徒援護会)。原子力ムラは放射能のデータを示さないと放射能被害とは絶対認めない姿勢を取っています。しかし諸健康指標が一斉に2011年で急変することは原発事故と時間的相関があり、「被曝の影響」が第一の原因と思料されます。

(i)なぜこの様に多くの犠牲者が出たのか? それはこの国が、市民を守らなかったからです。「永久的に汚染された地域に住民を住み続けさせる(IAEA1996年会議)」ことをした上で、人権的に棄民した汚染地域居住者に、生産させ、生産物を内部被曝(汚染された食材・水と共に放射性物質を体内に入れ、体内で放射線が発射されて被曝する)を半ば強制する「食べて応援」で全国民に被曝させたのです。被曝被害が全国化しました。

(j)小生と連れ合いの沖本八重美(広島胎内被爆者)は東電事故で拡散された放射能の「内部被曝を少しでも阻止しなければ」との思いを強く持ち、小生は2011年3月24日に福島入りをしたのをきっかけに、2011~2022年の2年間で合計245回に及ぶ内部被曝警告の講演活動を行いました。沖本は沖縄で避難者支援を行い、福島には私と共に多数回入り懇談活動をしました。悲劇が起き、沖本は2013年初頭に心臓発作で斃れ、小生は心臓下半分が麻痺し、大脳が萎縮する異変を起こしました。残念ながら、「食べて応援」の大合唱に対して流れを変えることはできませんでした。

(k)非常に重大なのは、住民の健康を守るべき医療現場には「放射線障害」を見抜く診療指針も診断処方も無いのです。肥満症とか糖尿病患者さんは、カロリーを減らせとか、糖分は制限しなさいとか、原因を絶つ指導がなされますが、医療現場、保健現場には「内部被曝を軽減しなさい」等という指導は全くありませんでした。むしろ食べて応援に協力して病院食を福島米に指定した病院が実に多いのです。

被曝被害は、がんに対する対処は明確ですが、がん以外の被曝症状に対しては全く無力であり、住民を守ることができていません。それも加わって、日本の健康被害が拡大したものと思われます。チェルノブイリ周辺では行政だけでなく(チェルノブイリ法などに現れている)、医療者や専門家が放射線被曝から市民を守ることに全力を挙げ、20年間に5000報を超える医療報告が出されたの対し、日本では両手で数えられるほどしかありません。日本の被曝診療・医療怖るべし。即刻の改善が求められます。

なお、『放射線防護の科学と人権』を矢ヶ崎克馬から、直接購入される場合は、著者割引の価格で、送料込みで2500円でお分けすることができます。yagasaki888@gmail.com 迄ご連絡ください。

私たちは「科学と人権に立脚する被曝評価体系」を作らねばなりません。人間と環境・地球の未来を守る被曝評価体系です。頑張りたいと思います。力を合わせましょう。(避難者通信 第153号 2025/1/12より)


6.矢ケ崎克馬琉球大学名誉教授著書

(1)隠された被曝-矢ケ崎克馬/著(新日本出版社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032454729&Action_id=121&Sza_id=C0

(この矢ケ崎克馬先生の著書は、私が下記のレポート『放射線被曝の評価単位 シーベルトへの疑問』を書くヒントをいただいた貴重な図書です:なお『放射線被曝の評価単位 シーベルトへの疑問』は印刷費 ¥100 で販売中です:田中一郎)

(関連)(増補版) 放射線被ばく評価の単位「シーベルト」への疑問- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-9ead.html

(関連)(セシウムの百倍の危険性) 放射性ストロンチウムをなぜ調べないのか- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-cc7b.html

(2)裁かれた内部被曝 熊本原爆症認定訴訟の記録-熊本県原爆被害者団体協議会/編 原爆症認定訴訟熊本弁護団/編 矢ケ崎克馬/監修 牟田喜雄/監修(花伝社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032794315&Action_id=121&Sza_id=C0

(3)内部被曝-矢ケ崎克馬/著 守田敏也/著(岩波ブックレット)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032719879&Action_id=121&Sza_id=C0

(4)福島への帰還を進める日本政府の4つの誤り 隠される放射線障害と健康に生きる権利-沢田昭二/著 松崎道幸/著 矢ケ崎克馬/著 島薗進/著 山田耕作/著 生井兵治/著 満田夏花/著(旬報社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033152302&Action_id=121&Sza_id=C0

(5)放射線被曝の隠蔽と科学-矢ケ崎克馬/著(緑風出版)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034201415&Action_id=121&Sza_id=A0

草々

 

2025年1月20日 (月)

(報告)(1.16)再開第4回:オルタナティブな日本をめざして :「シリーズ「戦後改革」 (第2回目)「日本国憲法で日本はどう変わったか」(山田朗明治大学教授:たんぽぽ舎)

前略,田中一郎です。


 去る2025年1月16日、水道橋のたんぽぽ舎に於きまして、「再開新ちょぼゼミ(第4回):オルタナティブな日本をめざして「シリーズ「戦後改革」(第2回目)「日本国憲法で日本はどう変わったか」」を開催いたしました。講師をお引き受け下さった山田朗明治大学教授にはご多忙のところ、ご無理を申し上げ、ご講演いただきましたことを心より感謝申し上げます。以下、当日のレジメや録画、関連情報などを添付して簡単にご報告申し上げます。


◆(イベント情報)(予約必要)(1.16)再開新ちょぼゼミ第4回:オルタナティブな日本を目指して 「シリーズ戦後改革(第2回):日本国憲法で日本はどう変わったか」(山田朗明治大学教授:たんぽぽ舎)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/12/post-1fa39a.html

戦後日本は、日本国憲法の下で、国民主権、基本的人権の尊重、徹底的平和主義に加え、三権分立や地方自治などを加えた民主主義社会を曲がりなりにも形成し(いろいろと問題はあったけれども)、平和で豊かで合理的な法治国家と市民社会を築いてきました。しかし、ここにきて、この日本国憲法を改悪し、大日本帝国時代に逆戻りせんとする勢力が台頭してきています。こうした動きに対して、戦後日本のスタート時点だった「戦後改革」の詳細を知り、日本国憲法の時代が、どのように大日本帝国憲法の時代と変わったのか・変えられたのかを確認しておこうと思います。日本近現代史がご専門の山田朗明治大学教授に講師をお願いして、シリーズ「戦後改革」で全7回のゼミナールを開催いたします。第2回目は「日本国憲法で日本はどう変わったか 」です。

◆講 師:山田朗明治大学教授
博士(史学/東京都立大学) 明治大学文学部教授 明治大学平和教育登戸研究所資料館館長
日本近現代の国家戦略史・軍事史・天皇制・植民地支配・戦争責任の諸問題、歴史認識・歴史教育論


◆(当日録画)20250116 UPLAN 山田朗「【シリーズ戦後改革2】日本国憲法で日本はどう変わったか」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=n6nt_Ahlp9g
 https://www.youtube.com/watch?v=n6nt_Ahlp9g

◆(当日のレジメ)(別添PDFファイル)(レジメ)シリーズ戦後改革02:日本国憲法で日本はどう変わったか(山田朗明治大学教授 2025.1.16)
 https://drive.google.com/file/d/1eXARh3_i4--fJNA9QSx9fINZx67vCEr0/view?usp=sharing
 https://drive.google.com/file/d/1eXARh3_i4--fJNA9QSx9fINZx67vCEr0/view?usp=sharing


 <山田朗明治大学教授のご著書>

(1)関東大震災一〇〇年の今を問う 虐殺否定・歴史改ざんを許さず-山田朗/監修 関東大震災朝鮮人・中国人虐殺一〇〇年犠牲者追悼大会実行委員会/編(日本経済評論社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034645103&Action_id=121&Sza_id=E1

(2)昭和天皇の戦争:「昭和天皇実録」に残されたこと・消されたこと-山田朗/著(岩波書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034511389&Action_id=121&Sza_id=C0

(3)軍事力で平和は守れるのか 歴史から考える-南塚信吾/油井大三郎/木畑洋一/山田朗/著(岩波書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034499586&Action_id=121&Sza_id=C0

(4)昭和天皇の戦争認識 『拝謁記』を中心に-山田朗/著(新日本出版社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034491694&Action_id=121&Sza_id=GG

(5)帝銀事件と日本の秘密戦-山田朗/著(新日本出版社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034089960&Action_id=121&Sza_id=GG


 <関連サイト>

(1)日本史縦横無尽:森正蔵『解禁 昭和裏面史』(保阪正康 日刊ゲンダイ 2024.11.27-28)
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/364008
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/364077

(2)寅子の憲法教科書(前川喜平 東京 2024.5.12)
 https://x.com/akykoda/status/1789503095594270774

(3)敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上-ジョン・ダワー〔著〕 三浦陽一/高杉忠明/訳(岩波書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031329945&Action_id=121&Sza_id=C0

(4)敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下-ジョン・ダワー〔著〕 三浦陽一/高杉忠明/田代泰子/訳(岩波書店)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000031329948&Action_id=121&Sza_id=C0

◆(報告)(9.13)オルタナティブな日本をめざして(第78回):「戦後改革の歴史的位相:帝国の解体と象徴天皇制」(山田朗明治大学教授:新ちょぼゼミ)(2022年9月13日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/09/post-ab8c45.html


(参考)オルタナティブな日本を目指して(再開新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/12/post-57c992.html
草々

 

2025年1月19日 (日)

(報告)(1.16)「新ちょぼゼミ」:老朽原発である東海第二原発の再稼働は非常に危険で、首都圏に深刻な原発事故被害をもたらす可能性大=日本原電は原発を動かす資格なし(田中一郎:2025年1月16日)

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


================================
 さる2025年1月16日、水道橋のたんぽぽ舎に於きまして、標記「新ちょぼゼミ」:老朽原発である東海第二原発の再稼働は非常に危険で、首都圏に深刻な原発事故被害をもたらす可能性大=日本原電は原発を動かす資格なし(田中一郎プレゼン)、を開催いたしました。以下、当日の資料と録画をアップして簡単にご報告申し上げます。

この東海第二原発を再稼働させることは、首都圏の「自殺行為」にも等しい愚かなことです。近未来に襲うであろう首都圏直下型の地震、あるいは太平洋沖合のプレート変動型地震により、東海第2原発は深刻な過酷事故を引き起こし、首都圏及びその周辺の都県にひどい放射能汚染をもたらす可能性大です。また、福島原発事故以降の日本原電の振る舞いから言えることは、もはやこの会社に原発を稼働させ運営するだけの能力も資格も体制も財務基盤もない、ということを示しています。東海第二原発のようなボロボロになった老朽原発などを動かさなくても電力は十分に足りていますし、原発を動かせば動かすほど、厄介な核のゴミはどんどん増えていきます。原子力「寄生」委員会・「寄生」庁および経済産業省は、日本原電のすべての原発(東海第二と敦賀)の再稼働をやめさせ、原発運転免許を剥奪するとともに、この会社を「廃炉ビジネスを含むエネルギーソリューション会社」へと脱皮させ、これからの脱原発の時代に備えさせるべきでしょう。日本の命運がかかっています。

◆(当日録画)20250116 UPLAN 田中一郎「老朽原発・東海第2原発を動かしてはならない」 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=0Wy-kEtXbwA&t=1097s
 https://www.youtube.com/watch?v=0Wy-kEtXbwA&t=1097s

(カーソルを使って録画を最初のスタート時点に戻してご覧ください:画面下の赤線の左端をクリックする)

◆当日の資料
 防潮堤手抜き工事の発覚後の日本原電の態度の悪さが見て取れます。原子力「寄生」庁の指示(防潮堤は造り直し=改めて詳細設計を示せ)を無視して、一部修理を行って完成予定日程は変えない、などと勝手なことを言っています。このフザケタ強気の態度は、今日の政権を握る自公政権の「原発大推進」政策という「政治によるバックアップ」を受けてのものと思われます。選挙で自公の候補を落選させないと、原発は止まりそうにありません。

(1)(別添PDFファイル)世界の気温 1.6上昇、EU気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」(日経 2025.1.11)
 https://tinyurl.com/5y3mwzkz

(2)(別添PDFファイル)(レジメ)老朽原発・東海第2原発を動かしてはならない(田中一郎 2024年11月6日)
 https://drive.google.com/file/d/1VPHXyimQ5KMOpYN1-ka-7KYP_c6dmQo2/view?usp=sharing

(3-1)(別添PDFファイル)(チラシ)東海第二原発が危ない、内部告発で防潮堤基礎工事で施工不良が発覚!(2024年)
 https://drive.google.com/file/d/13uI4DYJ_kw0mWcDH0kx0r2wLXzALFawq/view?usp=sharing

(3-2)(国会質問:塩川鉄也衆議院議員:日本共産党)東海第2原発堤防巡り 原電、安全軽視で工事 2023.11.17 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=1ZQ9GAM29Qg

(4-1)東海第二原発 防潮堤問題 規制庁“改めて詳細設計示すよう”|NHK 茨城県のニュース
 https://qr.paps.jp/ypzka

(4-2)東海第2原発、施工不良の防潮堤は「補強工事や地盤改良で対応」 工期は先送り強まる 日本原電の目標達成難しく:東京新聞デジタル
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/347309

(4-3)東海第二原発の安全対策工事 原電社長“完了時期変更なし”|NHK 茨城県のニュース
 https://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20250109/1070026182.html

(5)(別添PDFファイル)東電、原電に「電力料金の前払い」1400億円 運転停止中でも(毎日 2024.8.8)
 https://mainichi.jp/graphs/20240807/mpj/00m/040/305000f/20240807k0000m040285000p

(6)(必読)原発がどんなものか知ってほしい(故平井憲夫さん)
 https://iam-k.com/HIRAI/


 <当日ご紹介した推薦図書>

(1)沈む日本4つの大罪 経済、政治、外交、メディアの大嘘にダマされるな!-植草一秀/著 白井聡/著(ビジネス社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034622562&Action_id=121&Sza_id=B0

(2)最新電力システムの基本と仕組みがよ~くわかる本 発電・送配電の仕組みと概要を掴む(第4版)-木舟辰平/著
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034605660&Action_id=121&Sza_id=B0

(3)今だから分かる、コロナワクチンの真実 世界の実態と日本の現実-村上康文/著 山路徹/著(花伝社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034603926&Action_id=121&Sza_id=C0


 <ご紹介サイト>

(1)(必見保存版:拡散希望)(講演録画)広瀬隆さん「気候変動の宇宙物理学:IPCCの二酸化炭素地球温暖化説は本当か」いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2023/02/post-fb32f9.html

(2)(必見保存版:報告)(1.27)特別講演:二酸化炭素による地球温暖化説の非科学(広瀬隆さん:たんぽぽ舎)いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/01/post-9c90ec.html

(3)(ご説明します)「脱炭素」とは「原発大推進」の言い換え=騙されないように御注意を!:「脱炭素」で向こう見ずに火力をスクラップすれば15年後の日本の電力は老朽原発、環境破壊型「再エネ」、旧式老朽火力が大半の電力供給体制になります- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2023/07/post-8189d3.html


 <参考>
◆オルタナティブな日本を目指して(再開新ちょぼゼミ バックナンバー)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/12/post-57c992.html
================================
草々

 

2025年1月18日 (土)

インターネット検閲や規制、サイトや言論の排除を、政府や巨大IT企業やファクトチェック機関に委ねてしまってはいけない(その1):月刊誌『地平』連載「ネット空間の検閲を望んでいるのは誰か」(楊井人文弁護士)より

前略,田中一郎です。
(別添PDFファイルは一部添付できませんでした)


(最初に若干のことです)
================================
1.(昨年末)たんぽぽ舎が引っ越しました

 昨年暮れに、草の根脱原発団体のたんぽぽ舎が引っ越しを余儀なくされました。それに伴う費用が大きく、これから更に内装の整備にも費用がかなり掛かりそうになっています。みなさまのボランティアで支えられてきた団体ですが、更にここにきて、引っ越し費用のカンパもお願い申し上げる次第です。みなさまの浄財にて、このたんぽぽ舎を支えていただきますよう、伏してお願い申し上げます。

◆たんぽぽ舎へのアクセス(新住所地図:旧住所から歩いて数分)
 https://www.tanpoposya.com/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B9/

◆カンパする - たんぽぽ舎
https://www.tanpoposya.com/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%81%99%E3%82%8B/

◆たんぽぽ舎 HP
 https://www.tanpoposya.com/


2.イベント情報

(1)(チラシ)(1.17)福島原発さいたま訴訟 控訴審第5回公判(東京高裁)
 https://drive.google.com/file/d/14qgAh2De-6rC5dOrAoBcDeuAZP94d0Ok/view?usp=sharing

(2)(チラシ)(1.23)レプリコンワクチンの危険性と社会的問題(飯田橋:DNA問題研究会)
 https://tinyurl.com/539xzprv

(3)(チラシ)(1.23)有田芳生さん 旧統一教会への反撃訴訟(損害賠償)(日比谷図書館4F)
 https://drive.google.com/file/d/1FU-04MNDTo0Cuo7-fypMCQfJEMobEorP/view?usp=sharing

(4)(チラシ)(1.26)シンポ:原発と司法:いま私たちに問われていること(明治大学駿河台)
 https://drive.google.com/file/d/1PblMv4yc8yeVVST3ZRJmIBX7nlsx_IIn/view?usp=sharing

(5)(チラシ)(1.29)広がる新たなバイオテクノロジーを受け容れることができるか(飯田橋)
https://6237eb3f-424b-4527-9cc8-ec0e9ac2d8d9.usrfiles.com/ugd/6237eb_f14fe835abfb4c89b870cd35a6bbc463.pdf

(6)(チラシ)(1.31)砂川事件裁判国家賠償請求訴訟控訴審 第2回公判(東京高裁)
 https://drive.google.com/file/d/1gU5R1Zkzsa0o9dmKs385CGWzeIVMzBOV/view?usp=sharing

(7)(2.21)第14回シンポ 税金で育つ『死の商人』武器で平和は創れない:共同テーブル
 https://www.kyodotable.com/


3.小倉志郎 さんから:「戦争と原発」 
 https://tinyurl.com/4yyh4n86


4.ヤメロ万博・買うなチケット・行くな大阪

 いよいよこの時代錯誤のガラクタ市=「昔は水の都、今はアホの都」大阪万博の大失敗が目に見えてきました。国と大阪「府市合わせ」の税金を湯水のごとく使い、「よしもと・タコヤキ」万博と酷評されるバカバカしい展示を並べ、更に、メタンガス爆発・熱中症・災害時の逃げ場なし・落雷リスク・大渋滞(それとも閑古鳥???)・感染症・救急医師ほとんどいない、などの危険を冒して、巨額の入場料や駐車料金まで払って、こんなものを見に行くのでしょうか? 前売りチケットは全く売れず、近々、金券ショップに定価の数分の1の値段で売りに出る、という噂もあるくらいです。このドアホ・イベントの赤字は、「昔は水の都、今はアホの都」大阪の「府市合わせ」愚民の負担で穴埋めしていただきましょう。みなさま、「ヤメロ万博・買うなチケット・行くな大阪」です!! お間違いなく!!

(1)関西万博入場券、売れ行き目標の半分 開幕3カ月前も「口コミ」頼み - 毎日新聞
 https://mainichi.jp/articles/20250112/k00/00m/040/187000c

<抜粋:立憲フォーラムMGより>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大阪市の夢洲(ゆめしま)で開かれる2025年大阪・関西万博(4月13日~10月13日)は13日で開幕まで3カ月となったが、準備が万全とは言えない状態だ。入場券の売れ行きは目標の半分止まりで、開幕後の「口コミ」に頼らざるを得ない状況となっている。入場券は全体で2300万枚の販売を予定で、開幕までの前売りで1400万枚を売る計画。1月8日現在の販売実績は約751万枚と目標の約53%で、ほとんどが企業による購入だ。万博の運営費の多くは入場券収入でまかなわれるが、赤字を出さないためにはおおよそ全体の8割に当たる1840万枚を売る必要があるという。大阪府の吉村洋文知事は7日、赤字が出た場合の対応について「国、府・市、経済界の3者で協議するというのが今の一定の結論だが、そうならないよう努めていく」と述べた。

「赤字になったらどうにもならん。チケットを買っていない方は、明日にでもコンビニでもどこでも買っていただきたい」。6日、関西の経済人らの新年の集いで、関西経済連合会の松本正義会長は危機感をあらわにした。万博協会の十倉雅和会長(経団連会長)は「企業への追加購入は求めない」と明言しており、個人への販売をいかに伸ばすかが鍵を握る。しかし、機運の醸成は奏功していない。三菱総合研究所が昨秋、インターネットで実施した万博の来場意向調査では、「行きたい」と答えた人が昨春の前回調査から3ポイント減って24%。地域別では京阪神圏が36・3%と最も高かったが、前回からは7・2ポイント減と深刻だ――と「毎日」。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(2)万博開幕まであと90日 心配事は? チケット・熱中症対策・メタンガス対策 日本企業による最先端技術展示には期待! - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=5YlYmVUI2lA

(3)大阪万博は4月開幕でもコロナ&インフルのパンデミックに要注意…専門家が懸念する「変異株の流入」|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/365969

(4)万博、会場整備費の8割超消化 開幕まで3カ月、赤字懸念:東京新聞デジタル
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/378862

◆建築家山本理顕さん登場!大阪万博、責任者はだれだ!(西谷文和さん)【The Burning Issues】20241218 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=EjHVrsCoBT4

◆キケンでムダな大阪化石万博(西谷文和さん)【The Burning Issues】20241126 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=jnA06fNLOuk


5.安保関連法の違憲訴訟 最高裁が岡山市民らの上告棄却 憲法違反かの判断せず一審と二審の判決を支持(KSB瀬戸内海放送) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/85a64fc4f502f9eb7639fd4ed7f21bfefbfecc1d

(関連)気に入らない裁判官の”再任拒否”は人事局の思いのまま…裁判所制度の諸改革を「悪用」する当局の実態(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/583968eddca070f8785c99d861461e6ada363a9c

(日本の司法・裁判所は機能していませんから、壊して一から創りなおすしかないのです。三権分立ではなく三権役割分担をしています。今や裁判官という「反社会的勢力」の巣窟になっています。有権者は私たちですから、彼らは私達のために働かなくてはいけないのです。あきらめたらダメですし、そんなことできるわけがない、などと思っていてもダメです。人間がやることなら全て変更可能です。:田中一郎)

◆(報告)(9.25)再開第1回:オルタナティブな日本をめざして 「日本の裁判所はこうしたら変えられる」(2024年9月25日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/09/post-e190d1.html


6.ヘドロ政治:ストップをかけるのはあなたの一票です

(1)財務省2度目の解体デモされてしまう#自民党 #石破茂 #財務省解体 - YouTube
 https://www.youtube.com/watch?v=OgeLHe_fxYY

(2)生活苦の庶民の神経をまた逆撫で…石破さん、「楽しい日本」って何なのさ|日刊ゲンダイDIGITAL
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/366032?utm_source=newsletter&utm_medium=email

(3)国民の声は届くか《#岩屋毅外務大臣の更迭を求めます》が急拡散! 万博の“外国人誘致策=コロナの二の舞”懸念で大炎上|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/366010

(4)もう野党は予算案賛成に含み…こんな調子だと参院選後は大連立|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/365845

(5)トランプとの首脳会談を控え麻生太郎に教えを請うた石破茂は、“夜の戦友”アーミテージと手を切れるのか|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/365808

(6)石破首相が言及「衆参W選挙」は無理筋…自民は深刻な“金欠”、身内からも「やめてくれ」の声|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/365960

(7)(別添PDFファイル)内閣不信任に現実味、可決なら解散か総辞職、野党も提出にジレンマ(日経 2024.12.24)
 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA047030U4A201C2000000/
================================


「インターネット検閲や規制、サイトや言論の排除を、政府や巨大IT企業やファクトチェック機関に委ねてしまってはいけない(その1):月刊誌『地平』連載「ネット空間の検閲を望んでいるのは誰か」(楊井人文弁護士)より」をお送りいたします。

 <別添PDFファイル>
(1)ネット空間の検閲を望んでいるのは誰か(上):政府主導の誤情報対策の罠(イントロ部分)(楊井人文『地平 2024.12』)
(2)ネット空間の検閲を望んでいるのは誰か(中):独立した団体を装うメディア(イントロ部分)(楊井人文『地平 2025.1』)
(3)ネット空間の検閲を望んでいるのは誰か(下):過剰な脅威に潜る官製ファクトチェック(イントロ部分)(楊井人文『地平 2025.2』)
(4)「官製ファクトチェック」懸念、偽・誤情報対策 慎重意見受け修正(朝日 2024.9.5)
(5)ネット上で偽・誤情報深刻化 総務省会議が対策案 事業者規制、表現の自由侵害恐れ(毎日 2024.8.26)
(6)偽情報対策、システム競う、エンジニアら「ハッカソン」に集結(日経 2025.1.11)
(7)まさか、まさかの・・・(三木義一 東京 2025.1.9)
(8)オーストラリアはなぜSNSを禁じたか:世界初の試みとその背景(イントロ部分)(杉田弘也『地平 2025.2』)
(9)日本も16歳未満のSNS規制を急げ(斎藤貴男 日刊ゲンダイ 2024.12.4)


アメリカ大統領選挙でのトランプ陣営のキャンペーンが、ネット上でSNS等を使って虚実入り混じる民主党政権批判を行い、返す刀で既存の大手マスコミ報道を「これこそフェイク報道」「真実を報道しない既存メディア」と非難して、結果的にトランプ陣営の地滑り的な大勝利となったことで、今回問題として取り上げる「インターネット検閲や規制、(虚偽・誹謗中傷・陰謀論などの)サイトや言論の排除」の問題が、いよいよ避けられない焦眉の問題となってきた。

もともとこの問題は今に始まったことではなく、アメリカでは既に8年前の2016年の(予想外の)トランプ政権成立以降、そのトランプ大統領自身の発言や、それとハーモナイズする少なくない人間達、あるいはサイトが、いわゆる「ネット上でのフェイク問題」を浮き上がらせていたので、昨今のAIによる偽映像・偽音声の創作というテクニカルな問題も含めて、いよいよこれがアメリカのみならず全世界を揺るがす大問題となってきたということなのだろう。

しかしこの問題は、申し上げるまでもなく「言論・表現の自由」や「政治活動・社会運動の自由」と民主主義のあり方に関する根幹部分に触れるほか、ネットをビジネスとして展開している巨大企業群の優越的地位の濫用の問題や、政府や巨大資本ないしは権力組織の周辺にいて「政商」的・「利権団体」的な動きをする様々な団体・組織の言動の是非の問題など、関連する多くの諸問題を引きずり、政府政権としても、私たちとしても、マスコミ業界にとっても、慎重な判断や対応が強く求められている。

日本においても、最近、①東京都知事選挙における「石丸伸二」現象、②兵庫県知事選挙における「斎藤元彦」現象、など、アメリカと似たような動きが起き、選挙の結果が予想外の方向に大きく流れるという事態が起きた。これを巡って、昨今では百家争鳴の観があるくらい様々な評価や処方箋が飛び交っていて、政府もまた、総務省や経済産業省あたりが中心になって、ネット上の言論・表現に関して有識者検討会を主催し、法的措置を含む対処策の提言が行われるようになってきた。

しかし、である。江戸時代よろしく政府や霞が関の官僚たちを「目上」「(無条件に)間違いはない」として盲従しがちな「お上意識」が強く、人権感覚が希薄で口を開けば「国民としての義務」などという似非説教の「物まね」をやる御仁も少なくない中で、毎度毎度の選挙を見ればわかるように民主主義の定着も怪しい民度の低いこの国で、政府政権主導、あるいは官僚主導の「ファクトチェック」や、巨大IT企業任せの「ネット検閲」「言論表現排除」をしていていいのかという根本問題が不問のままである。

アメリカのようなネット情報大国とは違い、まだまだ既存のマスゴミ(特にテレビ放送)報道が強い影響力を持っているこの国で、そのマスゴミが政治・政権の影響を受けておかしくなり、更に、これまで自由奔放だったネット上の言論・表現が、一種の大衆化現象を起こして真偽不明のガラクタ情報で溢れかえる事態になった。そして、これに対して、マスゴミ報道の在り方はそのままに、今度はネット上のガラクタ退治をしようというのが、今回の動きではないのか、その「鬼退治」に、政府政権と巨大IT企業にお願いをしようという態度で、ほんとうにガラクタが退治できるのか。むしろ退治されるのは、貴重で数が少ない、既存権力への異議申し立てや不正・不公正・不合理の告発、あるいは物事を批判的に伝える真実情報=つまりはホンモノのジャーナリズム言論ではないのか? この疑念はますます深まるばかりである。

(参考)アメリカ不正選挙2020 忘れてはいけない歴史記録 JFK暗殺、9・11を凌ぐ巨大陰謀-船瀬俊介著(成甲書房)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000034209406&Action_id=121&Sza_id=F3

(どこまでが本当で、どこまでがフェイクか、よくわからないことが詳細に書かれている本である。お勧めはしないが、リテラシーに自信のある方は目を通しておかれるといいでしょう。2020年の選挙のみならず、その1つ前の2016年選挙でもそうだが、どうもアメリカ民主党の主流派の一部が「インチキ選挙」を仕掛けていて(2016年では、民主党の大統領候補予備選挙で、ヒラリー・クリントンがバーニー・サンダースを追い落とすために党大会へ向け不正を行っていた、という話も、ずいぶん前に伝え聞いている)、2020年の大統領選挙では、それがあまりに露骨で大規模だったために、アメリカで民主党が大きく信頼を失い、上記のような本にまとめて掲載されるとともに、2024年のトランプ候補の地滑り的勝利(今回もまたマスごみの予想を大きく外れ)というよりもハリス候補の予想外の大敗に至っているのではないか、という推察は十分に可能である。私はこの2020年米大統領選挙の不正の有無について、日米のマスゴミたちは、何故、協力しながら徹底した調査報道をしないのだろうかと、不思議でならない。調査をしないということは、なんらかの不都合が彼らにあるためで、それでは2020年選挙の不正を間接的に証明している「状況証拠」ではないかと思われても仕方ないだろう。:田中一郎)

上記の、①東京都知事選挙における「石丸伸二」現象や、②兵庫県知事選挙における「斎藤元彦」現象は、もともとはロクデモナイ候補者に政治ゴロツキのたぐいが「くっ付き虫」でくっついて選挙をかき回し(カネ儲けの手段にまでしているというから驚きだ)、正誤の判断もつかぬ愚民たちがそれにつられて騒ぎ出し、日頃から政治問題・経済問題・社会問題や行政の在り方をきちんと考えたこともない、欠陥有権者がそれに乗せられて「お祭り騒ぎ」の片棒を担がされた、というのが、実際のところではないのか。ならば、そういう混乱の現場事情をよく踏まえて、対応策を暫定的に決めて行かなくてはいけないのではないかと思うのだが、事態はそのようには動いていない(選挙について申し上げれば、各地の選挙管理委員会と取り締まり当局であるケイサツの「事なかれ主義」が大きな原因の1つである)。

(関連)選挙の目的外利用は失格にできるはずだ|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/341770

(関連)立花孝志氏の立候補は選挙制度の明白な悪用 だから受け付け拒否できるはずだ|日刊ゲンダイDIGITAL
 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/364146

私は、上記で申し上げた我が国の政治・選挙情勢全体をとらえて、「ニューファシズム」の台頭と申し上げている。要するにこの国の有権者全体が、世代交代とともに民主主義制度のイロハをわきまえず、無責任な行動を繰り返し、どうせ政治など、どうでもいい、とばかりにシニカルに構えて、物事の判断をキチンとしない(その行きつく先が「投票権放棄」である)、そうした有権者としてのあるまじき態度をとる人間が無視できないまでに増えてしまった、そこに意識してか、せずしてかはよくわからないが、この国の伝統的な「事大主義」「田吾作根性」「同調圧力」「無責任体質」などが入り込んで、醜悪な政治体制ができあがってしまっているように思っている。

(注)日本社会の5つの特徴
(1)上に向かっての「頂点盲従主義」(田中一郎)
(2)横に向かっての「強い同調圧力」(田中一郎)
(3)下に向かっての「無限の責任転嫁・無責任」(田中一郎)
(4)タコツボ文化状況(故丸山真男)
(5)伝統化しない「流行思想・文化」(何の反省も蓄積もなく消えては現れ、現れては消え、過去が現在や未来に何も残さない:残るのはせいぜい情緒的な私的個別的な「想い出」くらいのもの)(故丸山真男)


そしてこの現代日本の病理的政治現象は、この国の支配権力を握るのが少なくとも形式的には政権政党・政治家どもであるが故に、1つには、21世紀に入るころから続いている(大きな契機は小泉竹中改革による「市場原理主義アホダラ教」政策)この国のあらゆる面での低迷・没落・破綻、につながり(没落途上国ニッポン)、他方では、戦争と原発核燃過酷事故という2つの「破滅」を自ら導いて、やがて「第二の敗戦」という日本国破滅にいたる、という「政治主導の国家破滅」をもたらすであろう、というのが私の見方である。事態は「ネットフェイクをどうする」などという牧歌的とも言えるような情況にあるのではなく、権力・大資本御用のマスごみと、アパシー・アノミー・シニカルを体現するネット情報の氾濫の中で、あらたなファシズム現象が大衆社会の底から、ボトムアップで突き上げるように台頭してきているということの結果でもある。

話をもどすと、さしあたりネット情報の真偽を正す「ファクトチェック」に関しては、次の4点を申し上げておく。今後、事態の推移を見定めながら、このネット上の「ファクトチェック」に関連することなども含めて(例:未成年SNS禁止問題、能動的サイバー防御など)、気が付いたことを追加的に申し上げ、この国がこのネット言論での混乱に対して、また再び誤った対応をしそうであることの警告として、ご覧いただければ幸いである(特に、これまできちんとした判断ができるはずだと思われてきた左翼・左派・リベラルがこの問題については危なそうだ)。国全体がおかしな方向に進まんとする時に、正気でいる有権者の責任は重大である。今回のような個別の諸問題を市民運動・社会運動で取り上げて追及していくとともに、それらを総括してまとめあげ、1つの政治運動として、ホンモノの政権交代を実現する中で転換を図らなければいけないという「生死存亡を賭した「世直し」という重大な使命」を背負っているからだ。くれぐれ日和見根性を起こし、今回の件を含む「ニューファシズム」に飲み込まれないよう、願っている。


 <ネット上の「ファクトチェック」についての留意事項>

(1)政府政権・政治家ども、およびその手下であるズル賢い霞が関官僚による口出しを許してはいけない。その場合、直接よりも間接に要注視、民間団体を装った「ファクトチェック」組織の背後に政府政権・政治家や霞が関官僚が隠れているか可能性がある。特に、東京(頭狂)大学をはじめ、日本の著名大学教授が座長や有力発言者になっている審議会や組織は要注意である。

(2)巨大IT企業(プラットフォーマー)は信頼できない。彼らにネット言論・表現の検閲や妨害・排除をゆだねてはいけない。彼らが広く大きく、適正に情報の真偽のほどを確認して、適切な対応を取れるなどとは全く考えられないからだ。事例を2つ挙げておく。左翼・左派・リベラルが陥りそうなのは、日本のマスゴミと平仄を合わせるように、この巨大IT企業(プラットフォーマー)への対応の誤りだ(私が若い頃の昔と違い、今日の左翼・左派・リベラルは、マスごみ報道への「追従型」が少なくない)。

(関連)暴露 スノーデンが私に託したファイル-グレン・グリーンウォルド/〔著〕 田口俊樹/訳 濱野大道/訳 武藤陽生/訳(新潮社)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033092127&Action_id=121&Sza_id=C0

(関連)EU DSA法(Digital Services Act)の概観(株式会社野村総合研究所)
 https://www.soumu.go.jp/main_content/000932295.pdf

(政治家の質が劣化したEU(特に左翼・左派・リベラル:独緑の党など)では、ネット上の言論・表現の検閲や妨害・排除を巨大IT企業(プラットフォーマー)に委ねてしまって、それを法的義務として上記法律に入れてしまっている。愚か極まりない)

(3)マスゴミは上記(1)をしきりに発信するが、上記(2)は全然ダメ、下記に東京新聞の事例をご紹介しておく

(関連)<社説>事実確認の廃止 メタまで変質するとは:東京新聞デジタル
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/379377

(関連)「危険な領域に」 米メタのファクトチェック廃止、デマ対策は後退か - 毎日新聞
 https://x.gd/22xFn

(関連)東京新聞「こちら特報部」記事に見る「陰謀論」批判報道の乱暴と職務放棄:報道機関は一般市民の「疑義申し立て」を攻撃するのではなく、支配権力側の説明責任全く不十分を徹底して追及せよ- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-4c3b54.html

(4)腐敗堕落して使命放棄している機能不全の日本の司法・裁判所はアテにならない(詳細は言いませんが、これまで申し上げてきた通りです。政府政権ないしは霞が関追従の判決しか書けない「第二法務省」です)。


 <左翼・左派・リベラル3つ目の誤りに「ファクトチェック」が入る?>
(1)ウクライナ戦争(「プーチン・ロシア悪玉、ゼレンスキー・ウクライナ善玉」論)
(2)「人工排出CO2による地球温暖化」説のカルト的信仰
(3)「新型コロナ」&mRNAコロナワクチン(レプリコンワクチンを含む)


1.ネット空間の検閲を望んでいるのは誰か(月刊誌『地平』)

 必読の論文です。著者は「ファクトチェック」に詳しい弁護士さんです。この問題について、ここまで紙幅を割いて、突っ込んだ議論をしている媒体は今のところありません。この論文を読めば、政府政権や霞が関がとりもつ審議会や、その審議会に呼ばれてご都合主義の御用言論を花咲かせている(いつもの通り)有識者たちのおかしな言動がよくわかります。また、「ファクトチェック」機関と言われている組織にもいろいろある、ということにも気が付くでしょう。原本を入手し、ご一読下さい。

(1)(別添PDFファイル)ネット空間の検閲を望んでいるのは誰か(上):政府主導の誤情報対策の罠(イントロ部分)(楊井人文『地平 2024.12』)
 https://drive.google.com/file/d/1NtxRdKd5-jvKGfwHsR1z52u6RQhwpzvf/view?usp=sharing

(2)(別添PDFファイル)ネット空間の検閲を望んでいるのは誰か(中):独立した団体を装うメディア(イントロ部分)(楊井人文『地平 2025.1』)
 https://drive.google.com/file/d/1VBQLCcB_yTLTpnYw4Pk3gsV8tR0Tq_qk/view?usp=sharing

(3)(別添PDFファイル)ネット空間の検閲を望んでいるのは誰か(下):過剰な脅威に潜る官製ファクトチェック(イントロ部分)(楊井人文『地平 2025.2』)
 https://drive.google.com/file/d/1aVOGP5Y2TRyNdAnNqadybmwf-FwQmhF3/view?usp=sharing

(関連)(別添PDFファイル)ネット上で偽・誤情報深刻化 総務省会議が対策案 事業者規制、表現の自由侵害恐れ(毎日 2024.8.26)
 https://mainichi.jp/articles/20240826/ddm/004/040/022000c

(関連)(別添PDFファイル)「官製ファクトチェック」懸念、偽・誤情報対策 慎重意見受け修正(朝日 2024.9.5)
 https://digital.asahi.com/articles/ASS94428BS94UTIL010M.html

(関連)(別添PDFファイル)偽情報対策、システム競う、エンジニアら「ハッカソン」に集結(日経 2025.1.11)
 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO86009140R10C25A1EA3000/

(上記月刊誌『地平』の論文に書かれている「雰囲気」と、特に朝日新聞記事にある雰囲気とは、だいぶ違う感じがします。日本のマスゴミは、基本的にネット言論への規制・検閲・統制には反対しておらず(上記でご紹介した東京新聞が正直)、格好をつけるために「政府の関与」や「官製ファクトチェック」はよくない、ということを付け加え、あとはこの総務省主催の怪しげな審議会をフォロー・肯定するような報道の仕方をしているのではないかと疑っています。特に巨大IT企業(プラットフォーマー)に検閲や妨害・排除を担わせればいい、と考えている様子がありありです(左翼・左派・リベラルのかなりもそうです)。みなさまも、今後、マスゴミ情報にはくれぐれもお気をつけてご覧ください。日頃、チョウチン報道ばかりしているマスごみが、この関連の問題についてだけはまともな報道をする、などとはお考えにならない方がいいでしょう。:田中一郎)

(関連)(別添PDFファイル)まさか、まさかの・・・(三木義一 東京 2025.1.9)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/378051

(この方も「メタの「ファクトチェック」廃止でSNSはますます危なくなり」などと言っているので、巨大IT企業(プラットフォーマー)への「ファクトチェック」委託(丸投げ)は必要だと思っている様子です。:田中一郎)


2.SNSのみならずスマホもまた18歳未満は禁止にすべき

 下記はSNS禁止をめぐる議論ですが、私はスマホもまた禁止にすべきと考えています。これまでも何度か申し上げましたが、ネット上の多くのサイトは、SNSも含めて「公衆便所の落書き」状態だと思っていていいのです。一般に「公衆便所の落書き」を見てその内容を本気にしたり、その落書きをもとに判断したり態度を決めたりする人は、ほとんどいないでしょう(たまにいるかもしれないが、ごく少数)。しかし、SNSやネットサイトは、そこに何が書かれていても、そのまま本気にしたり投票行動の判断基準にしたりしている人たちがかなりいる、というのが今の日本の現状です。私はこれは小中高校時代の10代の間にスマホやSNSを、それに対するリテラシーも判断力も育たないままに(教えられることもなく)、興味本位でしきりに使いすぎて半ば中毒症状を起こしてきたことが大きく影響しているのではないかと思っています。未熟な年齢のうちは、SNSやスマホは「益よりも害の方が大きい」と思いますから、成人するまでの間は、酒やたばこやポルノ映画などとともに禁止した方がいいと思います。子どもたちが「公衆便所の落書き」から学ぶものはありませんし、子どもたちはもっと他のことに熱中した方が、健康で文化的で健全で民主的な人間に育っていくだろうと思います。つまり、未成年SNSやスマホには「教育的観点による判断」が厳しく下されるべきです(学校へは親も含めて持ち込み禁止)。山手線や地下鉄の電車の中でスマホをかちゃかちゃやっている人間や危険な歩きスマホをしている人間が異常に多い、この国の異常は、もはや看過できないように思います。

(関連)(別添PDFファイル)オーストラリアはなぜSNSを禁じたか:世界初の試みとその背景(イントロ部分)(杉田弘也『地平 2025.2』)
 https://drive.google.com/file/d/1NzdCXQJanxsDg0ep8DgwJfYks8Kpv7Zp/view?usp=sharing

(関連)(別添PDFファイル)日本も16歳未満のSNS規制を急げ(斎藤貴男 日刊ゲンダイ 2024.12.4)
 https://drive.google.com/file/d/1-rgJowmqm4x-RWs5NaPpgTil9UEcAIHk/view?usp=sharing

(関連)16歳未満は「SNS禁止」法案が浮上 親は歓迎?オーストラリア 日本でも「規制条例」の動きはあったが:東京新聞
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/366477?rct=tokuhou


3.その他関連サイト

(1)(いちからわかる!)米メタが取り組んできた、ファクトチェックとは?:朝日新聞デジタル
 https://x.gd/LqmmB

(2)(時時刻刻)偽情報対策揺り戻し 保守派から「検閲」批判 メタが路線転換:朝日新聞デジタル
 https://x.gd/f8uNr

(3)「正しいこと」が難しい、大局観失うメディア 選挙で一喜一憂しない:朝日新聞デジタル
 https://x.gd/lGuhC

(4)IT大手の事実確認 社会的な責任を直視せよ - 中国新聞デジタル
 https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/582704

(5)VIDEO ACT! 上映会 ~巨大IT企業が支配する世界で~
 http://videoact.seesaa.net/category/6948134-1.html

(6)イーロン・マスクが世界中で「表現の自由」を振りかざした末路…-Twitter大国-が「利用停止」に踏み切ったワケ(プレジデントオンライン)
 https://president.jp/articles/-/85907?page=1

(7)トランプ氏への「すり寄り」あらわに 米メタがファクトチェック廃止 - 毎日新聞
 https://x.gd/Mz2Z6

(8)米メタ、ファクトチェック廃止 政治的投稿、制限緩和 トランプ氏就任を前に SNS:朝日新聞デジタル
 https://x.gd/1CHsG

(9)独など60超大学、機関がX中止 「価値観相いれず」(共同通信) - Yahoo!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/articles/5574871482b8e10a0dcbcb70d840a74f9c9cc78b

(10)国家機密と良心 私はなぜペンタゴン情報を暴露したか-ダニエル・エルズバーグ/〔述〕 梓澤登/訳 若林希和/訳 (岩波ブックレット)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033902652&Action_id=121&Sza_id=C0

◆(マスごみ「陰謀論」批判=報道機関としての使命をきちんと自覚せよ!)ロシアのプロパガンダ、誰が拡散? SNS分析でみえた情報戦の姿 - 毎日新聞- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2022/05/post-aee029.html
草々

 

2025年1月14日 (火)

「子ども脱被ばく裁判」上告棄却に怒りを持って抗議:このままでは同じことがまた起きる=福島原発事故により子どもたちが被ばくするのを防ぐ何らの措置も取らないどころか、放射能の危険性をごまかし、被害を隠蔽し続ける政府・福島県・自治体

前略,田中一郎です。


(最初に若干のことです)
================================
1.(2.4)子ども脱被ばく裁判総まとめ集会を開きます

子ども脱被ばく裁判は呆れ果てても、諦めない!
「最高裁に物申す!抗議集会〜司法の問題点と私たちが勝ち取ったこと」

日 時:2025年2月4日(火)13:30〜16:50(開場13:00)
会 場:参議院議員会館 101会議室(収容人数100名)
プログラム:
・弁護団報告「審議で勝ち取ったこと〜一審からの振り返り」
・原告や支援者のリレー発言
・ひだんれんや上告中の裁判団体からのアピール
・挨拶、記念撮影


2.(3.5)311子ども甲状腺がん裁判 第13回公判(東京地裁#103)
 https://www.311support.net/news-241212/

(関連)「311子ども甲状腺がん裁判」第12回口頭弁論期日集会 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/49986/

(お願い)OUR PLANET TVへのご支援をお願い申し上げます
(寄付金は税還付の対象になります)
 https://www.ourplanet-tv.org/donation/
================================


「「子ども脱被ばく裁判」上告棄却に怒りを持って抗議:このままでは同じことがまた起きる=福島原発事故により子どもたちが被ばくするのを防ぐ何らの措置も取らないどころか、放射能の危険性をごまかし、被害を隠蔽し続ける政府・福島県・自治体」をお送りします。

◆子ども脱被ばく裁判とは?-子ども脱被ばく裁判ホームページ
 https://kodomodatsuhibaku.blogspot.com/p/about.html

◆20250107 最高裁前 「子ども脱ひばく裁判」棄却決定への抗議集会
 https://fukusima-sokai.blogspot.com/2025/01/20250107-30.html
 https://fukusima-sokai.blogspot.com/2025/01/20250107-30.html

(主催者の方のスピーチの後に、私から少し長めの「怒りのスピーチ」をしています。それでも後半部分は時間が足りず舌足らずになっています。近々、私が主催する「新ちょぼゼミ」で少し詳しくご説明いたします。あいかわらずスピーチは下手で、苦手なままです。申し訳なく思っております。なお、義務教育における子どもたちの放射線被曝防護の法体系については、下記(別添PDFファイル)の(抜粋)「子ども脱被ばく裁判」福島地裁 最終準備書面をご覧ください。

この「最終準備書面」は、「子ども脱被ばく裁判」の原告弁護団をお引き受けいただいた弁護士の方々の「血のにじむような努力」の産物であり、これからの脱被ばく運動を担うものにとっては貴重な文献です。数年前に販売されましたが、既に完売で在庫はありません。私はこの最終準備書面が、表題を変えて、図書ないしは簡易印刷の出版物として再販されることを願っています(変更後の表題例:「子どもたちを原発事故の放射能から守る」。:田中一郎)

(関連)(別添PDFファイル)(抜粋)義務教育における被曝防護と子どもたち(「子ども脱被ばく裁判」福島地裁 最終準備書面より 2020.11)
https://drive.google.com/file/d/1QesUuRev-BEP2q8VhmdLR4JqTAJfbJ7J/view?usp=sharing
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EUzJmT3yyiVCuei1cWQAFl4BaDJnEiLRURN_HXUkJEisXw?e=wEyVtc

(関連)(別添PDFファイル)放射線被曝毒性と化学物質毒性、防護規制値の違い(田中一郎 2022.5.28)
https://drive.google.com/file/d/14etNWI_mGeO1VdPsQPXXdCOMkev3BZ3y/view?usp=sharing
https://1drv.ms/b/c/158b9607504d41bb/EW5Kvuhfe5BGnHtt6ZRyESUBu2ORYJcU-9kxqrepNreVAw?e=fOFqAb

(上記2つのPDFファイルを何度かクリックしても開けない場合は、グーグルやマイクロソフトの検閲・言論妨害だと思われます。私宛、メールでご一報いただければ、私から当該PDFファイルを直送いたします。:田中一郎)

◆(報告)(9.25)再開第1回:オルタナティブな日本をめざして 「日本の裁判所はこうしたら変えられる」(2024年9月25日)- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/09/post-e190d1.html

 <田中一郎コメント>

 私は「世直し」を進め社会正義を実現するためには「裁判しました、負けました、終わりました」ではダメだと考えています。この「子ども脱被ばく裁判」について、裁判のやり直し=「再審」が必要だと考えています。しかし、私はこの「再審」を、必ずしも今現在の日本の法体系の下でやろうとは考えておりません。基本は、今の裁判・裁判所の関連法令(日本国憲法を含む)をすべて入れ替えて、日本の司法・裁判所の抜本改革の後に「再審」する、というのがベストです(時効については、殺人事件についてと同様に、福島原発事故については当分の間「人道に対する罪」と位置付けて「時効なし」を法令で定め、返す刀で「人道に対する罪」を犯した福島地裁から最高裁までの裁判官どもを、弾劾裁判にかけ法曹界から追放するのがいい、と思っています)。

しかし、そうでなくても、①国連機関を含む公式ないしは非公式の「外国法廷」で裁く(例:「福島原発事故に伴う放射能・被ばく政策犯罪に関する民衆法廷(国連機関主催など)」)、②新しい裁判を提起し改めて福島原発事故後の放射線防護政策の是非を問う(これは今現在、311子ども甲状腺がん裁判でも展開されています)=何故なら、政府や自治体の「安全安心キャンペーン」に見られるように、放射線被曝防護政策のデタラメは今も続いているからです。③福島原発事故後の放射線被曝継続に対する新たな損害賠償裁判を提訴する(政府が言う20mSvは生涯被ばく量の話であって「1年あたり」ではないハズである=しかし、もし「1年あたり」だというのなら、既に福島原発事故から14年が経過しており、内部被曝を含めて福島県民やその周辺県の住民は、あの国際放射線防護委員会(ICRP)でさえもが健康被害が出ると認める累計100mSvを超える被ばくを受けている可能性が高い=重大な人権侵害)、など、いくつか方法が考えられると思います。

大事なことは、福島原発事故を受け、日本の放射線防護の法体系を抜本的に転換しなければいけないことは明らかになっており、そのためには、①「原子力災害救済法(日本版チェルノブイリ法)制定や「放射能汚染防止法」「放射能汚染処罰法」を制定する(いずれも1970年頃の公害国会時のやり方を踏襲)、「子ども脱被ばく裁判」の事実上の「再審」により、各論としての福島原発事故による子どもへの放射線被曝強制・押しつけを犯罪(未必の故意:刑事)ないしは失敗政策(行政&民事)として裁いていくこと、の2つが、同時並行的に行われる必要があると思っています。法律はあっても守らない者が「権力側」にいる(一般自然人の放射線被曝限度1mSv棚上げがその典型事例)状態を許してはいけないのであって、これは「法治国家ニッポン」を守る闘い・運動でもあるのです。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 <関連サイト>

(1)子ども脱被ばく裁判ホームページ
 https://kodomodatsuhibaku.blogspot.com/

◆最高裁の「棄却」決定に抗議します!-子ども脱被ばく裁判ホームページ
 https://kodomodatsuhibaku.blogspot.com/2024/12/blog-post.html

◆最高裁 上告棄却判決文
 https://drive.google.com/file/d/1bPOhi-aHpbZt1p1XWGcUqQgdFpYJPn0l/view?usp=sharing

(こんな「三下り半」のふざけた判決文、許せますか?!)


(2)省庁(環境省、内閣府、原子力規制庁、文科省)との意見交換動画(子ども脱被ばく裁判第3回最高裁要請行動/2024.9.26)-子ども脱被ばく裁判ホームページ
 https://kodomodatsuhibaku.blogspot.com/2024/10/32024926.html

(当日の録画は必見です=環境基本法の下にある各法(たとえば大気汚染防止法、水質汚濁防止法、土壌汚染防止法など)に具体的な規制値(ベクレル/g)や環境基準(ベクレル/g)を入れよ(定めよ)、と言う弁護団の追及に、政府・各省庁は口を合わせたように、国際放射線防護委員会(ICRP)が要らないと言っているので「入れない(定めない)」と突っ張っています。この連中は「どっちを向いて」仕事をしているのでしょうか?:田中一郎)

(関連)制定しよう放射能汚染防止法 総理!逃げた後はどうなりますか-山本行雄/著(ブイツーソリューション)
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000033545713&Action_id=121&Sza_id=C0


(3)(子ども被災者支援法)東京電力原子力事故により被災した子どもをはじめとする住民等の生活を守り支えるための被災者の生活支援等に関する施策の推進に関する法律 - e-Gov 法令検索
 https://laws.e-gov.go.jp/law/424AC0100000048/

(関連)復興庁 - 子ども被災者支援法関係
 https://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat2/20140526155840.html

(関連)子ども・被災者支援法について - 福島県ホームページ
 https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/16055b/hisaishashienho.html

(私は、この裁判も含めて、日本の法曹界・原告弁護団・被告弁護団(住宅追い出しなど)が「横並び」で、福島原発事故の責任や損害賠償や事故後の政策対応の不当さを告発し訴える多くの裁判において、「子ども被災者支援法」を全く使おうとしないことに強い疑問を感じています。福島原発事故直後に国会で全会一致で制定されたこの法律が、全くもって守られていないにもかかわらず、事態を告発する側からも無視されることを、私は「おかしい」と考えています。ある裁判報告会で私から「何故、「子ども被災者支援法」を使わないのか」と聞いた時の弁護団の答えは「当該法律は基本法であって抽象的・一般的なことしか定められておらず、具体的なことは何も書かれていないため、役に立たない」というものでした。

おかしな話です。だったら日本国憲法を根拠とする裁判などは、ほとんど成り立たないし(日本国憲法の条文は大半が抽象的・一般的です)、およそ基本法などという法律は制定しても無意味ということになります。具体的な条文がないのなら、それは判例で埋めていく(法律の隙間を埋める=事件個性が強い労働法などは判例が実質的な立法になっている)、というスタンスを取るのが、これまでの日本の法曹界の態度ではなかったのか? とも思います。私は、この「意図された「子ども被災者支援法」回避」の弁護団・法曹界の裁判方針は大問題だと見ています。そもそも、この「子ども被災者支援法」の下に創られた政府の「基本方針」や、それに追従する福島県庁が、真っ先にこの「子ども被災者支援法」に違反していると思われ、これを追及しないというのはどう考えてもおかしいと言わざるを得ません。:田中一郎)


(4)甲状腺がん悪性391人へ〜集計外は47人 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/49852/

(行政による福島原発事故後の放射線被曝防護のありようがわかります。「福島県民健康調査検討委員会」では「福島県民健康調査」自体をつぶそうという動きが強くなっています。それに呼応するかのように、この調査の受診者が年々減少する事態が起きています。すべてが「愚か」と言う他ありません。放射線被曝被害は甲状腺ガンだけではなく、人間の体のあらゆるものをむしばんでいく「人間の緩慢な死」を意味し、遺伝的障害もあり得る話です(既にネズミを使った動物実験では、何世代もの後に放射線被曝障害がたくさん出ています=ネズミに起きることは人間には起きないと言えますか?)。誤魔化したところで、時間の経過とともに、福島県を中心にひどい健康被害が間もなく出始める可能性は否定できません(子ども甲状腺ガンだけでなく、それ以外の様々な健康障害が既に一部出ているという報告は後を絶ちませんが、政府や福島県、自治体は(原子力ムラ・放射線ムラに占拠され、その代理店と化しています)、福島原発事故による被ばく被害者の健康状態をきちんと調べようとはしておりません。闇から闇へと葬り去ろうという魂胆です。ちなみに、チェルノブイリ原発事故後の旧ソ連諸国では、チェルノブイリ法を制定して積極的な避難計画その他の対処をしてきましたが、それでも今現在の子どもたちは、そのほとんどが(70~80%)何らかの健康上の問題を抱えていると言われていて、恒常的な低線量被ばく(外部被曝・内部被曝)の危険性を警告していると言えるでしょう。近未来の福島県やその周辺県が、チェルノブイリのようにならないことを祈るばかりです。:田中一郎)


(5)ホーム - 311甲状腺がん子ども支援ネットワーク
 https://www.311support.net/

(関連)「311子ども甲状腺がん裁判」第12回口頭弁論期日集会 - OurPlanet-TV:特定非営利活動法人
 https://www.ourplanet-tv.org/49986/

(こちらは司法・裁判所による福島原発事故後の放射線被曝防護についての姿勢がわかります。東京地裁判決は間もなく出るでしょう。:田中一郎)


 <いちろうちゃんのブログ>

◆福島原発事故後の政府や自治体の放射線防護の不適切を訴えていた「子ども脱被ばく裁判」で最高裁が原告訴えを「門前払い」=次は日本の司法・裁判所を大きく変え、この「子ども脱被ばく裁判」の再審を可能にさせることです- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/12/post-0f18bc.html

◆(続)福島原発事故後の政府や自治体の放射線防護の不適切を訴えていた「子ども脱被ばく裁判」で最高裁が原告訴えを「門前払い」(その2):日本の司法・裁判所を抜本改革し、現状の放射線防護制度を問い直す「(事実上の)再審」を目指せ!!- いちろうちゃんのブロ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2024/12/post-d810d0.html

◆(増補版) 放射線被ばく評価の単位「シーベルト」への疑問- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-9ead.html

(印刷代¥100にて販売しています。次回1/16「新ちょぼゼミ」でも販売いたします:田中一郎)

◆(セシウムの百倍の危険性) 放射性ストロンチウムをなぜ調べないのか- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-cc7b.html

◆「原発・原子力の出鱈目てんこ盛り」シリーズ再開(163):昨今の放射線被曝をめぐる議論(その24)=原発や核(兵器)利用の推進は、放射線被曝のごまかし・矮小化と一体である- いちろうちゃんのブログ
 http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2025/01/post-3ff0ec.html
草々

 

 

 

«本日(1/13)のちょっとだけ情報:(1)自民党大軍拡と拡大しつつある「兵器輸出」のど真ん中に三菱重工業がいる(2)「能動的サイバー防御」という「敵基地攻撃」(3)大川原化工機の元顧問遺族 国賠訴訟、控訴は棄却他

最近の記事

無料ブログはココログ